黄斑部浮腫 原因と糖尿病網膜症 ぶどう膜炎

黄斑部浮腫 原因

この記事で押さえる要点
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原因は「疾患名」+「漏れる仕組み」で理解

糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症・ぶどう膜炎など、背景疾患ごとに血管透過性が上がる経路(VEGF/炎症/うっ滞/牽引)をセットで整理します。

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検査はOCTが起点、必要に応じてFA/OCTA

OCTで浮腫の形(嚢胞様・漿液性・びまん性など)を掴み、漏出・虚血・牽引のどれが主因かを追加検査で詰めます。

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治療は抗VEGF・ステロイド・レーザーの組合せ

原因(虚血/炎症/術後/薬剤/牽引)により効く軸が違うため、初期反応が鈍い時は「診断の再点検」が重要です。


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黄斑部浮腫 原因:糖尿病網膜症

 

黄斑部浮腫の原因として最も頻度が高い代表が糖尿病網膜症で、毛細血管障害により血管壁が傷み「血管から漏れやすい状態」になります。糖尿病性では、内側血液網膜関門(内側BRB)の破綻により網膜血管の透過性が亢進し、血漿成分が網膜内に漏出して浮腫を形成する、という説明が臨床向け資料で明示されています。実地では、糖尿病網膜症の進行例や腎機能障害を伴う例で黄斑浮腫が目立ちやすい点も押さえておくと、初診時の問診・紹介状確認で見落としが減ります。

糖尿病性黄斑浮腫(DME)の「原因理解」で大切なのは、単にVEGFだけでなく炎症性サイトカインも病態に関与しうる点です。DME患者の硝子体でVEGFや炎症性サイトカインが増えていることを背景に、抗VEGF治療や抗炎症治療(ステロイド等)が用いられる、という整理は薬物治療の解説でも繰り返し述べられています。したがって、抗VEGFの効きが弱い/一時的な例では「炎症優位」「牽引要素」「虚血や非灌流」など、原因の主成分を再評価する流れが合理的です。

医療従事者向けの実装ポイントとしては、全身管理との接続です。血糖コントロールが基本であり、その上で抗VEGF薬治療、ステロイド局所投与、レーザー光凝固術、硝子体手術などが実施される、という説明は看護系の教育記事にもあります。眼科外来では「眼だけ治せばよい」になりがちなので、糖尿病内科・腎臓内科と情報を行き来させ、むくみ(体液貯留)や腎機能の悪化がある患者の視力低下を“屈折のせい”で片付けない工夫が必要です。

黄斑部浮腫 原因:網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑部浮腫は、「静脈の詰まり→うっ滞→静脈圧上昇→血液成分が漏れる」という力学が分かりやすい軸になります。実際、臨床向けの説明では、網膜静脈が詰まることで静脈圧が上昇し、血液成分が漏れ出すことによって黄斑浮腫が起こる、と整理されています。また別の医療機関の解説でも、網膜の動脈や静脈が詰まり、うっ帯して浮腫を起こす、という表現が使われており、病態の核は「うっ滞と漏出」です。

原因としてのRVOを見落としやすいのは、患者が「急な見えにくさ」を訴えても、眼底出血が軽度だと初見でピンとこないケースがある点です。ここでOCTが威力を発揮し、中心窩周囲の網膜肥厚や嚢胞様変化を可視化できます。加えて、虚血型/非虚血型の見極めや、黄斑虚血の評価ではFAやOCTAが追加されることがあり、単に「浮腫がある」から「注射」ではなく、原因の層(漏出・虚血・牽引)を分けることが治療選択の質を上げます。

治療の基本線は抗VEGF薬硝子体注射が中心になりやすい一方で、個々の病態でレーザーやステロイドが組み合わされます。複数の治療法(抗VEGF薬硝子体注射療法、網膜光凝固、ステロイド投与、硝子体手術など)があり、抗VEGF療法が標準的治療として位置づけられている、という一般向け〜医療機関サイトの説明は多いです。医療従事者視点では、再発・遷延時に「本当にRVO単独か」「炎症(ぶどう膜炎)や糖尿病が隠れていないか」「硝子体牽引が乗っていないか」を再点検するチェックリスト化が有用です。

黄斑部浮腫 原因:ぶどう膜炎

ぶどう膜炎に伴う黄斑部浮腫は、炎症で血管が漏れやすくなり浮腫を起こす、という理解が基本です。医療機関の解説でも、ぶどう膜炎などがあると網膜血管の透過性が亢進して血液中の水分が血管外に漏れ、網膜が水ぶくれ(浮腫)になる、と説明されています。また別の施設説明でも、ぶどう膜炎では網膜の動脈や静脈に炎症が起き浮腫を起こすと整理されており、炎症→透過性亢進という因果を強く意識できます。

ぶどう膜炎関連の黄斑浮腫は「原因が多様」なこと自体が、原因(=etiology)を複雑にします。感染(ウイルス・細菌など)や自己免疫疾患膠原病など)が背景にある可能性が指摘されており、眼局所だけで完結しません。したがって、眼所見と同時に、既往歴(サルコイドーシス、ベーチェット、結核既往、帯状疱疹など)、内服歴、全身症状の有無を体系的に拾うことが診断の質を上げます。

