炎症治す 薬
炎症治す 薬のNSAIDs
炎症を「治す」目的で外来・病棟ともに頻用される代表がNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)で、COX阻害を介してプロスタグランジン産生を抑制し、抗炎症・鎮痛・解熱を発揮します。
特にPGE2は起炎・発痛増強に関与するため、PGE2産生抑制が疼痛と腫脹の改善に直結しやすい点は、患者説明でも使いやすいロジックです。
一方で「痛み止め=全部同じ」ではなく、NSAIDsは侵害受容性疼痛に寄与しやすいなど、痛みのタイプと炎症の機序を意識すると処方の納得感が上がります。
【医療従事者向け:押さえどころ】
・NSAIDsの基本作用:COX阻害→PG産生低下→抗炎症・鎮痛・解熱。
参考)https://www.ryumachi-jp.com/jcr_wp/media/2023/11/jia_part1_1-4.pdf
・アセトアミノフェンは鎮痛・解熱が中心で、抗炎症作用はほとんどない(「炎症を治す薬」として期待しすぎない)。
参考)日本ペインクリニック学会
・「炎症を抑える」ことが目的でも、病態が感染性なら抗炎症薬だけで済ませない(後述)。
参考)https://kumamoto.jcho.go.jp/pharm2/wp-content/uploads/sites/4/2024/11/2023antibiotics.pdf
炎症治す 薬の副作用と腎機能
NSAIDsの副作用管理で外しやすいのが腎機能で、COX-2選択性が高い薬でも腎障害リスクが“消える”わけではない点が重要です。
COX-2は炎症時に誘導されるだけでなく、腎臓や血管内皮では恒常性維持にも関与しており、COX-2阻害薬でも腎障害が非選択的NSAIDsと同様に起こり得る、という整理は臨床判断のブレを減らします。
「必要最小限」「短期間」「脱水・高齢・CKD・利尿薬併用などのリスク評価」という運用が、薬理の建て付け上も合理的です。
【現場でよくある落とし穴】
・「胃腸障害が少ない=安全」ではなく、腎機能・血圧・体液量も同時に監視する。
・添付文書・安全性情報で、腎機能障害や電解質変化などの副作用が列挙されている薬剤もあるため、患者背景に合わせた説明が必要。
参考)https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00052751.pdf
参考:NSAIDsで何が抑えられ、何が起こり得るか(COXとPGE2の位置づけが整理できる)
炎症治す 薬のステロイド
ステロイドは、NSAIDsより上流のアラキドン酸カスケードに働きかけるため、抗炎症作用が強いという理解が基本になります。
その強力さはメリットである一方、感染を悪化させ得る点を常にセットで考える必要があり、発熱や炎症反応がある患者で「炎症=ステロイドで抑える」と短絡しない姿勢が安全側です。
また「効いたから正しい」とも限らず、炎症所見の一時的な改善が感染の見逃しを覆い隠すことがあるため、鑑別とフォロー計画(再診条件・悪化時対応)まで含めて設計します。
【患者説明に使える表現(例)】
・NSAIDs:炎症で増える物質(PG)を減らして腫れや痛みを軽くする。
・ステロイド:炎症の流れを上流から強く抑えるが、感染があると悪化させ得るため慎重に使う。
参考)https://www.jspid.jp/wp-content/uploads/pdf/02003/020030340.pdf
炎症治す 薬と抗菌薬
「炎症を治す薬」を探している一般患者は、抗菌薬(抗生物質)を“炎症止め”だと誤解していることが多く、医療者側が概念整理を提示するとトラブルが減ります。
抗菌薬は感染症(特に細菌感染)に対して使う薬であり、感染症の存在確認、感染臓器の推定、微生物検査(抗菌薬開始前)などを踏むのが適正使用の基本です。
またウイルス感染には抗菌薬が効かないため、基本は対症療法と経過観察が適切という原則を、患者向けに言い換えて説明できると納得が得られます。
【医療従事者向け:短い判断メモ】
・「炎症反応が高い=抗菌薬」ではなく、身体所見・画像・病原体検出を総合して感染症か判断する。
・抗菌薬開始前に培養検体を出す、という原則は重症例ほど重要になる。
・一般的な抗生剤で炎症所見が改善しない場合、感染以外(自己炎症など)も鑑別に置く、という視点が役立つことがある。
参考:抗菌薬開始前の確認事項(感染症の確認、検体採取、非感染性発熱の鑑別などの実務がまとまっている)
https://kumamoto.jcho.go.jp/pharm2/wp-content/uploads/sites/4/2024/11/2023antibiotics.pdf
炎症治す 薬の独自視点とCOX-2
検索上位の一般向け記事では「COX-2選択的=胃にやさしい」で止まりがちですが、医療従事者の実務では「腎臓ではCOX-2が恒常的に働く」という例外を強く意識するのが差別化ポイントです。
つまり、COX-2選択的阻害薬(いわゆるcoxib)を選んでも、腎機能リスクは非選択的NSAIDsより大きく下がらない可能性があり、むしろ患者背景(CKD・脱水・高齢・併用薬)で勝負が決まる場面があります。
この視点を院内の服薬指導や薬剤選択の共通言語にすると、「胃薬を足せばOK」型の単純化を避けられ、転倒(腎前性AKI、電解質異常、血圧上昇など)を減らす方向に働きます。
【ミニ表:COX-2をめぐる誤解と修正】
| よくある理解 | 医療者向けの修正 |
|---|---|
| COX-2選択的=副作用が少ない | 胃腸障害は減り得るが、腎ではCOX-2が恒常性にも関与するため腎障害は起こり得る。 |
| アセトアミノフェン=抗炎症薬 | 鎮痛・解熱はあるが抗炎症作用はほとんどないため、「炎症を治す薬」としての役割は限定的。 |
| 炎症=抗菌薬で治す | 抗菌薬は細菌感染に対する治療であり、感染評価と検体採取が前提。ウイルスには効かない。 |
【論文・公的情報として押さえる引用(腎リスクの要点)】
https://jsn.or.jp/journal/document/58_7/1059-1063.pdf

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