セロトニン再取り込み阻害薬の一覧副作用薬効特徴まとめ

セロトニン再取り込み阻害薬の一覧

セロトニン再取り込み阻害薬の一覧副作用薬効特徴まとめ
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セロトニン再取り込み阻害薬の主な種類と適応疾患

●日本で主に使用されるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は以下の通りです。

SSRIは主にうつ病、不安障害、強迫性障害、パニック障害、PTSD、社交不安障害、場合によっては早漏症や自閉症スペクトラムなどにも適応されることがあります。

各薬剤は効果、作用発現、適応疾患に違いがあり、患者の状態や副作用を考慮して選択されます。

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副作用と薬剤ごとの特徴

副作用主な原因・特徴
吐き気・下痢消化管のセロトニン受容体刺激による。投与初期に多い。
不眠活動性亢進・神経系作用による。
性機能障害勃起障害・射精遅延などSSRI特有の影響。
めまい・発疹皮膚・自律神経系に及ぶ副作用。

SSRIは副作用が少ない一方、薬剤ごとの特徴があり、例えばエスシタロプラムは消化器系及び性機能障害が比較的少ない報告があります。副作用や効果の出方は個人差が大きいため慎重な選択が必要です。副作用のために服薬を中止する場合もありますが、吐き気止めなど併用することで対応可能です。

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薬の作用機序と投与のポイント

SSRIは神経細胞のシナプスでセロトニントランスポーターに選択的に作用し、セロトニンの再取り込みを阻害します。これによりシナプス間隙のセロトニン量が増加し、神経伝達が強まり、抗うつ作用や抗不安作用が発現します。ただし、効果実感まで2〜6週間かかることが多く、継続服用が必要です。急な断薬は離脱症状(頭痛・めまい・全身倦怠感など)を引き起こすため、減量も慎重に行います。

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セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)との違い

SSRIはセロトニンのみを増強する薬剤です。これに対し、SNRIはセロトニンだけでなくノルアドレナリンも増強します。うつ病治療では一般的にまずSSRIを使用し、効果不十分な場合や副作用のため切り替えが行われます。併用するよりも一剤ずつ評価することが推奨されます。

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セロトニン再取り込み阻害薬の抗炎症作用と独自視点

SSRIは免疫細胞の炎症性サイトカイン産生を抑制するなど、抗炎症作用も報告されています。また、強迫性障害への有効性や、動物モデル(ガラス玉覆い隠し行動など)と関連する研究も進められています。新規薬剤ではセロトニン受容体への作用プロファイル違いから、治療選択の幅が広がっています。今後副作用を抑えつつ速効型の抗うつ薬の開発が期待されています。

【セロトニン再取り込み阻害薬の種類一覧と最新情報は下記リンク参照(各薬剤の詳細スペック・価格なども掲載)】

効果・作用機序のまとめを詳しく知りたい場合、KEGGの薬剤商品解説も参考になります。

商品一覧:KEGG選択的セロトニン再取り込み阻害薬 商品解説

(薬剤ごとに用法・費用・副作用情報など詳細)

セロトニン受容体機能減弱・強迫性障害モデルの基礎研究については下記論文が詳しいです。

受容体・基礎研究の解説:セロトニン再取り込み阻害薬の受容体機能(論文)

(5-HT2A/2C受容体の機能と薬効メカニズム)