尿路結石症 症状 と血尿 と痛み と発熱

尿路結石症 症状

尿路結石症 症状の要点
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血尿と痛みが基本

典型は疝痛(突然の激痛)と血尿。血尿が目に見えない場合もあるため尿検査が重要。

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発熱は危険サイン

閉塞に感染が乗ると高熱になり得る。結石性腎盂腎炎は重症化しやすく、早期対応が必要。

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部位で症状が変わる

下部尿管では頻尿・残尿感など膀胱刺激症状が目立つことがある。痛みの移動もヒント。

尿路結石症 症状の痛み(疝痛)と血尿

 

尿路結石症の主な症状は、痛みと血尿であると説明されます。特に尿管に結石が詰まり尿の流れが悪くなると、片側の背部〜側腹部に強い痛み(疝痛)が出現しやすい点が典型です。

痛みは「ずっと同じ」よりも、強くなったり弱くなったりを繰り返す(間欠的)形で訴えられることがあり、患者が体動で楽な姿勢を探して落ち着かない様子になるのも特徴として挙げられています。

血尿は肉眼的に気づく場合もあれば、尿沈渣で初めて分かる場合もあります。結石による粘膜障害で血尿が起きる一方、必ずしも「血尿がない=結石ではない」ではないため、症状と検査をセットで評価します。

臨床での説明のコツとして、痛みは「結石そのものの鋭さ」だけでなく、閉塞による尿管の蠕動亢進や腎盂内圧上昇が関与して強く感じやすい、と補足すると納得されやすいです(患者説明では専門用語を噛み砕く)。

参考)尿路結石症|一般の皆様へ|日本内分泌学会

また、鎮痛薬で一時的に軽くなることがあっても、排石するまでは再び激痛が起こり得る点は、再受診の判断に直結するため共有が重要です。

尿路結石症 症状の発熱と腎盂腎炎(閉塞性)

尿路結石に感染が合併すると高い発熱を来し得る、という点は最重要の危険サインです。

尿管結石などによる尿路閉塞がある状態で腎盂腎炎を起こした「閉塞性腎盂腎炎」は、敗血症性ショックやDICなど重篤化リスクがあるため、抗菌薬だけで済ませず、尿管ステント留置などの閉塞解除(ドレナージ)を考慮する必要があるとガイドラインで定義されています。

教育資料でも「閉塞性腎盂腎炎は重症化しやすい」「悪寒・発熱時はすぐ受診するよう説明する」ことが強調されています。

現場での見逃しを減らすには、「結石の痛み+発熱」の組み合わせを赤信号として扱い、qSOFAやバイタル、乳酸、腎機能、尿培養などを同時並行で進める運用が有効です(施設プロトコルに合わせる)。onomichi-hospital+1​

意外に見落とされやすいのは、高齢者・糖尿病・脊髄損傷などでは典型的な疝痛より発熱や消化器症状が前景に出るケースがある点です。結石性腎盂腎炎の報告でも、発熱・悪寒が多い一方、食欲低下や吐気など消化器症状のみの症例があることが示されています。

参考)https://jair.repo.nii.ac.jp/record/2002379/files/MDO2442-zenbunpu.pdf

参考:閉塞性腎盂腎炎の重症化と早期ドレナージの考え方(ガイドライン本文・定義)

尿路結石症診療ガイドライン第3版(2023)

尿路結石症 症状の頻尿・残尿感(下部尿管)

結石の位置によって症状の出方が変わります。下部尿管に結石がある場合、膀胱刺激症状として頻尿や残尿感が起こることがある、と大学病院の解説でも述べられています。

また、尿管結石が膀胱へ落下すると腰背部痛が軽減し、代わりに下腹部痛や頻尿・残尿感などが出てくる、という説明資料もあります。

このパターンは「痛みが引いた=治った」と誤解されやすいので、痛みの移動(側腹部→下腹部)と排尿症状の出現を、経過としてセットで説明すると安全です。

鑑別として膀胱炎がありますが、一般的に膀胱炎は頻尿・排尿痛・残尿感などが中心で、通常は発熱を伴わないことが多いと感染症ガイドラインに整理されています。したがって、排尿症状に発熱が乗る場合は上部尿路感染や閉塞合併を疑う方向へ寄せます。kansensho+1​

