善玉コレステロール 高い 食べ物
善玉コレステロール 高い 食べ物の青魚とEPA
青魚(さば・いわし等)の脂は、DHA・EPA(n-3系多価不飽和脂肪酸)を含むことが特徴で、脂質異常症の食事指導でも「魚の摂取頻度を上げる」方針が示されます。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
ただし、魚油(EPA・DHA)の効果を「HDLを大きく上げる」と過大評価すると、期待外れになりやすい点は医療者として押さえたいところです。EPA・DHAの摂取は中性脂肪を下げ、HDLは「わずかな上昇」が認められる一方、総コレステロールやLDLを下げる作用は基本的にない、病態によりLDLが上がる可能性にも触れられています。https://hfnet.nibn.go.jp/column/%E3%80%90%E7%AC%AC19%E5%9B%9E%E3%80%91%E9%AD%9A%E6%B2%B9%E3%80%80/
ここでの実務的な結論は、「HDLを上げる主役=魚油」ではなく、「中性脂肪が高い症例の全体最適(TG↓+HDL微増)」として青魚を位置づけることです。

献立への落とし込みは単純で、週の中で“肉の主菜を青魚に置き換える回数”を増やすと、脂の質がまとまって改善します。

ポイント(現場で使える説明)
- 🐟 青魚は「HDLを少し上げるかも」より「中性脂肪を下げる」が強み。https://hfnet.nibn.go.jp/column/%E3%80%90%E7%AC%AC19%E5%9B%9E%E3%80%91%E9%AD%9A%E6%B2%B9%E3%80%80/
- 🍤 “サプリでEPA”に飛ぶ前に、まずは食事で魚の頻度を上げる設計が継続しやすい。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
善玉コレステロール 高い 食べ物のナッツとオリーブオイル
脂質管理は「油を減らす」だけだと、満足度が落ちて継続しにくくなります。そこで効くのが、飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を減らしつつ、植物性の油(例:オリーブオイル)へ置き換える考え方です。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
実際、医療系情報でも、オレイン酸(オリーブオイルの主な一価不飽和脂肪酸)はLDLを減らすことが知られ、HDLは減らさないと解説されています。https://ymed.jp/healthcare/254
ナッツは「脂質が多いから悪い」と短絡されがちですが、脂の質(不飽和脂肪酸)や抗酸化成分(ビタミンE等)を含む点が臨床説明の軸になります。
一方で、ナッツもオリーブオイルもエネルギー密度が高いので、無秩序に増やすと体重増加→脂質悪化、という逆回転が起こり得ます。
食べ方の具体例(入れ子なし)
- 🥜 間食を菓子パン→無塩ナッツへ置換(量は固定、追加しない)。https://www.j-athero.org/jp/publications/si_qanda/
- 🫒 サラダのドレッシングを「マヨ系」から「オリーブオイル+酢」へ置換。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
- 🍳 炒め物の油をゼロにするより、油の種類を選ぶ(動物性より植物性)。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
善玉コレステロール 高い 食べ物の大豆製品と食物繊維
善玉(HDL)を「食べ物だけ」で押し上げるのは限界がありますが、脂質異常の全体像(LDL・TG・体重)を整える食材を押さえると結果としてHDLの改善にもつながりやすくなります。脂質異常症の食事療法として、大豆製品(豆腐・納豆等)や、野菜・海藻・きのこなど食物繊維をしっかり摂ることが推奨されています。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
公的資料では、食物繊維は消化吸収されず腸内でコレステロールを吸着し、体内への吸収を抑える(体外へ排出に寄与する)性質がある、と説明されています。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