治療面では、炎症が主因なら抗炎症治療(ステロイドなど)が軸になり得ます。PMDAの医薬品資料でも、トリアムシノロンアセトニドが非感染性ぶどう膜炎に伴う黄斑浮腫などに用いられる旨が記載されており、実臨床で選択肢になることが分かります。なお、感染性の可能性がある場合はステロイド単独強化がリスクになるため、原因(感染か非感染か)の鑑別が「原因治療」そのものです。

黄斑部浮腫 原因:血液網膜関門

黄斑部浮腫の「原因」を病名でなく共通機序で束ねると、中心は血液網膜関門(BRB)の破綻です。東京大学の要旨PDFでは、黄斑浮腫にはBRBにおける体液の流入と流出のバランスが関与し、外側BRB(網膜色素上皮)と内側BRB(網膜毛細血管内皮)がバリアとして機能する、という骨格が述べられています。さらに、糖尿病黄斑浮腫(DME)では、BRBが破綻して血漿成分が血管外に漏出して起きる、VEGFが虚血により誘導される、といった説明が臨床向け資料で示されています。

この機序の理解が役立つのは、「検査で何を見分けたいか」が明確になるからです。OCTでは網膜内液・網膜下液の分布、嚢胞様変化、びまん性肥厚などから、漏出優位・炎症優位・牽引要素のヒントが得られます。一方で、蛍光眼底造影(FA)での漏出パターンが典型でないケースもあり、「造影で漏れない嚢胞様黄斑浮腫(いわゆる“quiet CMO”)」の存在が文献レビューで論点になっています。つまり、原因を「漏出=FAで必ず見える」と単純化すると、検査設計で迷走することがあるため注意が必要です。

原因機序としては、VEGFだけでなく炎症性サイトカインや、硝子体皮質・内境界膜周囲への起炎性物質の貯留、牽引などが絡むことも薬剤評価資料の中で触れられています。治療反応が乏しいときは「薬の強さ」より先に、原因機序(透過性亢進・虚血・炎症・牽引・薬剤性)を分解し直すのが安全です。医療チーム内では、OCT所見を言語化して共有(例:中心窩下の漿液性網膜剥離が主体、嚢胞が外網状層優位、ERM/牽引あり等)すると、原因の再仮説が立てやすくなります。

黄斑部浮腫 原因:薬剤

検索上位の一般的な原因(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、ぶどう膜炎、術後)に比べて、臨床で意外と落とし穴になるのが薬剤性です。医書.jpの解説では、黄斑浮腫は一般に血管性病変・ぶどう膜炎・術後炎症などで発症するが、点眼や内服などにより薬剤性に発症することもあり、気づかないと余分な検査を繰り返し医原性の視力障害につながる可能性がある、と警鐘が鳴らされています。キーワードとして、プロスタグランジン製剤、エピネフリン、パクリタキセルタモキシフェン、フィンゴリモドなどが挙げられており、「薬歴」が原因検索の入口になります。

このトピックを独自視点として強調したい理由は、医療現場の分業で“薬の全体像”が分断されやすいからです。眼科では点眼薬と注射が中心に見える一方、内科・神経内科・腫瘍内科・婦人科などの処方(フィンゴリモド、抗がん剤、ホルモン関連薬など)が黄斑浮腫と結びつきにくいことがあります。したがって、黄斑部浮腫の原因検索では、紹介状やお薬手帳を「疾患名の裏取り」だけでなく「原因候補の探索」として読む、という運用が有効です。

また、術後炎症と絡む話題として、嚢胞様黄斑浮腫(CME)では術後炎症の遷延により黄斑部に浮腫が生じ、成因にプロスタグランジンが関与し、NSAIDで炎症やCMEを抑制できる、という学会報告資料もあります。術後の視力低下が出た際に「後発白内障?屈折?」で止まらず、OCTで黄斑を必ず確認する運用は、原因(炎症性CME)を早期に拾う実務上の安全策になります。

原因が薬剤性/術後炎症性であれば、抗VEGF一辺倒ではなく「原因薬の中止・変更」「抗炎症(NSAID/ステロイド)」「経過観察」のように治療の軸が変わります。医療従事者としては、患者の視機能を守るだけでなく、不必要な侵襲(注射回数の増加)を避ける意味でも、薬剤性という原因カテゴリを最初から候補に入れる価値があります。

黄斑浮腫の代表的な原因疾患(糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症・ぶどう膜炎など)の概説。

網膜静脈閉塞症・黄斑浮腫の原因・検査・治療方法 | 八王子駅直結・年中無休 セレオ八王子つぐみ眼科
八王子駅直結のセレオ八王子つぐみ眼科では、網膜静脈閉塞症・黄斑浮腫の検査・治療を行っております。視野の欠け、視力低下、目のかすみ、ものの形がゆがんで見える場合には当院へお気軽にご相談ください。当院は土日祝日も診療しており、八王子市をはじめ、...

黄斑浮腫の発症機序として「血液網膜関門(BRB)の破綻」を軸にした理解。

https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/2009399/files/A39424_abstract.pdf

薬剤性黄斑浮腫の注意点(点眼・内服で起こりうる、見逃すと医原性の可能性)。

https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18888/ga.0000001389

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