リドカインとキシロカインの違い
リドカインとキシロカインの違い
Kishiroカインとリドカインは、実際には同じものであり、商品名はKishiroカイン、一般名はリドカインです。
以前は一つの薬剤として統一されていましたが、間違えられやすかったため、Kishiroカインは、心不全治療用に使用されている2%と、局所麻酔に使用される0.5%および1%のリドカインとして使われるようになりました。
Kishiroカイン1%と2%の差異は、使用法の違いにあります。
麻酔効果を持つリドカインは、神経を一時的に麻痺させ、痛みを感じなくすることができます。また、局所麻酔薬としてよく使用されるキシロカインは、リドカインの塩酸塩とアドレナリンが混合された形です。
他の薬剤との王道の禁忌や効果主な内容もありますが、使用注意等により安全に使用する必要があります。
薬剤 | リドカイン | キシロカイン |
---|---|---|
有効成分 | リドカイン塩酸塩 | リドカイン塩酸塩 |
製剤 | 液剤、ジェル、クリーム | ゼリー、液剤、点眼液 |
特徴 | 神経を麻痺させる効果があり、局所麻酔に広く用いられる。 | リドカインよりも刺激が少なく、粘滑性のゼリーは尿道麻酔や気管内挿管に適している。 |
リドカインはどんな場面で使う麻酔?
リドカインという麻酔剤は、一般的に出産の際の無痛分娩用のものとして使われていますが、妊婦さんや授乳中の方も使用することが可能で、作用発現が非常に早く、長時間ほど持続しないほか、血管痛を発生させるのを防ぐ為、少量で効果が得られます。
また、歯科の治療時などには、キシロカインという調合剤とその有効成分であるリドカインを使用することもあり、早漏の改善薬としても知られています。
硬膜外麻酔においても、長時間効果を訴求しつつも刺激性の少ない麻酔薬として各種薬剤が用いられます。
全身麻酔では、太い静脈を選択するなど予防のための投薬前の注意が行われ、制吐作用を持つ薬剤を投与することもあります。
言葉ではいえば、リドカインは、出産の場面における麻酔剤として知られており、歯科の治療や早漏改善のため、硬膜外麻酔や全身麻酔としても使用されています。
作用発現が速く、少量で有効な特徴などから少ない負担を伴いながらも期待の効果を持つ可能性が高い麻酔薬として用いられています。
キシロカインはどんな場面で使う麻酔?
キシロカインは、硬膜外麻酔や伝達麻酔など、局所麻酔を必要とする処置や検査の場面に使用される医薬品です。
キシロカインは、尿道麻酔や気管内挿管をはじめとして成分を組み合わせた薬剤として、いろいろな剤形で使用可能です。
また、薬剤作用が早く、循環器系や器官をやわらかく鎮静させる働きもあります。
禁忌がある場合もありますが、アドレナリンの希釈などとしても利用することができます。