実装のコツは「主菜=魚か大豆」「副菜=野菜・きのこ・海藻の量を増やす」をセット化することです。

さらに、食物繊維の“量”だけでなく、“摂り方”も重要で、茹でる・蒸すなどで野菜のかさを減らすと、同じ咀嚼負荷で摂取量を増やしやすいとされています。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
よくある誤解の修正
- 🧠 「コレステロール=ゼロが正解」ではなく、コレステロールは細胞膜やホルモン合成にも必要で、少なすぎても多すぎてもよくないと説明されています。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
- 🥗 「食物繊維を増やす=サラダだけ」ではなく、きのこ・海藻・大豆も使える、と考えると継続しやすいです。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
参考:食物繊維の作用(コレステロール吸着・吸収抑制)の根拠説明に使える
善玉コレステロール 高い 食べ物と禁煙と運動
医療従事者向けの記事では、食べ物の話に偏りすぎない構成が重要です。公的資料で、HDL(善玉)は余分なコレステロールを肝臓へ回収し、動脈硬化予防に働くこと、そしてHDLを増やすには禁煙と適度な運動が必要であることが明記されています。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
つまり、「善玉コレステロール 高い 食べ物」を探している読者には、食事の最適化と同時に“禁煙・運動を外さない”ことが、最短距離になります。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
また研究論文(国内データ)でも、運動習慣はHDL-Cと正の相関、喫煙本数は負の相関を示す、といった解析結果が報告されています(観察研究)。
生活指導に落とすなら、「禁煙でHDLを押し上げ、運動で底上げし、食べ物で土台を整える」という三点セットが説明しやすいです。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
患者説明のひと言テンプレ
- 🚭 「善玉を増やすなら、食べ物より禁煙が一番効きやすいです。」https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
- 🏃 「運動は“体重が減るから”だけでなく、善玉そのものにプラス方向です。」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhep/43/3/43_429/_pdf
参考:脂質異常症のタイプ別に食事の考え方(油の質、トランス脂肪酸、魚の頻度等)を整理できる
善玉コレステロール 高い 食べ物の意外な落とし穴
検索上位は「青魚・ナッツ・オリーブオイル」を推しがちですが、臨床で“効かなく見える原因”は別にあることが少なくありません。公的資料では、夕食の飲み物(アルコールやジュース)や夕食後のお菓子が体重増加と深く関わること、朝食欠食で空腹時間が長いと体脂肪を蓄えやすいことが知られている、とされています。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
つまり「良い食べ物を足す」だけでなく、「夜の余分なエネルギーを減らす」ほうが、結果として脂質プロファイルを動かしやすい場面があります。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
さらに盲点になりやすいのが、“トランス脂肪酸の隠れ摂取”です。脂質異常症の食事指導では、低HDLコレステロール血症の場合にトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング等)の摂りすぎに注意する、という観点が挙げられています。

現場でありがちなパターンとして、健康のためにナッツやオリーブオイルを足した一方で、菓子パンや加工菓子が残っており、トランス脂肪酸+総エネルギー過剰が改善を相殺しているケースがあります。

意外なチェック項目
- 🍰 「夜のデザート」「甘い飲料」「菓子パン」が残っていないか。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/hs-d_029.pdf
