リシノプリル 先発 ロンゲス 錠 用法 用量

リシノプリル 先発

リシノプリル 先発:臨床で外さない要点
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先発はロンゲス錠

リシノプリルの先発品は「ロンゲス錠」。後発品は「リシノプリル錠◯mg『メーカー名』」として多数流通。

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腎機能で初回が変わる

腎障害では初回2.5mgから開始が望ましいなど、開始用量と投与間隔の調整が重要。

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妊婦は禁忌

ACE阻害薬は妊婦・妊娠の可能性がある女性には禁忌。妊娠判明時は直ちに中止が原則。

リシノプリル 先発 ロンゲス 錠

 

リシノプリルの先発品として実務上もっとも押さえるべき名称は「ロンゲス錠」で、同成分の後発品(ジェネリック)が多数存在します。

先発・後発の切り替え場面では、薬価や採用可否だけでなく、患者が「同じ薬なのに見た目が変わった」ことを不安に感じやすい点が現場の落とし穴になります。

後発品側の情報ページでも「先発品名:ロンゲス錠(同規格)」として紐づけが明示されており、処方鑑査・疑義照会の初動で役立ちます。

リシノプリル 先発 用法 用量 錠

リシノプリル(無水物)としての用法・用量は、通常成人で5~10mgを1日1回経口投与し、年齢・症状で適宜増減とされています。

一方で腎障害を伴う患者では、初回用量として2.5mgから開始することが望ましいとされ、開始設計が「とりあえず標準量」にならないよう注意が必要です。

腎機能が低い患者ではクレアチニンクリアランスに応じた用量調整の考え方が整理されており、降圧目標だけでなく安全域(腎機能・K値)を同時に見に行くのが実践的です。

リシノプリル 先発 腎障害 クレアチニンクリアランス

添付文書系の情報では、クレアチニンクリアランスが30mL/分以下、または血清クレアチニンが3mg/dL以上といった重篤な腎機能障害で、投与量を半量にする・投与間隔を延ばす等の調整が示されています。

臨床では「腎機能が悪い=禁忌」と短絡せず、開始用量を下げ、検査フォロー(Cr・K・血圧)を早めに設定する運用が現実的です。

意外と見落とされるのは、利尿薬投与中・減塩療法中など“循環血漿量が少なめ”の状態が重なると、初回で過度の血圧低下が起きやすい点で、初回用量の慎重化が理にかなっています。

リシノプリル 先発 相互作用 カリウム 利尿剤

リシノプリルは、カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン等)やカリウム補給剤との併用で血清カリウムが上昇し得るため、併用時は検査で追いかける前提で組み立てるべき薬です。

機序としてはACE阻害によりアルドステロン分泌が抑制され、腎からのカリウム排泄が減少し、条件がそろうと高カリウム血症に傾きます。

さらにリチウム製剤との併用ではリチウム中毒リスクが示されており、精神科併診患者では「降圧薬は何でもよい」ではなく薬歴全体を見た選択が安全です。

リシノプリル 先発 妊婦 禁忌 羊水過少症

リシノプリルを含むACE阻害薬は、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと(禁忌)とされ、投与中に妊娠が判明した場合は直ちに中止する扱いです。

妊娠中期~末期の曝露で、羊水過少症、胎児・新生児死亡、新生児の低血圧腎不全高カリウム血症、頭蓋形成不全などが報告されており、「妊娠に気づいたらすぐ相談」の指導が重要になります。

また厚生労働省からもRAAS阻害薬(ACE阻害薬・ARB)について、妊娠判明時の中止徹底など注意喚起が繰り返し出ているため、処方側だけでなく薬局・病棟での声かけが患者安全に直結します。

妊娠・胎児への影響(禁忌と注意喚起の背景)についての公的資料(総論)。

https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001096735.pdf

リシノプリル:ウェブスターのタイムラインヒストリー、1985-2007