咳喘息と喘息の違い|症状・診断・治療の特徴

咳喘息と喘息の違い

この記事のポイント
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喘鳴の有無が鑑別の鍵

咳喘息は喘鳴を伴わず咳だけが続くのに対し、気管支喘息はゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴と呼吸困難を特徴とします

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気管支狭窄の程度の差

両者ともアレルギー性の気道炎症が原因ですが、咳喘息では気管支がほとんど狭くならないため呼吸困難が生じません

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移行率と予防の重要性

咳喘息の30〜40%が気管支喘息へ移行しますが、吸入ステロイド薬による早期治療で移行を予防できます

咳喘息の病態と定義

咳喘息は気管支喘息と異なり、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)を伴わず、長引く咳を唯一の症状とする疾患なんです。アレルギー性の炎症などにより気道が過敏となり、気道がわずかに伸び縮みするだけで咳が出やすくなってしまう状態(咳嗽反応の亢進)が原因と考えられています。

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この疾患の特徴として、乾いた咳が2〜3週間以上続き、「早朝」や「就寝時」などの特定条件下で症状が悪化しやすい傾向があります。気管支拡張薬により咳が改善することを確認することが診断の重要な手がかりとなるため、医療従事者は問診時にこの点を確認する必要があります。

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咳喘息の診断基準では8週間以上続く咳が条件となっていますが、臨床現場では2週間ほど咳が続いているタイミングで受診される患者さんが多いのが実情です。8週間もの長期間咳を放置するのは患者さんにとって大きな負担となるため、多くの医療機関では2〜3週間以上を目安として診断を進めています。

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気管支喘息の病態と特徴

気管支喘息は、呼吸の通り道である気道(気管、気管支)にアレルギーによる炎症が起こり、気管支が過敏になることで発症する疾患です。「風邪」や「季節の変わり目」「寒暖差」などの刺激に対して気管支が狭くなり、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)があり、咳や痰が出ることを繰り返すのが特徴なんです。​
喘鳴は気管支喘息の最大の特徴で、聴診器を使わなくてもはっきりと聞こえます。気道が狭くなることで空気が通りにくくなり、呼吸時に「ヒューヒュー、ゼーゼー」という笛のような音が鳴るわけです。これに対し、咳喘息では気道の下側が狭くなるものの、喘鳴はまったく聞こえません。

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気管支喘息の症状には咳や痰だけでなく、気管支が狭くなることで生じる喘鳴や呼吸困難も含まれます。特に夜間や早朝に症状が悪化しやすく、適正な治療が行われないと、炎症とその修復が繰り返される過程で気道の壁が厚くなり、空気の流れが元に戻らなくなってしまいます。​

咳喘息と気管支喘息の症状の違い

両疾患の最も明確な違いは、喘鳴の有無と気管支狭窄の程度です。咳喘息は気管支がほとんど狭くならず咳や痰が主な症状となりますが、気管支喘息は咳や痰が出るだけでなく気管支が狭くなり喘鳴や呼吸困難が出現します。​
咳喘息の症状は以下のように特徴的です。咳のみが最低でも2週間以上続いている、乾いた咳で痰がらみはない、息を吐くときに咳が出る、夜間に症状が強くなるという4つの特徴があります。聴診器で胸の音を聞いても喘息特有のゼーゼー、ヒューヒューという音が聞こえず、患者さん自身も息苦しさを自覚することはほとんどありません。

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一方、気管支喘息では咳以外に多彩な症状が認められます。喘鳴、咳、痰、息苦しさや胸苦しさ、呼吸困難感といった症状が出現し、特に呼吸困難は気管支喘息の典型的な症状で、呼気が困難なことが多いです。息を吐き出すのが難しく、狭くなった気管支から空気が出にくくなるため、息苦しさを感じるんです。

参考)気管支喘息

咳喘息から気管支喘息への移行

咳喘息から気管支喘息へ移行する割合は30〜40%と報告されており、医療従事者として注意すべき重要なポイントです。しかし、咳喘息に対して吸入ステロイド薬を使用すると移行する可能性は著しく低下することが複数の研究で示されています。

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咳喘息は気管支喘息の前段階とも考えられており、移行前に適切に治療することが極めて重要です。炎症を繰り返すうちに5年以内に3〜4割の患者さんが気管支喘息に移行するため、咳喘息を早期に発見し適切な治療を開始することが予防の鍵となります。

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治療の継続も移行予防において不可欠な要素です。症状が軽減した場合でも途中で治療を止めてしまうと再発する可能性があるため、自己判断をせずに数ヶ月は治療を続けることが大切なんです。咳喘息の治療は気道過敏性の改善を目的とし、通常1年程度の治療が推奨されています。

