紫外線角膜炎 目薬
紫外線角膜炎の症状と発症時間(雪目・電気性眼炎)
紫外線角膜炎は、短時間に紫外線を過剰に浴びることで角膜上皮が障害され、炎症として発症する病態です。
原因としては、雪面反射の強い環境(スキー場・雪原)で起こる「雪眼炎」と、電気溶接や殺菌灯など人工光源で起こる「電気性眼炎」が代表的です。
臨床で重要なのは「時間差」です。紫外線を浴びた直後は無症状のことが多く、数時間経ってから異物感、充血、激しい痛み、流涙、羞明(まぶしさ)などが出ます。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/a95b9c4afc66a7e29be542f94ab8fde522eede41
この遅発性のため、帰宅後や就寝中に痛みで目が覚めるケースも起こりえます。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/1687f1408a84d7a8a2ae4457a13fd939aa15a1ed
鑑別としては、同じく強い疼痛と羞明を示す角膜感染症、外傷性角膜びらん、急性緑内障発作などを外さない姿勢が大切です(特に片眼の視力低下が強い、頭痛・嘔吐を伴う等は別ルートも疑う)。
紫外線角膜炎の治療と目薬(抗菌薬・軟膏・眼帯)
紫外線角膜炎の治療は、基本的に「感染予防」と「痛みの緩和」を目的に組み立てます。
具体的には、感染予防として抗菌薬の点眼(必要に応じて軟膏)を行い、疼痛が強い場合は鎮痛薬を併用する、という説明が一般向け資料にも明記されています。
経過は比較的短く、角膜上皮の再生により通常1~2日程度で改善することが多い点も、患者説明に使いやすいポイントです。
ただし「通常は短期で治る」からこそ、改善しない・悪化する場合には鑑別がずれている可能性を考え、眼科受診へつなぐ判断が重要になります。
眼帯については、資料によって「できれば眼帯をします」と触れられており、症例や施設方針で対応が分かれやすい領域です。
医療従事者向けの実務としては、角膜上皮欠損がある前提で「点眼回数を増やせば良い」ではなく、摩擦・乾燥・疼痛の要因を一つずつ減らす(遮光・安静・閉瞼の補助など)視点が役立ちます。
(参考:病態・症状・治療の全体像/雪眼炎・電気性眼炎の説明)
千葉市医師会:紫外線角膜障害(雪眼炎、電気性眼炎)|症状、遅れて発症する点、治療(抗生物質点眼・軟膏、眼帯、鎮痛)と予防がまとまっています
紫外線角膜炎の目薬と市販薬の注意(刺激・成分・受診)
紫外線角膜炎は角膜上皮の傷がベースにあるため、自己判断で「清涼感の強い目薬」を使うと、しみて苦痛が増えたり、点眼継続が困難になったりします。
また、点眼は症状軽減だけでなく「感染予防」という医療目的を含むため、市販薬で代替できる範囲には限界がある点を、患者に誤解なく伝える必要があります。
受診の目安を言語化しておくと現場が回りやすいです。例えば「通常1~2日程度で治ることが多い」ので、改善しない場合は眼科受診を、という流れは公的な健康コラムにも記載があります。
特にコンタクトレンズ装用者、強い視力低下を訴える人、疼痛が強く開瞼できない人は、単なる紫外線角膜炎として片付けず、感染性角膜炎などを念頭に早めに評価するのが安全です。
医療従事者の説明で意外と効くのは、「点眼で痛みをゼロにする」よりも「角膜が再生する時間を稼ぐ」発想です。
遮光(暗い部屋・サングラス)や休息を組み合わせると、鎮痛薬の追加を減らせることがあり、結果としてアドヒアランスが上がります。
紫外線角膜炎の予防(サングラス・ゴーグル・作業)
予防の基本は「紫外線から目を守る」ことで、強い紫外線にさらされる場所ではサングラスやゴーグルが有効とされています。
雪山やスキー場などは反射光が加わりやすく、同じ屋外でも曝露量が増えるため、未装用での行動はリスクが上がります。
作業由来(溶接・殺菌灯など)の場合も、暴露の質が強く、短時間で起こりうるので、保護具の装用を作業手順に組み込むのが最重要です。
患者(あるいは作業者)教育としては「症状が出てから」ではなく「症状が出る前に」装用すること、そして曇天でも油断しないことを強調すると再発予防につながります。
医療現場では、発症後に「次から気をつけてください」で終わりがちですが、再発の背景には装用の不快感、曇り、フィット不良など実務的障壁があることも多いです。
ゴーグルの形状・曇り止め・フィッティングなど具体策まで一歩踏み込むと、再発率を下げる指導になりやすいです。
紫外線角膜炎の独自視点:点眼回数と防腐剤(眼表)
紫外線角膜炎では「痛いから頻回に点眼したい」という心理が働きますが、点眼の“量”が増えるほど、製剤中の防腐剤が眼表に与える影響を無視しにくくなります。
ベンザルコニウム塩化物(BAK)は多くの点眼薬に使われており、角膜・結膜上皮への細胞毒性や眼表障害(OSD)との関連が指摘され、短期間でも症状が出る例があるとまとめられています。
紫外線角膜炎の急性期はすでに角膜上皮が傷んでいるため、「頻回点眼」そのものが痛みのトリガー(機械刺激+薬液刺激)になってしまうことがあります。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8277985/
そのため、医療従事者としては、処方の設計だけでなく「点眼の目的(感染予防か、保護か、痛み対策か)」「回数の根拠」「いつ減らすか」を短い言葉で伝えるのが実務的に効きます。
さらに、点眼手技(点眼瓶の先端を睫毛や結膜に触れさせない、1滴で十分、点眼間隔をあける)をセットで指導すると、必要以上の回数を抑えながら目的を達成しやすくなります。
「目薬を増やす」より「目を休ませ、遮光し、上皮が再生する環境を整える」ほうが回復に直結する、という説明は患者の納得感を作りやすいポイントです。

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