内臓脂肪を減らす室内運動と効果的な方法

内臓脂肪を減らす室内運動

この記事のポイント
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有酸素運動で脂肪燃焼

室内でできる有酸素運動は内臓脂肪を効率的に消費します

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筋トレで基礎代謝アップ

筋肉量を増やすことで脂肪が燃えやすい体質になります

HIITで短時間に効果

高強度インターバルトレーニングは運動後も脂肪燃焼が継続します

内臓脂肪に有酸素運動が効く理由

有酸素運動は体内の脂肪と糖質を酸素とともに消費するため、内臓脂肪を減らすのに特に効果的です。内臓脂肪は皮下脂肪と比べて分解・合成されやすい特徴があり、運動による燃焼効果が現れやすいとされています。室内でできる有酸素運動としては、ステップ運動や踏み台昇降、その場でのジョギングなどがあり、これらは天候に左右されずに継続できるメリットがあります。

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有酸素運動による脂肪燃焼効果が高まるのは、運動開始から20分後以降とされています。そのため、室内で有酸素運動を行う場合は、毎日30分程度の継続を目標にすると良いでしょう。テレビや音声配信を聴きながら行うことで、飽きずに続けやすくなります。長時間継続可能な軽度から中程度の負荷の運動を選ぶことで、無理なく内臓脂肪を燃焼させることができます。

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運動は単にカロリーを消費するだけでなく、定期的に行うことで筋肉量が増え、運動時の消費カロリーや基礎代謝量も増加します。食事制限だけで内臓脂肪を減らそうとすると、筋肉量が減ったり栄養バランスが悪化するデメリットがありますが、運動により消費カロリーを増やすアプローチは健康面からも最適な方法です。​

室内でできる内臓脂肪を減らす筋トレメニュー

筋力トレーニングは筋肉量を増やして基礎代謝を向上させ、内臓脂肪を減らしやすい体質を作ります。筋肉1kg当たりの基礎代謝量は1日約13kcalで、除脂肪量に占める筋肉の割合は約50%とされており、身体の組織の中で最もエネルギー代謝量が多い器官です。筋トレには自律神経系や内分泌系の働きを活性化し、全身のエネルギー代謝を促進する効果もあります。

参考)健康・体力アップ情報 / href=”https://www.yspc-ysmc.jp/column/health-fitness/diet-theory/theory-3.html” target=”_blank”>https://www.yspc-ysmc.jp/column/health-fitness/diet-theory/theory-3.htmllt;span class=href=”https://www.yspc-ysmc.jp/column/health-fitness/diet-theory/theory-3.html” target=”_blank”>https://www.yspc-ysmc.jp/column/health-fitness/diet-theory/theory-3.htmlquot;smal…


室内で実践できる効果的な筋トレには以下のようなメニューがあります。ワイドスクワットは足を肩幅より広く開いて行うスクワットで、下半身の大きな筋肉を鍛えることができます。ニートゥチェストは床に座った状態で膝を胸に引き寄せる運動で、腹直筋や腸腰筋といった腰周りの筋肉を鍛えられ、腰への負担も比較的軽いため初心者にも適しています。

参考)腰周りに効く筋トレメニュー 腰への負担が少なく自重で取り組め…


プランククランチなどの体幹トレーニングも室内で手軽に実践できます。クランチは仰向けの状態で頭を浮かせ、上体を起こす腹筋運動で、腹直筋を集中的に鍛えることができます。バードドッグは四つん這いの姿勢から片手と反対側の脚を伸ばす運動で、脊柱起立筋など腰周りの筋肉が鍛えられます。動作をゆっくり行うことで、軽い負荷でも筋肉が効果的に働き、脂肪燃焼を促進します。

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内臓脂肪を減らすHIITトレーニングの効果

高強度インターバルトレーニング(HIIT)は、強い負荷の運動を短時間行うことで、運動後も継続的に脂肪を燃焼させる効果があります。HIITは短時間の高強度トレーニングにより酸素不足の状態を作り出し、運動後に大量の酸素が取り込まれることで、エネルギー消費が続く現象(アフターバーン効果)が起こります。この効果により、通常の有酸素運動よりも脂肪燃焼効果が高いとされています。

参考)HIITは内臓脂肪を減らせるって本当なの?