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厚生労働科学研究の報告では、慢性咳嗽の原因としては咳喘息単独よりも複数の原因(咳喘息+逆流性食道炎など)が最多であったとされており、包括的なアプローチが求められます。​
日本呼吸器学会の咳嗽診療ガイドラインには、咳喘息の診断と治療に関する詳細な基準が記載されており、臨床現場での判断の参考となります。

咳喘息の診断基準と鑑別

咳喘息の診断は複数の特徴的な症状や検査結果を総合的に評価して行います。日本呼吸器学会が示す診断基準では、以下の項目が重要なポイントとなります。​
診断の第一条件は、他の病気を伴わない咳が8週間以上続くことです。3週間未満の咳は「急性咳嗽」、3週間から8週間は「遷延性咳嗽」と呼ばれ、風邪の後の咳(感染後咳嗽)などの可能性も考える必要があります。8週間以上続く「慢性咳嗽」で初めて咳喘息が強く疑われるわけです。​
咳喘息の簡易診断基準として、①喘鳴を伴わない咳が8週間以上続く、②気管支拡張薬が有効であるという2つの項目を満たすことで診断される場合もあります。この2つの基準は臨床現場で最も頻繁に用いられており、迅速な診断と治療開始を可能にします。

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診断に際しては、8週間以内に風邪などの感染症にかかっていないこと、喘鳴のない咳が8週間以上続いていること、喘鳴を伴う気管支喘息にかかったことがないこと、胸部レントゲンで肺炎などの異常が見当たらないこと、気道が過敏になって咳が誘発されること、アレルギー物質などに反応して咳が出ること、咳に対して気管支拡張剤が有効を示すという7つの項目をすべて満たす必要があります。

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レントゲン撮影は診断基準の項目に含まれており、感染がないことを証明するために必要です。過去に咳喘息と診断された方でもレントゲンを撮影されずに吸入薬だけ処方された場合は、診断の妥当性を再評価する必要があります。​
上六ツ川内科呼吸器クリニックの解説では、咳喘息のセルフチェック項目が詳しく紹介されており、患者教育の資料としても有用です。

咳喘息の治療戦略

咳喘息の治療の主体は吸入薬で、通常、吸入ステロイド(ICS)と気管支拡張薬(LABA)の合剤による治療が行われます。治療により症状(咳・痰)は速やかに改善しますが、市販されている咳止めや総合風邪薬などは効果がないため、医療機関での適切な診断と処方が不可欠です。​
吸入ステロイド薬は好酸球による炎症を抑えるために必要不可欠な薬剤です。強い抗炎症作用があり、咳喘息治療に欠かせませんが、ゆっくりじわじわと効いてくるので効果が出始めるまでに3日〜1週間ほどかかります。やめると効果がなくなってしまうので長期間、毎日続ける必要があるんです。

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気管支拡張薬は咳喘息で吐くときに気道が狭くなるため、呼吸を楽にする目的で使用されます。長時間作用性β2刺激薬は吸入薬、内服薬、貼り薬があり、吸入ステロイド薬と一緒に使用することで相乗効果が得られます。動悸や手のふるえなどの症状が現れる場合があるため、このような症状が出たら主治医に相談する必要があります。​
治療目標は2つあります。1つ目は今の咳症状をなくし、今後も咳が出ないように予防すること、2つ目は典型的な気管支喘息への移行を阻止することです。症状が改善していけば減薬が可能ですが、自己判断による薬の調整は喘息を再発および悪化させるおそれがあります。

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重症度 症状の特徴 推奨される長期管理薬
軽症 症状は毎日ではない、日常生活や睡眠への妨げは週1回未満 中用量ICS(使用できない場合はLTRA)
中等症以上 症状が毎日ある、日常生活や睡眠への妨げは週1回以上 中〜高用量ICS + LABAまたはLTRA、LAMA、テオフィリン徐放製剤

喘息治療薬の解説サイトには、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬の作用機序や使用方法が詳細に記載されており、患者指導に役立ちます。