- 🧈 「マーガリン・ショートニング」由来のトランス脂肪酸が習慣化していないか。https://h.kawasaki-m.ac.jp/data/5841/mi_dtl/
- 🫒 “追加”で油を増やしていないか(置換になっているか)。https://www.j-athero.org/jp/publications/si_qanda/
掻痒症と薬
掻痒症 薬の分類と診療アルゴリズム
皮膚科の文脈で「皮膚瘙痒症」は、器質的な皮膚病変が明確でないのに痒みを訴える状態を指し、搔破により二次的な掻破痕や色素沈着を伴うことがあります。
汎発性(全身性)では腎不全、肝・胆道系疾患、血液疾患、内分泌・代謝疾患、感染症、内臓悪性腫瘍、妊娠、精神疾患、薬剤など多彩な背景が関与し得るため、「原因検索→スキンケア→薬物療法の段階化」が基本になります。
ただし実臨床で最初に当たる頻度が高いのはドライスキン(乾燥)由来で、ここを外すと不要な内服追加や検査過多につながります。
原因を詰める前に、現場で使いやすい整理として「痒みの主戦場」を3つに分けると、薬の選択がぶれにくくなります。
・皮膚バリア・乾燥が主:保湿・洗浄指導+必要に応じて鎮痒外用(ただしエビデンスは限定的)
参考)https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/122/2/122_267/_pdf
・ヒスタミンが主:蕁麻疹など(本記事の主対象である“発疹なしの皮膚瘙痒症”とは病態がズレやすい)
・ヒスタミン以外/中枢・神経が主:透析・胆汁うっ滞など(κオピオイド、ガバペンチノイド等の話になる)
さらに重要なのは「痒みが一種類とは限らない」点です。乾燥+CKD、乾燥+胆汁うっ滞、乾燥+不安不眠などが重なると、単剤の増量より“役割の違う介入を薄く重ねる”方が、眠気や転倒を増やさずにQOLを上げやすいことがあります。
掻痒症 薬としての抗ヒスタミン薬の位置づけ
皮膚瘙痒症に対する抗ヒスタミン薬(H1受容体拮抗薬)は、現場では「第一選択のひとつ」として投与されることが多い一方、汎発性皮膚瘙痒症に対するランダム化二重盲検試験は乏しく、推奨度は高くない(C1)とされています。
つまり、抗ヒスタミン薬は“効けばラッキー”ではなく、“効かない可能性を最初から織り込んだ試し方”が必要です。
医療従事者向けに、抗ヒスタミン薬の使いどころを臨床の言葉に落とすなら、以下の2点が実用的です。
・ヒスタミン優位が疑われる徴候:膨疹、アレルギー性鼻炎併存、誘因(食物・NSAIDs等)と時間関係が明瞭、など(※ただし発疹が乏しい皮膚瘙痒症とは別軸)
・痒みで眠れない:鎮静性の副作用を「夜の症状」に限定して利用する発想もあるが、高齢者・緑内障・前立腺肥大、肝腎機能低下例ではリスク管理が必須とされています。
抗ヒスタミン薬が効きにくい背景として、ヒスタミン以外の起痒物質(例:サブスタンスP、インターロイキン、TSLP、TNF-α、活性酸素など)や、表皮内神経線維の変化、オピオイド系のバランス異常など多因子が挙げられています。
この「多因子」を理解しておくと、抗ヒスタミン薬が外れたときに、次の薬へ“理由を持って”移れるようになります。
掻痒症 薬としてのナルフラフィン塩酸塩と透析
CKD関連皮膚瘙痒症(いわゆる尿毒症性掻痒)は、透析患者で頻度が高く、睡眠障害を介してQOLを大きく下げることが強調されています。
この領域では「抗ヒスタミン薬が効く痒み」と「尿毒症による痒み」は病態が異なる可能性があり、抗ヒスタミン薬の反応性がはっきりしないことが論点として述べられています。
ナルフラフィン塩酸塩は、κオピオイド受容体作動薬として中枢性の痒みを抑える薬剤で、透析患者の難治性掻痒に対し臨床試験で有効性が示された治療選択肢として整理されています。
実務的には、「既存治療で効果不十分」なケースで検討される位置づけで、透析領域の総説でも“臨床現場で確実に痒みを抑制する薬剤として広く使われるようになっている”と述べられています。
さらに、透析瘙痒症では透析条件の見直し、PMMA膜、保湿、紫外線療法、外用(カプサイシン、タクロリムス等)など多様な選択肢が併記されており、薬だけで完結しないのがリアルです。
