キャブピリン配合錠 副作用
キャブピリン配合錠 副作用 重大な副作用 出血
キャブピリン配合錠は、アスピリン(抗血小板作用)とボノプラザン(胃酸分泌抑制)を組み合わせた配合剤で、適応は「胃潰瘍または十二指腸潰瘍の既往がある患者」における血栓・塞栓形成の抑制に限定されています。
その安全性評価で最も重要なのは、添付文書上「重大な副作用」として挙げられる出血イベント(頭蓋内出血、肺出血、消化管出血、鼻出血、眼底出血など)を最優先に監視することです。
具体的な初期サインとして、頭蓋内出血では「突然の意識低下・頭痛・嘔吐・片麻痺」、消化管出血では「吐血(赤色~茶褐色~黒褐色)、黒色便、腹痛」などが患者向けガイドにも明確に列挙されています。
医療現場では「ボノプラザン入りだから胃は守られる」と短絡しがちですが、添付文書上は消化性潰瘍や小腸・大腸潰瘍も重大な副作用として残っています(頻度不明)。
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さらに、アルコール常飲者では「アスピリンはアルコールと同時に服用すると消化管出血を誘発または増強することがある」と明記されており、生活背景の聴取が副作用予防に直結します。
周術期・抜歯前1週間以内の患者は失血量増加のおそれがあるため、他院受診や歯科受診の予定確認は、出血性副作用の実務的な予防策になります。
参考)医療用医薬品 : キャブピリン (キャブピリン配合錠)
キャブピリン配合錠 副作用 禁忌 併用禁忌
禁忌の確認は「副作用を起こさない」ための最短ルートで、キャブピリン配合錠は消化性潰瘍のある患者、出血傾向のある患者、アスピリン喘息(既往含む)、出産予定日12週以内の妊婦などが投与禁忌です。
また、併用禁忌として、アタザナビル硫酸塩およびリルピビリン塩酸塩が明確に指定されています(胃酸分泌抑制により溶解性・吸収が低下し、作用減弱のおそれ)。
併用注意は臨床上のトラブルが起きやすい領域で、ワルファリンなどのクマリン系抗凝固剤、ヘパリン製剤、DOAC(第Xa因子阻害剤等)、血小板凝集抑制薬(クロピドグレル等)との併用で出血リスクが増大し得る点が添付文書に整理されています。
さらに、SSRIとの併用で斑状出血・紫斑や胃腸出血などの出血症状が報告されている旨も記載があり、精神科領域の併用薬確認が安全性に直結します。
現場で見落としやすい点として、イブプロフェン等がアスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱する報告があるため、OTC鎮痛薬の自己購入歴まで確認できると治療の質が上がります。
キャブピリン配合錠 副作用 その他の副作用 消化器
「その他の副作用」では、0.1~5%未満として便秘、下痢、腹部膨満感、悪心、腹痛、食道炎、胃部不快感が挙げられており、日常診療で最も遭遇しやすい訴えはここに集約されます。
頻度不明として嘔吐、胸やけ、吐血、食欲不振なども並ぶため、軽い胃部不快から出血兆候へ移行していないかを“症状の質”で評価する視点が重要です。
血液系では貧血、好酸球増多、(頻度不明として)血小板機能低下(出血時間延長)が記載されており、症状が曖昧な「だるさ」でも出血・貧血の線で拾い上げる必要があります。
皮膚症状としては、そう痒(0.1~5%未満)に加え、発疹・蕁麻疹や発汗が頻度不明で記載され、特にアレルギー既往のある患者では初期反応の聞き取りが有用です。
感覚器では耳鳴、難聴が頻度不明で挙がり、過量投与時の初期症状にも耳鳴・めまい・頭痛などが並ぶため、「耳鳴=加齢」と片付けない姿勢が安全側に働きます。
キャブピリン配合錠 副作用 服薬指導 割らない
キャブピリン配合錠は「割ったり、砕いたり、すりつぶしたりせずに、そのままかまずに服用」が明確に指示されており、剤形理解が服薬指導の中心になります。
その根拠として、添付文書に「内核錠は腸溶性であるため、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしない」と明記されており、ここを外すと胃粘膜障害・出血の安全域が狭くなる可能性があります。
飲み忘れ時は「気がついた時に1回分、次が近ければ1回とばす」「2回分を一度に飲まない」と患者向けガイドに示されており、抗血小板薬としての焦りから過量服用が起きないよう言語化が必要です。
PTP包装については、誤飲により食道粘膜への刺入から穿孔・縦隔洞炎などの重篤合併症の恐れがあるため、“高齢者の服薬動作”まで含めた確認が安全管理上の盲点になりやすいです。
また、長期投与では定期的な内視鏡検査を行うことが基本的注意として明記されており、「副作用が出たら受診」だけでなく「副作用が出る前の監視」を治療計画に組み込む必要があります。
キャブピリン配合錠 副作用 独自視点 ボノプラザン 長期
検索上位で語られがちな「出血」「禁忌」に加えて、医療従事者が一歩踏み込んで説明できる独自視点として、ボノプラザン由来の“長期的な監視論点”を整理しておくと指導の説得力が増します。
添付文書には「ボノプラザンの長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告」や「胃癌による症状を隠蔽することがあるため悪性でないことを確認のうえ投与すること」が記載され、単なる胃粘膜保護の薬ではない点が示されています。
さらに非臨床情報として、マウス・ラットの2年間投与がん原性試験で胃の神経内分泌腫瘍等が認められた条件(曝露量の記載を含む)が明記されており、患者説明では“過度に不安を煽らず”とも、医療者側は背景情報として把握しておく価値があります。
また、食事の影響として、朝食開始30分後投与では絶食下投与に比べアスピリンのCmaxが1.5倍、AUCが1.2倍に増加し、ボノプラザンもCmaxが1.4倍、AUCが1.2倍に増加したと記載されています。
この情報は「必ず食後」などの画一的指導よりも、服薬タイミングのブレが大きい患者で副作用(特に消化器症状や出血兆候の訴え)が増えた際に、原因仮説を立てる材料になります。
腎機能・肝機能障害でボノプラザンの血中濃度上昇が起こり得ることも記載されているため、検査値の変動がある患者では“副作用の説明”と“用量が固定の配合剤である制約”をセットで共有するのが実務的です。
有用:患者向けに「重大な副作用の自覚症状(出血、TEN/SJS、喘息発作など)」が具体的にまとまっています。
有用:医療従事者向けに「禁忌、相互作用、重大な副作用、割らない理由(内核腸溶)」が一次情報として確認できます。