研究では、HIITが内臓脂肪の減少に特に効果的であることが示されています。宮の森記念病院の報告によると、週3回・1回10分のHIITを3ヶ月継続した結果、内臓脂肪が平均13.5%減少し、脂肪肝や皮下脂肪の改善も確認されました。またHIITは、急性運動後少なくとも12時間は脂肪分解が持続し、長期的には高脂肪食による内臓脂肪細胞のカテコールアミン抵抗性を改善する効果があることが動物実験で明らかになっています。

参考)https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2020.535722/pdf


HIITの脂肪分解メカニズムに関する研究論文(Frontiers in Physiology)
HIITは室内で実践でき、短時間で効果が得られるため、忙しい現代人に適したトレーニング法です。運動後も脂質の分解に酸素が使われることから、脂肪燃焼効率が上がり、持久力向上だけでなく脂肪が燃えやすい身体になっていきます。有酸素運動と異なり、HIITは内臓脂肪を減らしながらも筋肉量を維持または増強できる点も大きなメリットです。

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内臓脂肪を落とす腰回りのストレッチ

腰回りの筋肉をストレッチすることで血流が改善し、体温が上昇して基礎代謝量が向上するため、脂肪燃焼しやすい身体になります。ストレッチは筋トレや有酸素運動と組み合わせることで、しなやかで痩せやすい体作りに繋がります。腰回りの内臓脂肪を効果的に減らすには、腹直筋、腹斜筋、腹横筋、腸腰筋、脊柱起立筋といった筋肉のストレッチが推奨されます。

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腰方形筋のストレッチは、骨盤と肋骨をつなぐ腰の深層部にある筋肉をほぐします。この筋肉が硬くなると腰痛の原因になったり、ウエストのくびれができにくくなります。立った状態で片手を上げ、体を真横に倒すことで腰の側面をじっくりと伸ばすことができます。腸腰筋を伸ばすストレッチは、上半身と下半身をつなぐ重要なインナーマッスルをターゲットにします。デスクワークで座りっぱなしの状態が続くと腸腰筋が硬くなり、骨盤が前に引っ張られて反り腰の原因になります。

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ストレッチを行う際は3つのポイントに注意が必要です。1回20秒以上伸ばすこと、痛みを感じない程度で伸ばすこと、そして呼吸を止めないことです。適切な方法で行わないと効果が得られなかったり、逆効果になる可能性があります。室内で簡単にできる代謝を上げるストレッチを日常生活に取り入れることで、内臓脂肪をスッキリさせることができます。

参考)内臓脂肪スッキリ!簡単30秒ストレッチ

内臓脂肪を効率的に燃焼させる運動の組み合わせ方

内臓脂肪を効率的に減らすには、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが最も効果的です。研究によると、中強度以上の有酸素運動、筋トレ、有酸素運動と筋トレの併用、高強度インターバルトレーニングのすべてが内臓脂肪の減少に効果があることが確認されていますが、特に運動と食事を組み合わせることで予防効果が最大化されます。

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運動と食事の組み合わせによる介入は、食事のみの介入と比較して内臓脂肪面積を有意に減少させることが、ランダム化比較試験のメタアナリシスで示されています。ただし、肥満者や健康な男性では内臓脂肪面積の減少がわずかであったことから、特定の脂肪蓄積部位や参加者の特性を考慮した肥満管理戦略が必要とされています。有酸素運動、レジスタンストレーニング、複合トレーニングのいずれも体脂肪率や内臓脂肪を減少させる効果があります。

参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11389517/


運動と食事介入が内臓脂肪に与える影響に関するメタアナリシス(PMC)
日常生活の中で活動量を増やすことも重要です。「座っている時間を減らし、ちょこまか動く」ことを心がけ、掃除や洗濯などの家事時間を活用して体を動かせば、消費エネルギーを増やすことができます。運動負荷が低いものは10分以上、中程度のものは5分から始め、HIITのような高負荷なものは5分以下でも十分な効果があります。自分の運動レベルに合わせて無理なく継続することが、内臓脂肪を減らす鍵となります。

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週に2、3回の頻度でHIITを実施し、他の日に有酸素運動や筋トレを組み合わせることで、筋肉修復やケガ予防にも配慮しながら効果的に内臓脂肪を減らすことができます。運動により分泌される食欲を抑えるホルモンの効果も期待でき、ダイエット全体の成功率が高まります。継続的な運動習慣を身につけることで、内臓脂肪が減少するだけでなく、心肺持久力の向上や生活習慣病の予防にもつながります。

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