単純糖尿病網膜症 略語 分類 検査 治療

単純糖尿病網膜症 略語

単純糖尿病網膜症 略語の要点
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略語の結論

日本の臨床文脈では「SDR」が単純糖尿病網膜症を指す略語として流通し、英語圏の「NPDR」と混同しやすい点が要注意です。

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分類と対応

Davis分類(SDR/PPDR/PDR)と国際重症度分類(NPDR/PDR)は切り口が違い、同じ病名でも記載がズレることがあります。

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検査と治療の合図

眼底所見だけでなく、OCTや蛍光眼底造影(FA)で「黄斑浮腫」や「無灌流領域」を拾うと、同じSDRでも対応が変わります。


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単純糖尿病網膜症 略語 SDR

医療現場で「単純糖尿病網膜症」の略語として最も目にするのはSDRで、これは「単純糖尿病網膜症 SDR」と並記される形で病院サイトの分類表にも掲載されています。

Davis分類の説明では、単純糖尿病網膜症(simple diabetic retinopathy)は「血管透過性亢進(点状・斑状・線状出血と硬性白斑)を特徴」とされ、増殖前(pre-proliferative)・増殖(proliferative)へ進む前段階として位置づけられます。

ただし、英語論文や国際分類の文脈では「NPDR(nonproliferative diabetic retinopathy)」が一般的で、国内カルテのSDRと概念が近い一方、完全に同義として雑に置換すると説明が破綻することがあります。

実務では、紹介状・サマリ・地域連携パスで「分類体系(Davisか国際重症度か)」を意識して略語を選び、必要なら併記(例:SDR相当の軽症〜中等症NPDR)するのが安全です。

単純糖尿病網膜症 略語 NPDR

NPDRは「非増殖糖尿病網膜症」を意味し、病期をPDR(増殖)と二分する枠組みで使われる略語です。

国際重症度分類ではNPDRを軽症・中等症・重症に分け、毛細血管瘤のみなら軽症、出血や静脈数珠状拡張、IRMAなどの所見が増えるほど重症と整理します。

国内で「単純=NPDR」と短絡しがちですが、Davis分類のSDRは“単純・増殖前・増殖”の三分法であり、国際分類の「重症NPDR」はDavis分類で「増殖前(PPDR)」に近い領域を含み得ます。

このズレを放置すると、同じ患者の病名が「SDR」なのに説明上は「重症NPDR」になってしまい、患者説明や診療情報提供書での整合性が崩れます。

単純糖尿病網膜症 略語 分類

糖尿病網膜症の分類は国内でDavis分類(SDR/PPDR/PDR)、国際重症度分類(無/NPDR/PDR)、新福田分類などが混在しており、現場では施設間で表記が揺れるのが前提です。

Davis分類は、単純を「血管透過性亢進」、増殖前を「血管閉塞(無灌流領域)」、増殖を「新生血管」と病態と病期の対応がわかりやすい点が特徴です。

一方、病院サイトの説明ではNDR→SDR→prePDR→PDRのように略語列で提示されることがあり、略語がそのまま「進行順の矢印」として読まれやすいので、教育用資料では必ず“分類名”も添えると誤解が減ります。

医療者向けブログ記事なら、略語の“意味”だけでなく「どの分類体系の略語か」をセットで言語化することで、検索意図(略語を知りたい)と実務意図(混同を避けたい)を同時に満たせます。

単純糖尿病網膜症 略語 検査

SDR相当の早期でも、診療ガイドラインでは眼底所見を中心に、必要に応じてカラー眼底写真、OCT、蛍光眼底造影(FA)などを組み合わせて総合的に評価する重要性が述べられています。

病院の実臨床紹介でも、眼底写真の定期フォローに加えてOCTやOCTアンギオ、広角眼底写真、蛍光眼底造影検査を用いて病状把握を行うとされ、略語(OCT/FAなど)もカルテ上頻出です。

意外に見落とされるのは「糖尿病黄斑浮腫(DME)」が網膜症の早期から晩期までどの病期でも起こりうる点で、同じSDRでも“黄斑”が絡むだけで視機能リスクと対応の優先度が変わります。

さらに、FAはIRMAと新生血管の鑑別や無灌流領域(NPA)の検出に有用とされる一方、造影剤の副作用頻度や重篤例の可能性にも触れられているため、検査オーダー時は「略語で済ませず」リスク説明の型を持つと運用が安定します。

単純糖尿病網膜症 略語 独自視点

独自視点として強調したいのは、略語が“診断名の圧縮”であると同時に“連携の指示語”にもなっている点で、特に糖尿病連携手帳ではDavis分類での記入を求められることがあるため、SDR/PPDR/PDRの表記が地域連携の共通言語になり得ることです。

また、ガイドラインでは血糖を急速に改善した際に網膜症が悪化する「early worsening」が知られており、視力低下が遷延する例もあるため、眼科側がSDRの略語だけで安心せず、内科の治療変更(強化療法開始など)のタイミング情報を拾う価値があります。

さらに、同ガイドラインでは重症低血糖が網膜症発生率を増やすという国内報告にも触れており、患者指導では“高血糖だけ”でなく“低血糖イベント”も眼合併症の話題に組み込むと説明が立体的になります。

カルテの略語運用としては、①分類(SDR/NPDRなど)②黄斑(DMEの有無)③虚血(NPAの有無)④治療歴(PRPや抗VEGFなど)を「略語の4点セット」でテンプレ化すると、短い記載でも臨床像が復元しやすくなります。

検査・治療の全体像と略語が一覧でまとまる(NDR/SDR/prePDR/PDR、OCT、FA、NPA、NV、VH など)。

糖尿病網膜症の検査、治療|川崎眼科

分類の対応(国際重症度分類・Davis分類・新福田分類)と、単純(simple diabetic retinopathy)の定義や推奨受診間隔まで確認できる。

糖尿病網膜症診療ガイドライン(第1版)|日本眼科学会(PDF)