ただし、結石が膀胱炎を合併することもあるため、尿所見(膿尿・細菌尿)と臨床像で総合判断し、必要なら画像で閉塞の有無まで確認します。salusclinic+1​

尿路結石症 症状の診断(CT・超音波)と急性腹症の鑑別

尿路結石症は急性腹症の鑑別に入るため、初期評価で「血尿」「水腎症」「画像での結石確認」を短時間で揃える設計が重要です。

尿路結石症診療ガイドラインでは、結石の存在診断において単純CT(NCCT)が有用であることが明記され、実臨床でも第一選択になりやすい流れが示されています。

一方で超音波は、水腎症の確認や被ばく回避(妊婦・若年など)で強みがあり、状況に応じてCTと使い分ける、という整理が現実的です。

急性腹症の教科書的整理でも、尿検査で血尿(腎・尿管結石)をチェックすること、超音波で水腎症などを診断することが挙げられています。

参考)http://www.iryokagaku.co.jp/frame/03-honwosagasu/366/02b40_43.pdf

加えて、CTが「まずCT」とされる運用提案もあり、低線量CTの普及で単純写真より優先される場面が増えていることが示されています(施設の撮像体制に依存)。

参考)https://www.obayashihp.or.jp/kakuka/pdf/kensi_series5.pdf

ここでの独自視点として、救急外来の説明では「結石の痛み=腎臓が悪い」ではなく、「尿管の詰まり(閉塞)で腎機能障害に進むリスクがある」点を言語化すると、患者の理解と受診行動(発熱時の即受診、経過観察の遵守)が改善しやすいです。kyoto-urology+1​

また、ガイドラインには初期評価として病歴聴取(服薬歴含む)や、検尿・画像・血液検査を組み合わせる流れが具体的に書かれており、チーム医療で「誰が何を埋めるか」を決める際の根拠になります。

尿路結石症 症状の見逃しやすいサイン(消化器症状・再発背景)

尿路結石症では、悪心・嘔吐など消化器症状を伴うことがあり、結石性腎盂腎炎でも消化器症状だけで受診する症例があると報告されています。

このため、腹部症状が強い患者に対し「腹部疾患っぽいから泌尿器は後回し」とならないよう、尿検査(血尿・膿尿)と画像(水腎症)を早期に当てることが安全策になります。

また、再発しやすい疾患であり、ガイドラインでも尿路結石は再発頻度が高く、生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連が示唆される、と整理されています。

あまり知られていない実務的ポイントとして、初回でも「成分分析のトライ」「血清Ca/P/HCO3など最低限の採血」を推奨する実地資料があり、結石を“イベント”で終わらせず原因探索につなげる設計が再発予防と医療安全(見逃し)に効きます。

参考)http://hospi.sakura.ne.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jhn-cq-tokyobay200514.pdf

さらに、男性では生涯罹患率が高く「7人に1人が一生に一度は罹患」と推定されるデータがガイドラインに記載されており、患者教育や職域健診の文脈でも説得力のある数字として使えます。hokuto+1​

臨床現場向けに、患者へ渡す「受診の目安」を文章化するなら、次のように簡潔にまとめられます。

  • 🌡️ 発熱・悪寒がある(特に痛みや排尿症状とセット)→閉塞性腎盂腎炎を疑い緊急評価。kyoto-urology+1​
  • 🩸 血尿や背部痛が強い/繰り返す→結石の可能性が高く、画像と尿検査で確認。​
  • 🚽 頻尿・残尿感が急に出てきた(痛みの場所が下がった)→下部尿管〜膀胱近傍の結石も考える。twmu+1​
  • 🤢 吐気・嘔吐だけでも油断しない→結石や結石性腎盂腎炎の非典型例がある。jair.repo.nii+1​


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