バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 算定要件とDPCの落とし穴

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 算定の実務ポイント

「バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術は保険で通る」と思い込んでいると、あなたの病院だけ年間数百万円レベルで持ち出しになります。

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術の算定要点
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算定要件と保険適用範囲

K668-2の算定対象となる病態や、胃静脈瘤以外への応用時に自費扱いとなるケースを整理し、保険適用の線引きを明確にします。

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DPCと出来高の関係

DPC包括評価の中で、どこまでが包括、どこからが出来高算定なのかを具体例とともに確認し、査定を避けるノウハウをまとめます。

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よくある算定エラーと対策

シースや硬化剤の材料算定が認められないケース、自費扱いになる手技のパターンなど、実際に起きたトラブルをもとに予防策を解説します。

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 算定の基本ルールとK668-2の範囲

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)は、診療報酬上「K668-2 バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術」として独立したコードが付いており、対象は「胃静脈瘤出血又は出血リスクの高い胃静脈瘤」に限定されています。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

つまり、同じようなテクニックで別部位のシャントや静脈瘤を塞栓しても、そのままK668-2では算定できない可能性が高いということです。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

K668-2の点数自体は高額で、1件算定できるかどうかで数万円単位の増減が出るため、適応病名の記載や画像所見との整合性が重要になります。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

K668-2の対象疾患であっても、胃静脈瘤のリスク評価や治療適応がカルテ・読影レポートに明示されていないと、審査側から「汎用的な塞栓術」とみなされ査定されるリスクがあります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

つまり「胃静脈瘤」という病名を付けるだけでは不十分ということですね。

K668-2の解説には、「胃静脈瘤出血」だけでなく「出血リスクの高い胃静脈瘤」と表現されている点も現場にとって重要です。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

すなわち、実際に出血していなくても、造影CTや内視鏡で高度な静脈瘤と判断され、出血リスクが医学的に説明できれば算定の余地はあります。 jsir.or(https://www.jsir.or.jp/docs/kouhoukara/PR_PDF/Q&A/18.pdf)

一方で、「将来出血しそうだから」といった曖昧な表現のみのカルテでは、審査での説得力に欠けてしまいます。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

リスク評価の根拠(径○mm、Form F2〜F3など)を残すことが、後からの説明責任を果たすうえでも有用です。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18885/CI.0000002128)

エビデンスに基づくリスク説明が基本です。

なお、BRTOは経大腿静脈あるいは経頸静脈的にバルーンカテーテルを挿入し、胃静脈瘤に流入するシャント血流を遮断したうえで硬化剤を注入するという、IVRとしては比較的定型化された手技です。 igaku-shoin.co(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperplus/archive/y2024/ivrmn_01)

8Frクラスのシースや専用のWバルーンシステムなど高価なデバイスを用いることも多く、材料コストが1件あたり数万円〜10万円以上になるケースも珍しくありません。 recruit.mito-saiseikai(https://recruit.mito-saiseikai.jp/archives/date/2022/01?cat=2)

そのため、K668-2が算定できない、あるいは材料算定が認められないと、病院としてはそのまま赤字になる構造です。 ameblo(https://ameblo.jp/yakinuku/entry-12537479735.html)

材料費と手技料のバランスを把握しておくことは、診療科と医事課双方にとって欠かせない視点といえます。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

コスト構造の理解が原則です。

算定漏れを防ぐためには、オーダ時点で「K668-2」用のセットを用意しておく方法も現実的です。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

「塞栓術」の汎用セットだけでオーダすると、後から医事側がどのコードで請求すべきか判断に迷い、結果として低い点数の汎用塞栓術コードで請求されることがあります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

診療科側が「どの病名で」「どのコードを狙うのか」を明示し、看護・放射線部門を含めて統一した運用にしておくことで、こうしたロスを減らせます。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

電子カルテでのオーダセット整備は、一度構築すれば全症例に波及するため、年間数十件のBRTO症例がある施設では数十万円単位の増収につながることもあります。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

オーダ設計に注意すれば大丈夫です。

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 算定で誤解されやすい自費扱いと材料算定の落とし穴

BRTOの大きな落とし穴として、「保険算定不可」と明記されたケースがあることはあまり知られていません。 ameblo(https://ameblo.jp/yakinuku/entry-12537479735.html)

