炭酸ガスレーザー料金の相場とクリニック選び

炭酸ガスレーザーの料金

炭酸ガスレーザー料金のポイント
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サイズ別料金体系

1mm未満から10mm以上まで、ほくろやイボのサイズによって料金が細かく設定されています

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保険適用の可否

医学的必要性がある場合は保険適用、美容目的の場合は自費診療となります

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クリニック間の価格差

同じサイズでも施設によって料金は2倍以上の差があることも珍しくありません

炭酸ガスレーザーのほくろ除去料金相場

炭酸ガスレーザーによるほくろ除去の料金は、ほくろのサイズによって大きく変動します。3mm未満の小さなほくろの場合、自費診療で5,500円から17,050円程度が一般的な相場です。品川スキンクリニックでは直径1mmあたり4,200円からという比較的手頃な価格設定となっています。一方、高須クリニックでは1mm×1mmで5,500円、2mm×2mmで11,000円という明確な料金体系を採用しています。

参考)炭酸ガスレーザー


5mm程度の中サイズになると、料金は7,700円から22,000円の範囲になることが多く、クリニックによっては基本料金に加えて1mmごとに追加料金が発生するシステムを採用しているところもあります。たろうメディカルクリニックでは、5mm未満のほくろで27,280円という設定です。

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10mm以上の大きなほくろになると、38,500円以上となり、場合によっては個別見積もりが必要になります。エルムクリニックでは30mm以下まで対応しており、その場合の料金は32,000円に設定されています。このように、ほくろのサイズが大きくなるほど料金も比例して高くなる傾向があります。

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炭酸ガスレーザーの保険適用範囲と自費診療の違い

炭酸ガスレーザー治療における保険適用の可否は、治療目的によって明確に分かれます。脂漏性角化症や尋常性疣贅などの良性腫瘍で、機能障害や悪化リスクがある場合には健康保険が適用されます。基底細胞癌などの皮膚がんの診断・治療目的で必要と認められた場合も保険適用の対象です。粉瘤や汗管腫など、感染リスクや痛みを伴う炎症性疾患についても、医師の判断により保険診療が可能となります。

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保険適用の場合、笹瀬クリニックでは1回あたり9,000円からという比較的抑えた価格で治療を受けることができます。ただし、一度に多数のほくろを除去する場合は保険適用外となることがあるため注意が必要です。医師の診断によって医学的必要性が明確な場合に限り保険が適用されるため、自己判断での希望や美容目的では基本的に保険適用外となります。

参考)CO2レーザー | 大阪・梅田の皮膚科なら梅田ササセ


一方、シミやほくろ除去など美容目的の場合は自費診療扱いとなり、クリニックごとに料金設定が大きく異なります。加齢によるイボや盛り上がったほくろの除去で、機能障害や悪化リスクがない場合も自費診療です。自費診療では、フォローアップ体制やアフターケア内容にも差が出る場合があるため、治療後のリスク管理も含めて事前に十分な説明を受けることが重要です。​

炭酸ガスレーザーのイボ治療費用

イボの治療費用は、イボの種類とサイズによって細かく設定されています。脂漏性角化症や老人性イボの場合、1〜2mmの小さなサイズで1,100円、3〜4mmで2,200円、5〜6mmで3,300円という段階的な料金設定が一般的です。たしま皮フ科形成外科では、これらのイボに対して基本料金2,200円に加えてサイズ別の料金が加算される仕組みになっています。​
アクロコルドンと呼ばれる首筋にできる小さなイボについては、個数による料金体系を採用しているクリニックが多く見られます。たしま皮フ科形成外科では20個までは1個につき1,100円、21個以上は1個につき330円という設定です。エルムクリニックでは1個あたり2,000円に別途施術料4,000円が必要となります。たろうメディカルクリニックでは10個まで27,280円というパッケージ料金を提供しています。

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顔全体や半顔など広範囲の老人性疣贅の除去を希望する場合は、つつじ皮膚科・婦人科クリニックでは全顔44,000〜55,000円、半顔22,000〜27,500円という設定があります。2025年1月からはレーザー本体の維持費や消耗品の物価上昇により、多くのクリニックで価格改定が行われています。

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炭酸ガスレーザー治療のダウンタイムとアフターケア費用

炭酸ガスレーザーのダウンタイムは一般的に10日から2週間程度とされており、比較的短期間で回復する傾向にあります。治療後は患部にかさぶたができますが、これは再生されている新しい皮膚を保護する役割を担っており、数日から1週間程度で自然に剥がれます。強引にかさぶたを剥がすと患部の治癒が遅くなり、ダウンタイムの長期化につながるため注意が必要です。

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治療後のアフターケアには、患部をテープで保護することと処方薬の適切な使用が含まれます。ラグラン銀座医院では施術から2〜4週間後の診察を推奨しており、美白剤外用によるケアも提供していますが、再診料や薬代は別途必要です。一部のクリニックでは初診料や再診料、薬代、テープ代が追加で必要となるため、カウンセリング時に総額をしっかり確認することが重要です。

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紫外線対策は治療後の重要なケアのひとつです。治療後は紫外線の影響を受けやすくなるため、患部の日焼けに注意し、医師の指示に従って念入りにUVケアを行う必要があります。洗顔や洗髪については、ウイルス性イボなど深く照射した場合以外は可能ですが、1週間程度は傷口に洗剤が入らないよう注意が求められます。湿潤療法を用いることで、創傷治癒を加速し、赤みや浮腫の持続期間を短縮できることが研究で示されています。

参考)https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jocd.70079

炭酸ガスレーザー治療における医療機関選びのポイント

クリニック選びで最も重要なのは、料金の透明性と総額の把握です。同じ3mm未満のほくろ除去でも、施設によって4,200円から17,050円まで大きな価格差があるため、複数のクリニックを比較検討することが賢明です。基本料金だけでなく、初診料、再診料、麻酔代、薬代、テープ代などの追加費用についても事前に確認しておく必要があります。

参考)新宿区 四谷三丁目皮膚科の料金表


医師の経験と技術力も重要な選択基準です。炭酸ガスレーザーは10,600nmの波長で皮膚細胞の水分と反応し、患部に熱を発生させて細胞を蒸散させる精密な治療法です。周辺組織へのダメージを最小限に抑えるには、熟練した技術が求められます。医師の治療実績や症例写真を確認することで、技術レベルを判断する材料になります。

参考)炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)について


アフターケア体制の充実度も見逃せないポイントです。治療後には赤みや色素沈着、レーザー照射部分に凹みや傷跡が残る可能性があります。定期的な経過観察や適切なケア指導を行ってくれるクリニックを選ぶことで、これらのリスクを最小化できます。施術から2〜4週間後の診察を推奨しているクリニックは、アフターケアに力を入れている証拠といえます。

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近年の研究では、CO2レーザーが30年以上にわたり皮膚外科の金標準として使用されており、治癒時間の短縮、麻酔の必要性の低減、熱損傷の減少、出血の抑制、炎症の軽減などのメリットが実証されています。こうした科学的エビデンスに基づいた治療を提供しているクリニックを選ぶことで、より安全で効果的な治療を受けることができます。

参考)301 Moved Permanently


CO2レーザーの30年間の使用経験に関する研究論文

フィレンツェの皮膚科における炭酸ガスレーザーの長期使用実績と安全性について詳しく解説されています。