気管支喘息の治療アプローチ

気管支喘息の治療も咳喘息と同様に吸入薬が主体となります。通常、吸入ステロイド(ICS)と気管支拡張薬(LABA)合剤による治療が行われ、症状(咳・痰・呼吸苦・喘鳴)は速やかに改善します。症状改善後は定期的な治療により、喘息増悪をしないように予防することが推奨されています。​
吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬が一緒に配合されている吸入薬(配合剤)は、気道の炎症を抑える効果と狭くなっている気道を広げる効果が同時に得られます。別々に吸入するより効果が高くなることが分かっており、現在の喘息治療の中心的な薬剤となっています。​
ロイコトリエン受容体拮抗薬は、気道を収縮させたり炎症を引き起こしたりするロイコトリエンというアレルギー反応によって生じる物質の働きを阻害します。それにより気管支が広がり、また炎症も抑えられるため、喘息の合併症として多いアレルギー性鼻炎の治療薬としても使用されるんです。​
抗IgE抗体は、気管支喘息の原因になっているIgE抗体という体内の物質の働きを抑え、気道の炎症を鎮めます。高用量の吸入ステロイド薬など複数の治療薬を使用していてもコントロール不十分な難治性の患者さんに用いられ、2週間または4週間ごとに病院・診療所を受診して皮下に注射する薬です。​
年に数回軽い喘息発作を起こすだけで無症状でも、気道では長い期間炎症が継続しています。適正な治療が行われないと、炎症とその修復が繰り返される過程で気道の壁が厚くなって空気の流れが元に戻らなくなり、気道の敏感さ(過敏性)も増してしまいます。このようになる前に治療が必要なんです。​
アレルギーi(ファイザー)の解説ページには、喘息の基礎知識と治療薬の詳細が分かりやすくまとめられており、医療従事者の知識更新に有用です。

咳喘息の原因とリスク因子

咳喘息の原因は「気道の炎症」によるもので、気管支喘息と同じメカニズムです。気管支喘息の場合は炎症により気道が狭くなりますが、咳喘息では気道がそこまで狭くならないため喘鳴が聞かれません。咳喘息の気道炎症は好酸球と呼ばれる白血球の仲間が何らかの原因で気道に集まって起こり、そのため気道が敏感になり咳が誘発されます。​
咳喘息が引き起こされる素因ははっきりわかっていませんが、以下の場合に発症しやすいと考えられています。アレルギー体質である、家族がアレルギーをもっている、たばこを吸う、飲酒をする、過労やストレスを感じているといった要因が関与しているとされます。​
代表的なアレルゲンには、花粉やハウスダスト、ペット、ダニがあげられます。アレルギー体質は遺伝的要素も関与しているため、自分がアレルギーをもっていなくても家族にアレルギーがある場合は誘発要因とされるんです。アレルギーに遺伝性はありますが、喘息そのものに遺伝性はありません。​
たばこの煙やアルコールの刺激で咳喘息が誘発されることもあります。また、機序ははっきり解明されていないものの、過労やストレスと喘息発作が深い関係性にあることも報告されており、心理社会的な要因も考慮する必要があります。咳喘息の感染性は報告されていないため、患者さんに安心して伝えることができます。​

気管支喘息の原因とアレルギー

気管支喘息は生活環境の要因や遺伝的な要因が複雑に影響し合って発症しますが、アレルギーが原因である患者さんが多く、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎と併発される患者さんもしばしばいらっしゃいます。小児患者では70〜90%がアレルギーが原因で喘息を発症していると報告されています。

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代表的なアレルゲンとして、ダニ(ハウスダスト)、ほこり、犬や猫などのフケ(皮屑)、カビ、花粉が挙げられます。これらを吸引してしまうことで体内で過剰な免疫反応(アレルギー反応)が起こり、気道・気管支の炎症と狭窄につながっていくんです。​
アレルギー性の気管支喘息の他にも、激しい運動、気候(気圧、湿度、温度)の変化、喫煙(受動喫煙も含む)、過労やストレスといった要因によって誘発される非アレルギー性の気管支喘息も存在します。室内アレルゲンで最も多いのがハウスダストやダニであり、アレルギーの関与が指摘されています。​
気管支喘息の発作が起こっているときは、気道・気管支の粘膜が炎症を起こし狭くなっているため、呼吸が困難になる、咳や痰が出る、「ぜーぜー、ひゅーひゅー」という音(喘鳴)が出る、息を吐こうとする際スムーズに吐けない(呼気性呼吸困難)といった症状が現れます。夜間や早朝に発作が起こりやすく、また一度発作が治まったとしても何度も繰り返し発作が起こるという特徴があります。​

咳喘息患者の生活指導とセルフケア

咳喘息を自力で改善するための生活習慣として、継続的に体を動かす習慣を作り、適度な運動や呼吸法を取り入れることで気道の機能をサポートできます。さらに、アレルギー反応を起こしやすい方はアレルギー源への接触を最小限にする工夫も大切です。

