足の指がつって変な方向へ曲がる原因と対策
足の指がつる主な原因はミネラル不足と水分不足、そして冷え?
足の指が突然つってしまい、変な方向に曲がってしまう経験は多くの人が持っています。この不快な症状の主な原因は、私たちの日常生活の中に隠れていることが多いのです 。
第一に考えられるのは、ミネラルと水分の不足です。筋肉の正常な収縮や弛緩には、カルシウム、カリウム、マグネシウムといったミネラルが不可欠です 。これらのミネラルは「電解質」とも呼ばれ、体内の水分に溶けて電気信号を伝えることで筋肉の動きをコントロールしています 。汗をたくさんかいた後や、食事のバランスが偏っていると、これらのミネラルが不足しがちになります 。特にマグネシウムは、筋肉の弛緩を助ける重要な役割を担っており、不足すると筋肉が過剰に収縮しやすくなります 。また、水分不足(脱水)は、ミネラルバランスの乱れをさらに悪化させ、足の指がつるリスクを高めます 。
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第二に、冷えによる血行不良も大きな原因の一つです 。体が冷えると、血管が収縮して血行が悪くなります。特に心臓から遠い足先は、もともと血行が滞りやすい部分です 。血行不良になると、筋肉に必要な酸素や栄養素が十分に行き渡らず、老廃物が溜まりやすくなります。これにより、筋肉が緊張状態に陥り、わずかな刺激でも痙攣(けいれん)を起こしやすくなるのです 。冬場の寒い時期はもちろん、夏場でも冷房の効いた部屋に長時間いることや、就寝中に足が布団から出てしまうことなどが引き金になります 。
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その他にも、以下のような要因が考えられます。
- 筋肉の疲労:普段使わない筋肉を急に使ったり、長時間の立ち仕事や歩行で足の指に負担がかかったりすると、筋肉が疲労してつりやすくなります 。特に「浮き指」といって、歩行時に足の指が地面にしっかり着いていない状態の人は、足の甲の筋肉が常に緊張しているため、つりやすい傾向があります 。
- 加齢:年齢とともに筋肉量が減少し、血行も悪くなりがちです。また、体内の水分量も減るため、高齢者は足がつりやすくなります 。
これらの原因は単独で起こることもあれば、複数が絡み合って症状を引き起こしている場合もあります。まずはご自身の生活習慣を振り返り、思い当たる節がないか確認してみることが大切です。
足の指がつって変な方向に曲がった時の即効ストレッチと対処法
足の指がつって変な方向に曲がってしまった時、その激しい痛みに焦ってしまうかもしれません。しかし、慌てず適切に対処することで、痛みは速やかに和らぎます 。
一番効果的なのは、収縮している筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチです 。
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- 指をゆっくりと逆方向に伸ばす:つって曲がってしまった指を手で持ち、痛みを感じない程度にゆっくりと正常な位置に戻すように伸ばします 。この時、急に力を入れると筋肉を傷める可能性があるので、あくまで「ゆっくり」を心掛けてください。タオルを足先に引っ掛けて、手前に引っ張るのも効果的です 。
- 足の指の間に手の指を入れる:足の指と手の指で握手をするように組み、そのまま足首をゆっくりと大きく回します 。この時、足の指を反らせたり、丸めたりする動きを意識的に加えると、より効果的に筋肉をほぐすことができます 。
- 壁を使ったストレッチ:壁の前に立ち、つった方の足のつま先を壁につけ、かかとは床につけたまま体を前に倒していくと、ふくらはぎから足の裏全体の筋肉を伸ばすことができます。
ストレッチと同時に、**体を温める**ことも有効です。ぬるめのお湯で足湯をしたり、温かいタオルで足を包んだりして血行を促進しましょう。
また、応急処置として、**漢方薬の「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」**が非常に有効です。この漢方薬は、筋肉の痙攣を緩和する作用があり、即効性が期待できるため、頓服薬として常備しておくと安心です 。実際に、こむら返りの治療薬として最もよく使われています 。
つりが治まった後も、再発を防ぐために以下のことを心掛けましょう。
- 水分とミネラルの補給:つった直後は、コップ一杯の水やスポーツドリンクを飲んで、失われた水分と電解質を補給しましょう 。
- 休息:筋肉を休ませることも大切です。無理に動かさず、しばらく安静にしましょう 。