ある保険者のQ&Aでは、胃静脈瘤に対するBRTOが、当時の点数表上に明確な位置付けがなかったため、「この手術の保険請求はできません」とされ、カテーテル、オルダミン(硬化剤)、造影剤を含めすべて自費扱いとされた事例が紹介されています。 ameblo(https://ameblo.jp/yakinuku/entry-12537479735.html)

当該ケースでは、1件あたり数十万円規模の費用が患者負担となる可能性があり、医療機関としても説明と対応に相当な労力を要したと考えられます。 ameblo(https://ameblo.jp/yakinuku/entry-12537479735.html)

これは極端な例に見えますが、「点数表上の位置付けが曖昧な新規IVR」は、同様のリスクを常に抱えています。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

つまり算定条件の確認だけは例外です。

また、材料算定にも独特の制限があります。

BRTOで使用するカテーテルやバルーンシステム、シース、ガイドワイヤ、硬化剤などは、それぞれが保険償還価格を持つものもあれば、包括される扱いとされるものもあります。 igaku-shoin.co(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperplus/archive/y2024/ivrmn_01)

前述のQ&A事例では、BRTO手技自体が保険請求不可とされたため、「血管造影時のカテーテル」「オルダミン」「造影剤」も算定できないとされており、材料費の全額が病院持ちか患者自費となる状況でした。 ameblo(https://ameblo.jp/yakinuku/entry-12537479735.html)

このように、点数表に明記されていない手技を無理に「近いコード」で請求すると、手技料だけでなく材料まで一括で否認される危険があります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

材料否認は病院収支に直結します。

一方で、現行点数表ではK668-2として明示されたことで、BRTOに関する位置付けは大幅に整理されています。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

しかし、類似手技(例:部分的なシャント塞栓や、他静脈系の逆行性塞栓術)を「なんとなくBRTOに近いから」としてK668-2で請求すると、やはり審査の対象になります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

誤請求が積み重なると、特定の保険者から当該医療機関のIVR全体に対するチェックが強化され、将来的な審査の厳格化を招くリスクもあります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

ここでは「似ているから同じ」と思わないことが大切です。

対策としては、まず院内で「BRTOとして算定してよい適応の定義」を文書化し、放射線科・消化器内科・外科・医事課で共有しておくことが挙げられます。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

新たなバリエーション手技を導入する際には、学会のガイドラインや関連論文を参照しつつ、どのコードで請求するのが妥当かを事前に検討するプロセスを組み込みます。 jsir.or(https://www.jsir.or.jp/docs/kouhoukara/PR_PDF/Q&A/18.pdf)

このとき、日本IVR学会や関連学会のQ&A、厚労省や支払基金の通知といった一次情報に当たることが、後のトラブル回避につながります。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

疑義が残るケースは、事前に支払基金や保険者への照会を行い、その記録を残しておくと安心です。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

事前照会なら違反になりません。

胃静脈瘤に対するBRTOは、今では多くの施設で日常的に行われる治療ですが、導入当初は「自費で実施せざるを得なかった」施設も少なくありません。 jsir.or(https://www.jsir.or.jp/docs/kouhoukara/PR_PDF/Q&A/18.pdf)

過去の苦い経験から、今もなお「とりあえず保険が効くはず」と楽観的に構えることなく、算定ルールの改定や通知をウォッチし続けている医事担当者も多いです。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

新しいデバイスや変法を取り入れる際、「保険算定がきちんとできるか」という観点を最初から組み込むことで、病院としての投資回収可能性も大きく変わります。 igaku-shoin.co(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperplus/archive/y2024/ivrmn_01)

保険診療と医療技術のバランスをどう取るかが、これからのIVRに求められるマネジメントといえるでしょう。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18885/CI.0000002128)

厳しいところですね。

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 算定とDPC/PDPS:包括評価と出来高の境界

DPC/PDPSでは、診断群分類ごとに1日当たりの包括評価額が設定され、その中に手術・処置など多くの医療行為が包括されています。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

