屈折性近視 軸性近視 見分け方
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屈折性近視と軸性近視の見分け方:眼軸長と屈折検査の基本
近視は「遠くがぼやけ、近くが見える」状態で、遠方からの光が網膜の手前で焦点を結ぶことが原因です。
この近視の大部分は、眼球の奥行き(眼軸長)が伸びることで起こる「軸性近視」であり、眼軸長が長いほど近視が強くなります。
一方で、眼軸長が標準的でも角膜や水晶体の屈折力が強すぎると近視になり、これを「屈折性近視」と呼び、臨床的には“非常にまれ”とされます。
医療従事者向けに、まず「見分け方」を検査の軸で言語化すると、原則はシンプルです。
- ①屈折(自覚/他覚)で“近視の度数”を確定する
- ②眼軸長(AL)を測る
- ③角膜曲率(K)や前房深度、水晶体厚など「屈折要素」を見て整合性を取る
軸性近視は「ALが伸びた結果として近視になる」ので、屈折度数とALは同じ方向(近視が強いほどALが長い)に相関しやすい、というのが臨床直感として重要です。
参考)302 Found
反対に「近視度数の割にALが長くない」場合、屈折性(角膜・水晶体寄与)か、調節要因(仮性近視)を疑う、という“疑い方”が安全です。
注意点として、成人の軽度〜中等度近視を「屈折性近視」と雑にラベリングしてしまうと、説明がきれいでも、進行(眼軸伸長)や眼底合併症のリスク評価が曖昧になります。軸性近視を軸性として捉えることは、単なる分類ではなく、長期管理の入口です。
屈折性近視と軸性近視の見分け方:角膜曲率・水晶体と生体計測
屈折の“結果”としての近視度数は同じでも、目全体の屈折力は角膜屈折力、前房深度、水晶体屈折力、眼軸長など複数のパラメータで決まります。
つまり見分け方の実務は、「眼軸長だけ」または「屈折度数だけ」で断定せず、屈折要素の組み合わせの整合性を見る作業です。
臨床で使いやすい整理(例)を示します。
- 軸性近視が疑わしいパターン:ALが長く、同時に近視度数もそれに見合っている(“軸が説明している”)。
- 屈折性近視が疑わしいパターン:ALが標準域なのに近視度数が出ており、角膜曲率が急峻など“角膜/水晶体側の屈折力過剰”の説明がつく。
生体計測の重要性は、白内障領域の文脈でも繰り返し強調されており、屈折ずれを防ぐために術前に眼軸長や角膜屈折力を含む計測を正確に行う必要があるとされています。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/ec11718f5f1d8c689269f32bcb71f9c108462bb3
この「眼軸長と角膜屈折力を正確に測る」という基本姿勢は、近視分類の見分け方にもそのまま流用できます。
意外と盲点になりやすいのは、角膜曲率の“数字”を見たのに、解釈が雑になる点です。角膜曲率は近視/遠視に単純対応するものではありませんが、「ALが標準なのに近視度数が出る」状況で、角膜や水晶体が寄与していないかを検討する入口になります。
臨床では、患者説明として「眼球が伸びた(軸性)」か「レンズが強い(屈折性)」かで納得度が変わる場面も多いので、データの整合性が取れているかのチェックは、説明責任の観点でも価値があります。
屈折性近視と軸性近視の見分け方:仮性近視(偽近視)との違い
仮性近視は、眼球の構造上は遠くが見えるはずでも、調節が過剰に働いて“近くにしか焦点を合わせられない”状態で、厳密には近視(屈折要素や眼軸に起因する近視)とは異なります。
そして点眼薬で調節力を緩めることで治療が可能で、眼鏡が不要なケースもあると説明されています。
見分け方の実務で重要なのは、「仮性近視を軸性近視として固定してしまう誤り」を避けることです。
小児では調節力が強く通常の屈折検査に誤差が出やすいため、調節を一時的に抑える点眼(サイプレジンやアトロピン)を用いた屈折検査が重要で、通常検査との差が大きい場合に仮性近視が検討されるとされています。
さらに臨床的に怖い点として、仮性近視が6か月以上続くと眼軸が実際に伸びて「軸性近視へ進行」し得る、という説明があり、ここは見分け方が予後に直結します。
つまり「いま屈折性か軸性か」だけでなく、「いま仮性で、将来軸性に移行し得るか」という時間軸も、医療者が押さえるべき分類です。
現場の運用としては、次のように言語化するとチームで共有しやすくなります。
- 調節麻痺下で近視が軽くなる(または消える):仮性近視の要素が強い。