ほとんどの場合、足の指のつりは数分以内におさまります 。焦らず、まずはストレッチを試してみてください。
足の指が頻繁につるのは病気のサイン?病院は何科を受診すべきか
足の指がつる症状は、多くの場合、一時的な筋肉の疲労やミネラル不足が原因です 。しかし、あまりにも頻繁に繰り返す、痛みが非常に強い、または足のしびれやむくみなど他の症状も伴う場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります 。
足のつりを引き起こす可能性のある病気には、以下のようなものがあります。
| 病名 | 足のつり以外の主な症状 | 概要 |
|---|---|---|
| 下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう) | 足の血管が浮き出てこぶのようになる、足のむくみ、だるさ、重さ、痛み、皮膚の色素沈着 | 足の静脈にある弁が壊れ、血液が逆流して足にたまってしまう病気です。血管外科が専門です 。 |
| 閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう) | 歩くと足が痛くなり、休むと治まる(間欠性跛行)、足の冷え、しびれ、安静にしていても痛む | 足の動脈が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりして、血流が悪くなる病気です 。 |
| 糖尿病 | 喉の渇き、多飲、多尿、体重減少、手足のしびれ(神経障害) | 血糖値が高い状態が続くことで神経や血管が傷つき、足のつりをはじめとする様々な症状が現れます。 |
| 肝機能障害 | 体のだるさ、食欲不振、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる) | 肝機能が低下すると、体内のミネラルバランスが崩れやすくなり、足がつる原因となることがあります 。 |
| 腎疾患 | むくみ、貧血、高血圧、尿の異常 | 腎臓の機能が低下すると、体内の電解質バランスが崩れたり、むくみが生じたりして足がつりやすくなります 。 |
| 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう) | 歩くと足にしびれや痛みが出て、前かがみで休むと楽になる(間欠性跛行) | 背骨の中の神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される病気です。 |
これらの病気が疑われる場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です。
では、何科を受診すればよいのでしょうか?
一般的には、まずは内科か整形外科を受診するのがよいでしょう 。
参考)足がつる(こむら返り)がある場合、何科を受診したらよいですか…
- 内科:ミネラルバランスの異常や、糖尿病、肝臓・腎臓の病気など、内科的な疾患が原因かどうかを血液検査などで調べることができます 。
- 整形外科:筋肉や骨、神経系の問題(脊柱管狭窄症など)が原因である可能性を調べます。
また、足の血管のこぶ(下肢静脈瘤)や、歩行時の足の痛み(閉塞性動脈硬化症)など、血管系の症状が気になる場合は、**血管外科**が専門となります 。
かかりつけの医師がいる場合は、まずはその医師に相談し、必要に応じて専門の診療科を紹介してもらうのがスムーズです。症状を正しく伝え、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
足の指のつりを予防する生活習慣と効果的なセルフケア
足の指のつりは、日常生活の少しの工夫で予防することができます。つらい症状を繰り返さないために、日々の生活習慣を見直してみましょう 。
1. 食生活の見直し:ミネラルとビタミンを意識 🥦
筋肉の働きを正常に保つためには、ミネラル、特にマグネシウム、カルシウム、カリウムが重要です 。これらの栄養素を豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。
- マグネシウム:ナッツ類、海藻類(わかめ、ひじき)、大豆製品(豆腐、納豆)、玄米
- カルシウム:牛乳、乳製品(チーズ、ヨーグルト)、小魚、緑黄色野菜(小松菜)
- カリウム:野菜(ほうれん草、かぼちゃ)、果物(バナナ、アボカド)、いも類
また、血行を促進する**ビタミンE**(ナッツ類、植物油)や、疲労回復に役立つ**ビタミンB1**(豚肉、うなぎ)もおすすめです。バランスの取れた食事を心掛けることが、つりの予防につながります 。
2. こまめな水分補給 💧