その一方で、特定の高額手術や処置は出来高で別立て算定が認められており、K668-2のようなIVR手技も、該当すれば包括とは別に加算されます。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

ここで問題になるのは、「どこまでが包括され、どこからが出来高なのか」という境界が分かりにくい点です。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

この境界を誤解すると、1件あたり数万点(数万円)レベルの算定漏れや、逆に過大請求による査定を招きます。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

つまり境界理解が条件です。

DPCの基本構造としては、「包括評価額」+「出来高算定する点数」+「入院時食事療養」によって1入院あたりの点数が決まります。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

包括部分には、病棟管理、一般的な処置、検査、投薬などが含まれ、出来高部分には特定の手術・処置が位置付けられます。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

診断群分類に紐づく「1日当たり点数」は傷病名・手術名・副傷病名などによって決まるため、BRTOを行ったかどうかは、DPCコードの選択や包括額にも影響し得ます。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

例えば、同じ肝硬変+胃静脈瘤の患者でも、BRTOを行ったかどうかでDPCコードが変わり、1日当たり数千点の差が出ることもあります。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

DPCコード選択が基本です。

さらに、一定日数を超えた場合や特定条件では、DPCではなく出来高算定に切り替わる仕組みもあります。

「平均在院日数+標準偏差の2倍」を超えた期間は、DPCによらず出来高算定となるとされており、この期間にBRTOを実施した場合の扱いが問題となることがあります。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

入院期間のタイミングによっては、「せっかく高額な手技を行ったのに、包括側に吸収されてしまった」と感じるケースもあり得ます。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

逆に、出来高に切り替わった後の手技であれば、材料を含めて比較的素直に算定できるため、収支への影響も変わってきます。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

どのタイミングでBRTOを実施するかは、患者の状態が最優先ですが、DPC・出来高の境界を意識しておくことも、病院経営上は無視できません。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

結論はタイミングが重要です。

現場でありがちな誤解として、「DPCだから、特殊なIVRも全部包括されてしまう」という思い込みがあります。

実際には、出来高算定として切り出す手術・処置は告示・通知で細かく定められており、K668-2のように明示された手技については、適切に算定することで包括とは別の収入が確保できます。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

問題は、その情報が診療科に十分共有されていないケースです。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

放射線科では「当然K668-2で出来高算定されている」と思っていても、医事課側がDPCの包括だけで処理してしまえば、手技料はゼロ、材料も包括の中に飲み込まれてしまいます。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

ここで年間10件のBRTOがある病院で、1件あたり2万点(約20万円)を取り損ねると、年200万円の機会損失になります。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

数字で見ると痛いですね。

対策としては、DPC担当(診療情報管理士など)とIVRチーム、医事課が定期的に「高額手術・処置の算定状況」をレビューする仕組みが有効です。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

特に、前年に比べてBRTO件数が増えているのに手術・処置点数がほとんど増えていない場合は、算定漏れがないかをチェックするシグナルになります。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

電子カルテやDPC分析ツールで、K668-2がオーダされた症例と請求データを突き合わせる簡単な監査を年1回行うだけでも、漏れの多くは拾えます。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

こうした「簡易監査」をルーチン化している病院では、算定漏れだけで年間数百万円の改善につながった事例も報告されています。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

これは使えそうです。

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 算定と審査・査定:支払基金の見方を踏まえたカルテの書き方

BRTOに限らず、高額なIVR手技は支払基金や保険者の審査対象になりやすく、カルテやレポートの記載次第で査定されることがあります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

支払基金が公表している「審査の一般的な取扱い」では、救急医療管理加算などを例に、傷病名や実施内容が算定要件を満たしているかどうかを厳格に判断していることがうかがえます。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

この姿勢は、BRTOのような特殊IVRにも当然当てはまり、「対象疾患」「出血リスク」「代替療法の有無」などが明確に説明されているかが重要です。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

いわば、カルテとレポートが「算定根拠を示すエビデンス」として機能しているかどうかが問われています。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

カルテの説得力が基本です。

具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。

まず、「胃静脈瘤出血」なのか「出血リスクの高い胃静脈瘤」なのかを明確に書き分けることです。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