参考)咳喘息を自力で改善するための生活習慣と対処法 – 神戸きしだ…


咳を和らげる身近な方法として、カフェインを含まない温かい飲み物をゆっくり飲む、室内の空気をこまめに換気する、加湿器を使用して乾燥を防ぐなど身近にできるケアが役立ちます。マスク着用も喉や気管支を保温・保湿し、咳を楽にする一助となるんです。​
咳喘息を悪化させる大きな要因の1つがたばこです。本人が喫煙する場合はもちろん、周囲で喫煙する人がいる環境も受動喫煙によるリスクがあります。自身の健康だけでなく、家族や周囲の人の咳や気道への負担にも配慮が必要なんです。​

対策 詳細
禁煙外来の利用 医療機関のサポートを受けて禁煙を継続しやすくする
屋内の分煙、排煙対策 煙を外部に排気して換気をこまめに行う
喫煙場所の限定 家の中での喫煙を禁止し指定場所のみに留める
禁煙補助剤の活用 ニコチンパッチやガムで離脱症状を軽減する

咳喘息は一時的に症状が落ち着いてもしばらくすると再発する場合があります。自己判断に任せて放置せず、医師の指導に従って診断や治療を続けることが重要です。定期的な通院で症状の変化や薬の効果を評価しながら長期的に咳を抑えていくことを目指しましょう。​

夜間・早朝の咳悪化のメカニズム

夜になると咳が出るのは、寝ているときに体の姿勢や環境が変わるためです。横になることで鼻や喉の粘膜にたまった鼻水や分泌物が喉に流れやすくなり、刺激で咳が出やすくなります。また、夜間は気道が乾燥しやすく、炎症が強く感じられることもあるんです。

参考)夜・夜中になると咳が出る(喉がイガイガ、寝れない)|日暮里・…


特に喘息の炎症は夜間や早朝に悪化しやすいことが分かっており、夜間から早朝にかけて発作的に激しい咳が出るという人は喘息である可能性が高くなります。日中は気づきにくかった軽い炎症やアレルギー反応が夜間に悪化する場合もあり、これらが重なることで特に夜間に咳が悪化しやすくなるのです。

参考)朝の咳と夜の咳で、どんな違いがある?


咳喘息の特徴として就寝時から明け方にかけて咳が強くなる傾向があります。そのため寝ている時に咳が強くなって睡眠が妨げられ、日常生活の質が低下してしまうことが少なくありません。症状が強くなると時間を問わず咳が出るようになりますが、咳喘息の特徴として就寝時から明け方にかけて咳が強くなる傾向を理解しておくことが重要です。

参考)咳喘息|せきとぜんそくのクリニック中野駅前院|咳・喘息は専門…


夜になると咳が出やすい人には以下のような特徴があります。寝るときに喉がイガイガして咳が出る、夜になると咳がひどくて眠れない、日中は平気なのに夜になると急に咳が止まらなくなる、布団に入ると喉が渇いて咳が出る、横になると咳が出るのでいつも座って寝ている、寝ている時にむせて咳き込んで目が覚める、夜だけ咳が続いて朝には楽になる、空気が乾燥していると余計に夜の咳がひどくなる、喉の違和感が夜になると強く咳が出るといった症状が認められます。​

咳喘息と気管支喘息の鑑別における聴診所見

咳喘息と気管支喘息の違いは「症状、聴診所見の差」になります。患者さんの胸に聴診器をあてると、喘息の場合はヒューヒュー、ピーピーといった笛のような音が鳴りますが、咳喘息の場合は異常な音は聴こえません。

参考)https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/xppc2/


気管支喘息では聴診器を使わなくても喘鳴がはっきり聞こえるのに対し、咳喘息の場合は喘鳴がまったく聞こえないという明確な違いがあります。気道の下側(下気道)が狭くなることで聞こえる喘鳴は、息を吸っても吐いても聞こえることが特徴です。咳喘息では強い狭窄を認めないため、この音は聞こえません。​
聴診所見に加えて、呼吸機能検査、呼気NO検査、気道抵抗性試験といった検査に基づいた適切な診断が望まれます。咳喘息や気管支喘息は一度診断し治療したら終わりではなく、同じような症状を繰り返すことが特徴であるため、継続的なフォローアップが必要なんです。​
両者を区別するには適切な問診(過去にゼーゼーしたかなど)、聴診(喘鳴があるか)、検査に基づいた総合的な評価が求められます。参考所見として、末梢血・喀痰好酸球増多、FeNO(呼気中一酸化窒素濃度)高値を認めることがある、気道過敏性が亢進している、咳症状にはしばしば季節性や日差があり夜間〜早期優位のことが多いといった点が咳喘息の診断を支持する所見となります。​