体内の水分が不足すると、血液がドロドロになり血行が悪くなるだけでなく、電解質のバランスも崩れやすくなります 。喉が渇いたと感じる前に、こまめに水分を摂る習慣をつけましょう。特に運動中や入浴後、就寝前後は水分が失われやすいので、意識してコップ1杯の水を飲むようにすると良いでしょう 。食事以外で1日に1.5Lの水分摂取が目安です 。
3. 体を冷やさない工夫 ♨️
冷えは血行不良を招き、足のつりの大きな原因となります 。
- 入浴:シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって体を芯から温めましょう。血行が促進され、筋肉のリラックスにつながります。
- 服装:夏場でも冷房対策に靴下やレッグウォーマーを活用しましょう。締め付けの強い服装は血行を妨げるので避けるのがベターです。
- 適度な運動:ウォーキングなどの軽い運動は、血行を良くし、筋力低下を防ぐのに効果的です。
4. 就寝前のストレッチ 🤸
寝ている間は汗をかきやすく、体も冷えやすいため、足がつりやすい時間帯です。就寝前に足の指や足首をゆっくりとストレッチすることで、筋肉の緊張をほぐし、つりを予防できます 。足の指を一本ずつ丁寧に回したり、足の裏全体を伸ばしたりするストレッチがおすすめです 。
参考)【医療監修】夜中や運転中に足の指がつるあなたへ|“浮き指”が…
これらのセルフケアを続けても症状が改善しない場合は、他の病気が隠れている可能性も考えられるため、一度医療機関に相談しましょう。
足の指のつりとジストニアや閉塞性動脈硬化症との意外な関係
多くの人が経験する「足の指がつる」という症状。そのほとんどは一過性のものですが、中には注意すべき病気が隠れていることがあります。特に、**ジストニア**と**閉塞性動脈硬化症**は、足の指の異常な動きや痙攣として症状が現れることがあり、単なる「つり」と見過ごされがちです。
ジストニア:脳からの指令が乱れる病気
ジストニアは、脳からの指令が正しく伝わらず、筋肉が自分の意思とは関係なく異常な収縮を起こす神経疾患です 。症状は体の様々な部位に現れる可能性があり、足の指に発症すると「足指ジストニア」と呼ばれます 。
足指ジストニアの主な症状:
- 特定の動作(歩く、立つなど)をしようとすると、足の指が固く握りしめられたように丸まる 。
- 足の指がねじれたり、反り返ったりする。
- 症状が繰り返し起こり、痛みを伴うことが多い 。
一般的な足のつりが、状況に関わらず突然起こるのに対し、ジストニアは特定の動作によって誘発されることが多いのが特徴です。もし、歩き始めや靴を履いた時など、決まった状況で足の指が異常な動きをする場合は、神経内科などの専門医に相談することをお勧めします。
閉塞性動脈硬化症:足の血管が詰まる病気
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化によって足の血管が細くなったり詰まったりして、血流が悪くなる病気です 。この病気の初期症状として、足の冷えやしびれ感とともに、こむら返り(足のつり)が頻繁に起こることがあります 。
参考)末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症) – 独立行政法人国立病院機…
閉塞性動脈硬化症の進行と症状:
- 初期症状(ステージⅠ):足の冷感やしびれ感、指が青白くなることがある 。
- 間欠性跛行(かんけつせいはこう)(ステージⅡ):一定の距離を歩くと、ふくらはぎなどが締め付けられるように痛くなり、少し休むと痛みが和らぐ 。この症状は、運動によって筋肉が多くの血液を必要とするのに対し、血流が不足するために起こります。
- 安静時疼痛(ステージⅢ):じっとしていても足が痛むようになる 。
- 潰瘍・壊死(ステージⅣ):血流が極度に悪化し、足の指などに潰瘍ができたり、組織が壊死したりする。
足の指が頻繁につるだけでなく、「歩くと足が痛むが、休むと楽になる」という症状(間欠性跛行)がある場合は、閉塞性動脈硬化症のサインかもしれません 。この病気は、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気のリスクも高めるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。気になる症状があれば、血管外科や循環器内科を受診してください。
足の専門医の診断に役立つ情報の参考リンクとして、以下のページが有用です。下肢静脈瘤を含む足のトラブルについて、専門的な見地から解説されています。
足がつる病気とは?病院での治療を行うなら – 四谷・血管クリニック

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