意外と見落とされる“現場の盲点”として、透析患者の掻痒は「どの薬を使うか」以前に、乾燥ケアがズレていると薬が効きにくいことがあります。透析関連の解説でも保湿剤の有効性が取り上げられ、外用を止めると再燃傾向が出るデータが提示されています。
つまり、ナルフラフィンを検討する重症例ほど、保湿・入浴・掻破対策の基本が“強い薬に隠れて雑になりやすい”点を、チームで点検する価値があります。
(論文として引用する場合)
腎不全関連の難治性掻痒に関する薬物治療の背景として、透析患者の掻痒に対するκオピオイド作動薬の臨床試験が参照されます:Kumagai H, et al. Effect of nalfurafine hydrochloride on severe itch in haemodialysis patients (Nephrol Dial Transplant, 2010)
掻痒症 薬としてのプレガバリンとガバペンチン
皮膚瘙痒症の治療アルゴリズムでは、プレガバリン、ガバペンチンが選択肢として挙げられており、痒み刺激に対する閾値を上げる機序(神経伝達物質の放出抑制など)が説明されています。
特に透析患者の皮膚瘙痒症では、プレガバリンのランダム化比較試験など、比較的良質のエビデンスがあると記載されています。
この領域での“薬の使い分け”は、単に「痒いから使う」ではなく、「神経障害性疼痛に似た神経の過敏性が痒みに寄与している」イメージを共有できると導入がスムーズです。
一方で、眠気・ふらつき・体重増加などの副作用や、急な中止で問題が起こり得る点が注意事項として強調されており、特に高齢者や腎機能低下例では導入・増量・減量を慎重に行う必要があります。
臨床で役立つ小技としては、次のような「目的を分けた説明」を患者教育に使うと、服薬継続率と安全性が上がりやすいです。
・🧠「神経の過敏を落ち着かせて、痒みの信号を弱める薬」=プレガバリン/ガバペンチン
・💊「アレルギーの痒みを抑える薬」=抗ヒスタミン薬(ただし効かないタイプもある)
・🧴「皮膚のバリアを立て直して、痒みが出にくい土台を作る」=保湿剤・スキンケア
(日本語の権威性ある参考リンク:診療の全体像/推奨度の根拠)
皮膚瘙痒症の定義、原因検索、治療アルゴリズム(抗ヒスタミン薬、保湿、紫外線、プレガバリン、ガバペンチン、ナルフラフィン等の位置づけ)がまとまっている:日本皮膚科学会 皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020(PDF)
掻痒症 薬の独自視点:薬剤性掻痒症の「犯人探し」実務
掻痒症の薬物療法を語るとき、処方を“足す”発想に偏りがちですが、実務では「原因薬を引く」方が決定的に効くことがあります。皮膚瘙痒症診療ガイドラインでは、かゆみを誘発し得る薬剤として、オピオイド、ベンゾジアゼピン系、カルバマゼピン、NSAIDs、ACE阻害薬、利尿薬、抗菌薬、ホルモン剤などが表として列挙されています。
ここでの意外な落とし穴は、「患者が“痒み止め”として飲んでいる薬が、別のルートで痒みを悪化させる」ケースです。たとえば、鎮静を狙って夜に複数の中枢系薬(抗ヒスタミン薬+ベンゾジアゼピン系等)が重なると、痒みそのものは変わらないのに日中の倦怠・転倒リスクが増え、結果としてQOLがさらに落ちます(痒みの訴えも増幅しやすい)。
また、透析・肝胆道系疾患・高齢者は、そもそも痒みのベースリスクが高い集団なので、「いつから痒いか」だけでなく「いつから何が増えたか(処方・市販薬・サプリ)」を時系列で並べる作業が、追加処方より価値を持つ場面があります。
医療者側の作業を減らしつつ質を上げるための、薬剤性掻痒のチェックリスト(入れ子なし)を提示します。
・📅 追加・増量・変更があった薬(内服、貼付、注射)を全部書き出す。
・🧾 OTC(かぜ薬、鎮痛薬、睡眠改善、漢方、ビタミン)とサプリも同列に扱う。
・🧪 肝胆道系(ALP、γ-GTP、ビリルビン)と腎機能(BUN、Cr)を同日に見る(薬の蓄積・胆汁うっ滞の示唆)。
・🔁 「中止できる候補」を優先順位付けし、1剤ずつ戻す(同時に止めない)。
・🧴 中止検証の期間は、保湿と入浴指導を同時に固定して、変数を減らす。
この“引き算の設計”ができると、抗ヒスタミン薬が効かなかった患者でも、原因の輪郭が見えて次の一手(ナルフラフィン、ガバペンチノイド、紫外線など)に納得感が出やすくなります。

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