- 調節麻痺下でも近視が残り、ALが長い:軸性近視が主体。
- 調節麻痺下でも近視が残るが、ALは標準域:屈折性近視(角膜/水晶体)寄与を検討。
屈折性近視と軸性近視の見分け方:病的近視・眼底変化のリスク評価
眼軸長が極端に長くなると網膜や視神経に負担がかかり、矯正しても視力が改善しにくくなる状態が「病的近視」と説明されています。
病的近視は幼少期から進行が始まり、成人後も眼軸の伸びや眼球の変形が続くことがある、とされ、長期のフォローが前提です。
“見分け方”を近視分類で終わらせず、眼底リスクに接続するのが医療従事者向け記事としての要点です。
軸性近視は眼軸伸長に伴う組織変化が起こり得るため、「度数が強い=メガネが強い」ではなく、「眼球構造が変化し得る」という病態理解が必要になります。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/9e1422a098b361d1e8214e512d1e37577064b7b8
非病的(nonpathological)な軸性近視でも、眼球形状が球形から前後に長い形(prolate ellipsoid)へ変化し、脈絡膜や強膜が薄くなるなどの変化が示されています。
ここで意外性が出やすいのは、視神経乳頭周囲(傍乳頭部)の構造変化です。
軸性近視では、Bruch膜開口部(BMO)のシフトや、傍乳頭部のgamma zone/delta zoneの形成などが議論されており、盲点の拡大(視野で絶対暗点になる)につながり得る、とされています。
高度近視では、緑内障様の視神経障害が増える背景として、篩状板の菲薄化や傍乳頭部強膜フランジの伸展・菲薄化など複数要因が挙げられ、視神経評価が難しくなる点も述べられています。
このため、軸性近視が疑われる症例では「見分ける」だけでなく、合併症のスクリーニング(眼底・OCT等)と、説明(将来的なリスク、定期検査の意義)をセットにするのが安全です。semanticscholar+1
屈折性近視と軸性近視の見分け方:独自視点(白内障術前の眼内レンズ計画に直結)
検索上位の一般向け記事では「軸性=眼球が伸びる」「屈折性=レンズが強い」で終わりがちですが、医療従事者の現場では“将来の白内障手術”の精度にも直結します。
白内障術後の屈折ずれを防ぐためには、術前に眼軸長や角膜屈折力を含む生体計測を正確に行い、適切なIOL度数を選ぶ必要があると日本眼科の情報でも明記されています。
ここから逆算すると、若年〜中年の近視患者を診る段階で「ALとKのデータを、将来のIOL計画にも耐える品質で残す」ことには実務的価値があります。
特に軸性近視が強いほど眼球形状や傍乳頭部の変化が起こり得るため、計測の再現性・装置差・経時変化の扱いが重要になります。
外来での具体的な工夫(提案)です。
- 📌 カルテには「屈折値」だけでなく、AL・K・(可能なら)前房深度も同じ画面で追える形で残す。
- 📌 “度数の割にALが長い/短い”など、整合性チェックの所見を短文で記載しておく(後医・将来の術前評価が楽になる)。semanticscholar+1
- 📌 小児は調節麻痺下のデータを優先し、「仮性→軸性へ移行し得る」時間軸を含めて記録する。
この独自視点の結論は、「屈折性近視か軸性近視かの見分け方」は、生活指導や進行抑制だけでなく、将来の屈折手術・白内障手術のアウトカムにも波及する“データ設計”の問題、という点です。
病態(軸性)としての近視の構造変化を踏まえ、単なる屈折矯正の話に矮小化しないことが、医療記事としての信頼性を上げます。
病態と分類(近視の定義・分類の考え方の参考)
IMI—Nonpathological Human Ocular Tissue Changes With Axial Myopia(軸性近視に伴う組織変化:脈絡膜・強膜、視神経乳頭周囲の変化など)
生体計測の重要性(眼軸長・角膜屈折力を正確に測る必要性の参考)
日本眼科:眼内レンズ度数計算式の使用にあたって(術前に眼軸長・角膜屈折力を含む生体計測を正確に行う重要性)
臨床説明に使える近視分類と検査(小児の調節麻痺下屈折、角膜曲率、眼軸長などの整理の参考)
まきた眼科 須坂院:近視の種類と6つの検査(軸性近視・屈折性近視・仮性近視、眼軸長や角膜曲率、調節麻痺下屈折の説明)

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