腱鞘炎 治し方 マッサージ 腕
腱鞘炎の治し方で最初にやる安静と固定
腱鞘炎は「腱」と「腱鞘」の間で炎症が起き、動作で痛みが誘発されやすい病態なので、まず“痛みを出している動作”を特定して減らすのが基本です。
特に親指側手首痛が主訴でドケルバン病が疑われる場合、保存療法として局所の安静(シーネ固定を含む)・投薬・腱鞘内ステロイド注射などが挙げられており、「安静・固定」は最初の土台になります。
現場では「休めない」患者が多いので、完全休止ではなく“症状を悪化させる動作の削減”に落とし込みます(例:抱っこ時に手首を背屈しない、タオル絞り動作を避ける、ピンチ動作の回数を減らすなど)。
安静・固定の実装のコツ(医療従事者向け)
・装具は「痛みが出る可動域」を物理的に制限できるものを選びます(ドケルバン疑いなら親指スパイカなど)。
参考)https://www.bdjournals.org/planet/article/view/392
・“固定=不動”にし過ぎると日常生活が破綻するため、患者の職業・育児負荷に合わせて「固定する時間帯」を決める(作業中のみ、睡眠時のみ等)と継続率が上がります。
・固定中も、患部以外(肩甲帯・肘周囲・手指の浮腫対策)の軽い運動は「許可できるもの」を具体的に提示します(禁止だけだと自己流で悪化しやすい)。
腱鞘炎のマッサージは腕のどこを触るべきか
腱鞘炎のセルフケアで「患部を強く揉む」行為は、炎症が強い時期には悪化要因になり得るため、マッサージは基本的に“手首や指そのもの”より“腕(前腕)”へ寄せます。
実際、腱鞘炎ケアのマッサージは「手首や指そのものではなく、ストレッチで伸びを感じる腕の筋肉や、手のひら・指全体を優しく」といった考え方が提示されており、強く行うほど痛みが悪化する可能性がある点も注意喚起されています。
腕マッサージの狙いは、①前腕屈筋群・伸筋群の過緊張低下、②筋間の滑走性の回復、③末梢循環の補助、④痛みによる防御収縮の解除、の4つに整理すると説明しやすいです。
おすすめの手順(患者指導で使いやすい形)
・🧼準備:前腕を温める(入浴後やホットパック後)→皮膚刺激が強い人は衣類の上からでも可。
・👉触る場所:痛む腱の上ではなく、前腕の筋腹(特に“つまむ・握る”で張る場所)を中心に探る。
・🌀強さ:痛気持ちいい手前で止め、圧痛が強い点を“押し潰さない”。翌日に痛みが増える強さはアウト。
・⏱️時間:短時間(片側1〜3分程度)を複数回に分け、長時間の強刺激を避ける。
腱鞘炎の治し方としてのストレッチとマッサージの順番
ストレッチは腱鞘炎のケアとして提示されることが多い一方、やり方や強さを誤ると腱への負担が増える可能性があるため、痛みの程度に合わせた“順番設計”が重要です。
ストレッチ例として、腕を前に伸ばし手のひらを下に向け、反対手で指や手の甲をつかんでゆっくり引き、10秒保持して戻す、といった方法が紹介されています。
ただし自己流で強く引っ張ると逆効果になり得るため、痛みが強い人・急性増悪の人は、まず負荷調整と固定を優先し、可動域訓練は“痛みが落ち着いてから”段階的に導入します。
臨床で使える「順番」の考え方
・痛みが強い日:固定(または活動調整)→前腕の軽い循環促進(さする程度)→終了。joa+1
・痛みが軽い日:前腕の軽いマッサージ→低負荷ストレッチ(10秒×数回)→作業前後に再チェック。
・翌日に痛みが増える日:前日の刺激量が多いサインなので、ストレッチの強度・回数を半分に落とす。
意外に見落としやすいポイントとして、「ストレッチで伸ばす対象は“腱”というより“前腕筋群”」だと捉えると事故が減ります(腱鞘部に直接テンションをかけるほど反応が強い患者がいるため)。
腱鞘炎の治し方でステロイド注射と手術を説明する
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)では、局所の安静(シーネ固定を含む)・投薬・腱鞘内ステロイド注射などの保存的療法が治療として示され、改善しない場合や再発を繰り返す場合は腱鞘切開術が選択されます。
ステロイド注射については、症状改善に統計学的に有意な効果(症状の改善、疼痛軽減、機能改善)を示した系統的レビュー/メタアナリシスが報告されています。
また別研究でも、ドケルバン病に対するステロイド注射は2回以内で約73.4%が治療成功だったとされ、外来での説明に使いやすい“目安”になります。
医療従事者向けの説明の型(患者の納得を取りやすい)
・💉注射は「炎症を早く落とす選択肢」で、固定や生活調整をサボるためのものではない、と位置づけます。pmc.ncbi.nlm.nih+1
・🔁再発がある場合は、作業負荷(スマホ、育児、PC、手技)を“現実的に減らす設計”ができているかを再評価します。
・🛠️手術は「腱の通り道を広げる」目的で、保存療法で改善しない・再発を繰り返すケースに検討されます。
腱鞘炎のマッサージと腕の独自視点:神経と作業設計
検索上位では「ストレッチ手順」「マッサージ方法」中心になりがちですが、医療従事者が差別化しやすいのは“腕の症状を神経と作業設計で再解釈する”視点です。
ドケルバン病では痛みが親指や前腕に広がったり、しびれを感じたりすることもあるとされ、痛み=腱だけ、と決めつけない観察が重要です。
さらに手術の注意点として橈骨神経浅枝への愛護的操作が言及されるように、この領域は腱だけでなく神経との位置関係も臨床上の要点になり得ます。
現場での“作業設計”チェック(例)
・🖱️マウス:手関節背屈位で固定される配置になっていないか、クリック時に母指外転が過剰になっていないか。
・📱スマホ:片手親指フリックの連続が多い場合、入力方法(音声入力、両手持ち、スタイラス)に変更できるか。
・👶育児:抱っこで手首を返す動きが反復していないか、抱っこ紐やクッションで“手首で支えない”構造にできるか。
・🧰医療従事者の手技:鉗子操作、注射準備、記録の連続など、休憩の入れ方を“時間”ではなく“回数”で区切れないか(例:10分ごとではなく、〇回ごとに一度リセット)。
このセクションのポイントは、マッサージやストレッチの“正解探し”に偏らず、痛みを作る反復負荷そのものを減らすことが、結果として最短の治し方になりやすい点です。joa+1
受診の目安(患者向けにそのまま渡せる表現)
・✅安静・固定・セルフケアをしても改善が乏しい/悪化する。
・✅親指側手首の痛みが強く、日常動作(タオル絞り、抱っこ等)で支障が大きい。
・✅しびれ、放散痛、腫れが目立つ、またはフィンケルシュタインテストで強い痛みが出る。
参考:ドケルバン病の治療(安静、固定、投薬、腱鞘内ステロイド注射、手術の適応)がまとまっている
日本整形外科学会「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」

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