リザトリプタン 先発 マクサルト RPD 薬価

リザトリプタン 先発

リザトリプタン 先発(マクサルト)臨床要点
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先発はマクサルト/マクサルトRPD

一般名リザトリプタン安息香酸塩の先発品は「マクサルト錠10mg」と「マクサルトRPD錠10mg」。剤形(通常錠と口腔内崩壊錠)の違いが実務上のポイント。

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発作時に10mg、追加は2時間以上

成人は片頭痛の頭痛発現時に1回10mg経口投与、効果不十分時は2時間以上あけて追加投与が可能。予防目的では使わない。

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MAO阻害剤/プロプラノロールは禁忌

A型MAO阻害剤、投与中止後2週間以内、プロプラノロール投与中(中止後一定期間内含む)は禁忌。さらにエルゴタミン製剤や他トリプタンは時間をあける。

リザトリプタン 先発 マクサルト 錠 RPD の位置づけ

 

医療現場で「リザトリプタン 先発」と言えば、基本的にマクサルト錠(通常錠)とマクサルトRPD錠(口腔内崩壊錠)を指します。先発の添付文書上でも、販売名として「マクサルト®錠10mg・RPD®錠10mg」が明示され、いずれも有効成分はリザトリプタン(10mg相当)です。

RPDは口腔内崩壊という剤形上の利点があり、片頭痛発作で悪心や飲水困難がある患者、外出先で水が用意できない状況など、服薬環境の制約を減らす目的で選択肢になります(ただし、剤形の利便性=薬理効果の優劣ではない点は分けて説明するのが安全です)。

作用機序としては、リザトリプタンが5-HT1B/1D受容体作動薬であり、片頭痛発作時に拡張すると考えられる頭蓋内動脈を選択的に収縮させること、三叉神経系でのペプチド放出抑制などが整理されています。

リザトリプタン 先発 用法用量 と 追加投与 の実務

先発の電子化添付文書では、成人に対して「片頭痛の頭痛発現時にリザトリプタンとして1回10mgを経口投与」し、効果不十分時は「前回投与から2時間以上」の間隔を空けて追加できることが示されています。

この「発現時に限る」「2時間以上あける」という条件は、患者説明の場面で抜けやすいので、処方時に服薬タイミングを具体化して伝えると事故が減ります(例:痛みが明確に始まったタイミング、追加は最低2時間後など)。

また、添付文書・後発の注意書きでも共通して「予防的に投与しない」趣旨が示されており、発作治療薬としての位置づけを明確化しておく必要があります。

リザトリプタン 先発 禁忌 MAO阻害剤 プロプラノロール 相互作用

禁忌の中でも医療者が必ず押さえるべきは、MAO阻害剤(投与中および投与中止2週間以内)と、プロプラノロール投与中(および中止後一定期間内)です。

根拠として、A型MAO阻害剤によりリザトリプタンの代謝が阻害され作用が増強され得ること、モクロベミド併用でAUCが増加した薬物動態データ(外国人データ)が添付文書内に記載されています。

さらに、エルゴタミン製剤、エルゴタミン誘導体含有製剤、他の5-HT1B/1D受容体作動薬(他トリプタン)との関係では、相互に作用(血管収縮作用など)を増強し得るため、投与間隔を空ける運用が求められます。

リザトリプタン 先発 薬価 と 後発品 OD の比較ポイント

先発の薬価は、KEGGの製品一覧ではマクサルト錠10mgが335.9円/錠、マクサルトRPD錠10mgが340.3円/錠として掲載されています。

同じ一覧で後発品(例:リザトリプタンOD錠10mg「トーワ」)が123.6円/錠と示されており、薬価差が実務の切替議論に直結します。

一方で、後発品は「OD錠」であっても先発の「RPD」と崩壊特性・添加剤・味・口腔内での崩壊感など、服用体験が同一とは限らないため、患者のアドヒアランスに影響する要素として聴取し、必要なら剤形変更(先発RPDへの回帰など)を検討する余地があります(味や口腔内崩壊の体験差は、薬剤選択の“見落とされがちな臨床変数”になり得ます)。

リザトリプタン 先発 独自視点:RPD/OD の「服薬行動」設計(救急・外来で効く工夫)

検索上位では「先発は何か」「薬価」「禁忌」「用法用量」に収束しがちですが、実装面で差が出るのは「患者が実際に、発作の早期に、確実に飲めるか」という服薬行動の設計です。

例えば、片頭痛は悪心・嘔吐や感覚過敏を伴うことがあり、服薬の心理的ハードルが上がりやすいので、「水が要る/要らない」「口腔内で崩れる」「携帯しやすい」などは、早期服薬の成功率に影響します(結果的に、効果実感・再受診・薬剤評価にも波及します)。

また、相互作用の聴取を“処方前のチェックリスト”として見える化すると安全性が上がります。例:プロプラノロール内服の有無、MAO阻害剤の有無、直近24時間のエルゴタミン/他トリプタン使用の有無を、問診テンプレに固定で入れる運用が現実的です。

禁忌・相互作用の一次情報(先発の正式資料)。

マクサルト®錠10mg・RPD®錠10mg 添付文書(禁忌、相互作用、用法用量の確認)

薬価と先発/後発の製品一覧の確認。

KEGG:リザトリプタン安息香酸塩 商品一覧(先発・後発、薬価の比較)

相互作用・禁忌を体系的に拾う(PMDAの公的検索)。

PMDA 添付文書情報検索(電子添文の最新版確認)

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