後者の場合は、内視鏡所見(Form、RCサインの有無)、造影CT所見(径、流入・流出路)など、リスク評価の根拠を併記すると説得力が増します。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18885/CI.0000002128)

次に、BRTOを選択した理由として、「内視鏡的硬化療法ではコントロール困難」「TIPSでは肝機能悪化リスクが高い」といった、他の選択肢との比較を一言でも記載しておくと、適応の妥当性を示しやすくなります。 jsir.or(https://www.jsir.or.jp/docs/kouhoukara/PR_PDF/Q&A/18.pdf)

これは、単にガイドラインに沿っているかどうかだけでなく、個々の症例での判断プロセスを可視化する意味があります。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18885/CI.0000002128)

つまり判断理由の記載が原則です。

また、手技の実施記録では、「バルーン閉塞下逆行性」に該当する操作が明確に読み取れることが重要です。

例えば、「経大腿静脈からバルーンカテーテルを左腎静脈へ進め、胃腎シャント流入部でバルーン拡張」「造影で胃静脈瘤との連続性を確認後、硬化剤○mLを逆行性に注入」といった記載は、まさに点数表の文言と一致します。 recruit.mito-saiseikai(https://recruit.mito-saiseikai.jp/archives/date/2022/01?cat=2)

こうした具体的な記載があれば、「汎用的な静脈塞栓術ではなく、K668-2の対象となるBRTOである」と説明しやすくなります。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

逆に、「塞栓術施行」「血管内治療施行」といった抽象的な記載だけだと、審査側は「どのコードに該当する手技なのか」を判断しづらくなり、結果として査定や返戻につながることがあります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

審査側の立場を想像した記載が有効です。

退院時サマリーや診療情報提供書にも、BRTOの実施とその理由を簡潔に残しておくと、後日の照会に対応しやすくなります。

特に、他院から紹介された症例では、紹介元に対して「なぜBRTOが選択されたか」を説明する責任もあるため、医学的合理性とともに保険診療上の位置付けも踏まえた記載が望まれます。 jsir.or(https://www.jsir.or.jp/docs/kouhoukara/PR_PDF/Q&A/18.pdf)

その意味で、医師向けのBRTO解説記事やガイドライン(例:医学書院や学会誌の総説)は、記載の雛形を考えるうえで参考になります。 igaku-shoin.co(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperplus/archive/y2024/ivrmn_01)

一度、自施設で「BRTO標準記載テンプレート」を作っておくと、若手医師でも記載の抜け漏れを減らすことができます。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18885/CI.0000002128)

テンプレート化すれば、算定と医療安全の両面でメリットがあります。 igaku-shoin.co(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperplus/archive/y2024/ivrmn_01)

テンプレート活用は必須です。

支払基金における取扱い事例集には、BRTOそのもののケースは多くありませんが、類似の「高額手術・処置」の査定事例が掲載されています。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

そこでは、「算定要件を満たしていない」「必要な検査が実施されていない」「救急医療管理加算の対象外」などの理由で、加算が否認されているケースが繰り返し示されています。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

これらを読むと、審査側が「算定要件の文章」を非常に重視していることがよくわかります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

BRTOについても、K668-2の告示文や通知をよく読み込み、自施設の運用との齟齬がないかを確認しておくことが重要です。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

つまり原典確認だけ覚えておけばOKです。

支払基金の取扱いを確認するには、以下の資料が参考になります。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

支払基金「審査の一般的な取扱い(医科)」:加算・手術の算定要件と否認事例の傾向を知るのに有用

バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 算定の実務ノウハウ:チームで防ぐ算定漏れと自費化リスク(独自視点)

ここまで見てきたように、BRTOの算定は、単にコードと病名を知っていれば良いという話ではありません。 clinicalsup(https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_10_1_9_3%2Fk668-2.html)

実際の現場では、予約段階から退院まで、複数の職種・部署が関わるため、そのどこかで情報が途切れると、K668-2が請求されない、自費扱いの説明が不十分になる、といった問題が起こります。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

そこで有効なのが、「BRTOパス」や「BRTOチェックリスト」の導入です。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

いわゆるクリニカルパスを、医療内容だけでなく算定・説明の観点も含めて設計するイメージです。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

