メネトリエ病 ctと巨大皺襞と胃壁肥厚

メネトリエ病 ct

メネトリエ病 ct:読影と臨床をつなぐ要点
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巨大皺襞・胃壁肥厚を「層」で見る

粘膜優位の肥厚か、びまん浸潤かで鑑別の方向性が変わります。

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低蛋白血症・浮腫は画像でも裏づけ

蛋白漏出性胃腸症を疑うなら、体液貯留や全身所見もセットで評価します。

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スキルス胃癌・悪性リンパ腫の鑑別軸

巨大皺襞=メネトリエ病ではなく、伸展不良やリンパ節などで全体像を組み立てます。

メネトリエ病 ctの胃壁肥厚と巨大皺襞

 

メネトリエ病は「巨大皺襞(巨大な胃粘膜ひだ)」を臨床の入口にしやすい疾患ですが、CTでまず意識したいのは“どの層が主に肥厚しているか”です。診断の最終段階は内視鏡と生検で行うとしても、CTは「胃粘膜層の著明な肥厚」「巨大皺襞の存在」を客観的に示し、悪性腫瘍との鑑別に回すトリガーとして機能します。

上部内視鏡で典型的に胃粘膜の巨大皺襞が確認されることが多く、CTや超音波などの画像検査は「似た所見を作る疾患(胃がん・悪性リンパ腫など)」を視野に入れて補助的に行われます。

参考)メネトリエ病について

ポイントは、巨大皺襞そのものが“特異的”ではないことです。巨大皺襞はスキルス胃癌や悪性リンパ腫でも鑑別に挙がるため、CT単独で決め打ちせず、胃壁のびまん性肥厚の質感・分布・周辺所見を重ねて推定精度を上げます。

参考)スキルス胃癌のCT画像診断

メネトリエ病 ctと低蛋白血症と浮腫

メネトリエ病は蛋白漏出性胃腸症を伴うことがあり、臨床的には低蛋白血症や全身のむくみ、体重減少などで気づかれることがあります。

このときCTは胃局所だけでなく、全身の体液バランスの“結果”を拾えることが重要です。症例報告レベルでは、胸水・腹水の貯留、皮下組織の浮腫性肥厚に加えて胃壁肥厚が併存していた記載があり、「胃所見+体液貯留」というセットは病態(蛋白漏出)を疑う助けになります。

読影の実務では、胃壁肥厚の評価に集中して胸腹水や皮下浮腫を見落とすと、臨床チームが「炎症性?悪性?栄養?」の整理をする際のヒントが減ります。逆に、CTで体液貯留や浮腫を丁寧に拾ってコメントすると、採血のアルブミン、蛋白漏出の評価(施設によりシンチ等)へと流れが作りやすくなります。

参考)https://nsmc.hosp.go.jp/Journal/2018-8/SMCJ2018-8_casereport05.pdf

メネトリエ病 ctの鑑別とスキルス胃癌

巨大皺襞を呈する疾患の鑑別として、スキルス胃癌、メネトリエ病、悪性リンパ腫が代表的に挙げられます。

スキルス胃癌はCTで胃壁のびまん性肥厚として認められることがあり、さらに進行例では腹水や腹膜病変など周辺所見が加わり得ます。

一方で、巨大皺襞を見たとき「スキルス以外は柔軟性がある」という整理が紹介されており、伸展不良(硬さ)を示唆する所見や臨床情報が強い場合は、メネトリエ病“だけ”に寄せない姿勢が安全です。

CTの鑑別は、単一のサインより「組み合わせ」で勝負します。例えば、びまん性肥厚の中で“粘膜優位に見えるのか、壁全層・周囲浸潤っぽいのか”、リンパ節腫大や腹膜所見があるか、病変の主座(胃体部中心か)などをレポートで構造化すると、内視鏡医の生検戦略(狙い方)にもつながります。

メネトリエ病 ctと悪性リンパ腫の鑑別

メネトリエ病は内視鏡で巨大皺襞を呈し、似た所見や症状を作る胃がん・悪性リンパ腫などとの鑑別にも内視鏡検査が有用とされます。

ただし臨床の現場では、CTでリンパ節腫大が目立つ、壁肥厚が強い、あるいは別臓器所見があると「まず腫瘍性を外したい」という優先順位になります。実際に、スキルス胃癌と判断されたが生検でMALTリンパ腫だった、という報告もあり、画像印象だけで確定しない姿勢が鑑別の基本です。

読影コメントの書き方としては、「巨大皺襞を伴う胃壁肥厚。鑑別にメネトリエ病、スキルス胃癌、悪性リンパ腫など。内視鏡+生検での評価を推奨」のように、鑑別を“列挙するだけ”でなく次アクションを添えると実務的です。

メネトリエ病 ctとEGFRの関連(独自視点)

メネトリエ病は、巨大皺襞・腺窩上皮過形成・蛋白漏出性胃症などを特徴とする稀な前癌状態で、EGFRシグナル伝達経路が分子病態として注目され、標的治療(例:セツキシマブ)に言及する解説もあります。

この「分子標的の話」はCT所見そのものとは別軸ですが、医療従事者向けの記事では、読影所見が“治療の世界観”とどう接続しうるかを示すと理解が深まります。つまり、CTで巨大皺襞・胃粘膜肥厚を見て内視鏡・病理でメネトリエ病に着地したあと、従来の対症療法だけでなく分子病態の議論へ進める可能性がある、という整理です。

実務的には、CTレポートにEGFRまで直接書く必要は通常ありません。けれど「低蛋白血症を伴う巨大皺襞」「腫瘍性疾患との鑑別が要る」という論点をCTで丁寧に提示できると、診断確定後の治療選択(施設の方針・症例の重症度に応じた検討)へ、チームが迷わず進みやすくなります。

参考)CareNet Academia

低蛋白血症+胃粘膜襞肥厚で疑うポイント(定義・病態の整理)がまとまっている参考。

医学書院UNITAS「胃巨大皺襞症(メネトリエ病)」

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