チーム全体での見える化が基本です。

例えば、以下のような流れをパス化できます。

外来で胃静脈瘤を指摘された時点で、「BRTOの適応検討」フラグを立てる。 jsir.or(https://www.jsir.or.jp/docs/kouhoukara/PR_PDF/Q&A/18.pdf)

その後の造影CTや内視鏡でリスク評価を行い、適応ありと判断された場合には、「K668-2候補」として医事課に事前連絡を入れる欄を設けます。 jsir.or(https://www.jsir.or.jp/docs/kouhoukara/PR_PDF/Q&A/18.pdf)

入院オーダ時には、「DPCコード候補」「予定手技(K668-2)」を明記し、放射線科にも情報が共有されるようにします。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

手技当日には、放射線技師が「BRTO実施チェックリスト」で、バルーン閉塞下逆行性の手順が予定通り行われたかを確認し、記録漏れがないかをチェックします。 recruit.mito-saiseikai(https://recruit.mito-saiseikai.jp/archives/date/2022/01?cat=2)

こうした工夫で算定ミスが減ります。

さらに、退院前には、医事課またはDPC担当が「K668-2が請求データに反映されているか」「材料が正しい区分で算定されているか」を確認するステップを入れることも考えられます。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

ここで誤りに気づけば、レセプト提出前に修正が可能であり、返戻や査定を減らすことができます。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

また、返戻が発生した場合には、その内容をIVRチームと共有し、「どの記載が不足していたのか」「どの表現が誤解を招いたのか」を振り返る場を設定すると、次の症例に活かせます。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

このサイクルを回すことで、BRTOだけでなく他のIVR手技の算定精度も徐々に高まっていきます。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

振り返りの仕組みが条件です。

時間と手間の問題から、「そこまでやる余裕はない」と感じる医療機関もあるでしょう。

その場合は、まず「年間のBRTO件数」と「K668-2の算定件数」を突き合わせる、シンプルな棚卸しから始めるのが現実的です。 hiroshima-u.ac(https://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/guide/indicators_dpc/2016dpc)

もし半分以上が算定されていない、あるいは類似の静脈塞栓術コードで請求されているようなら、それだけで改善余地が大きいと判断できます。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

次に、直近数件のカルテ・レポート・レセプトをピックアップし、「適応病名の書き方」「手技記録の具体性」「DPCコードとの整合性」を簡単にレビューします。 hodanren.doc-net.or(https://hodanren.doc-net.or.jp/books/18kaitei/seigo/180720_tbk_dpc.pdf)

このミニ監査だけでも、典型的な抜け漏れパターンが見えてくるはずです。 ssk.or(https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/sinsa_jirei/kikin_shinsa_atukai/shinsa_atukai_i/index.files/atukai_jirei_all_koumoku.pdf)

つまり小さく始めれば大丈夫です。

最後に、外部の情報源も上手く活用したいところです。

日本IVR学会や関連学会の教育セミナーでは、BRTOなどの代表的IVR手技について、手技の工夫だけでなく、導入施設の実務的な運用も紹介されることがあります。 igaku-shoin.co(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperplus/archive/y2024/ivrmn_01)

また、医学書院などの専門出版社が配信するオンライン記事には、「バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術の実際」といった総説があり、適応・手技・合併症とともに、保険診療上の位置付けにも触れているものがあります。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18885/CI.0000002128)

こうした記事を、研修医や若手スタッフの教育にも活用しつつ、自施設のルール作りの参考にするのも有効です。 webview.isho(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.18885/CI.0000002128)

一度ルールが整えば、あとは更新のたびに見直すだけで済みます。 jcr.or(https://jcr.or.jp/site/wp-content/uploads/2022/05/4_ivr.pdf)

いいことですね。

BRTOの基礎から臨床応用、IVRとしての位置付けを学ぶには、以下のような専門記事が参考になります。 igaku-shoin.co(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperplus/archive/y2024/ivrmn_01)

医書.jp「バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)」総説:適応、手技の流れ、合併症とその対策を体系的に解説
医学界新聞プラス「バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術」連載:実際のカテーテル・バルーン選択やdual balloon techniqueなど現場の工夫を紹介