眼脂 とは 目やに 原因 症状 対処

眼脂 とは

眼脂(目やに)の見分け方
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まず「正常」と「異常」を分ける

起床時に少量付着する程度は生理的な範囲だが、日中も増える・繰り返す場合は原因検索が必要。

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性状が鑑別の近道

黄色膿性・ネバネバは細菌/真菌、サラサラ透明はウイルス、白色〜透明が長引くならアレルギー/ドライアイも視野。

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危険サインを逃さない

強い痛み、視力低下、角膜障害が疑われる所見、淋菌のような大量膿性は緊急度が高い。


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眼脂 とは 目やに ムチン

眼脂(がんし)は一般に「目やに」と呼ばれ、涙に含まれるムチンなどが、眼表面の不要物をからめ取ってできる分泌・付着物です。

構成要素には、脱落した上皮細胞、血液中の細胞成分、病原体などが含まれ、眼表面の“掃除の結果”として現れます。

そのため、起床時に眼の周囲に少量つく程度は生理的範囲とされますが、日中も持続して量が多い場合は病的変化を疑います。

臨床では「量」だけでなく「粘り」「色」「片眼/両眼」「併発症状(かゆみ、痛み、羞明流涙など)」をセットで評価すると鑑別が早くなります。

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また、眼脂が多いと患者はつい強くこすったり、まつ毛の根元を爪でこすって落とそうとしますが、角膜上皮障害や二次感染の誘因になり得るため、拭い方の指導も医療者側の重要タスクです。

眼脂 とは 原因 症状

眼脂の原因は大きく、感染(細菌・ウイルス・真菌など)、アレルギー、ドライアイ、涙道(鼻涙管閉塞・涙嚢炎など)や眼瞼縁の問題などに分かれます。

まず性状での整理が実用的で、黄白色でネバネバ・ドロっとした眼脂は細菌や真菌が原因で、片眼のみの発症が多いとされています。

一方、サラサラした透明な眼脂はウイルスが原因のことが多く、両眼性になりやすい点がヒントになります。

アレルギーやドライアイでは、透明〜白色の眼脂が両眼に1か月以上続くことがあり、感染症状が乏しいのに“だらだら続く”のが特徴になりやすいです。

結膜炎の鑑別では、眼脂の性状に加えて「かゆみ」と「乳頭増殖」があればまずアレルギーを疑う、という整理がガイド的に使えます。

また、感染性結膜炎側に寄せるなら、濾胞の有無や耳前リンパ節腫脹の有無なども合わせて診て、細菌・ウイルス・クラミジアを段階的に絞り込みます。

眼脂 とは 結膜炎 ウイルス

ウイルス性では、サラサラ透明の眼脂に加え、涙が増えた感覚を伴うことがあり、両眼に広がりやすい点が重要です。

流行性角結膜炎(いわゆる「はやり目」)はアデノウイルスが原因の代表例で、潜伏期は7〜10日とされ、感染力が非常に強いため家庭内感染の注意喚起が欠かせません。

片眼から始まり、少し遅れて他眼へ伝播する経過も典型像として知られ、現場では問診で「家族内」「職場内」「学校内」の流行状況を確認する価値があります。

鑑別の実務としては、ウイルス性結膜炎では濾胞がみられやすく、また耳前リンパ節腫脹が手がかりになることがあります。

逆に、患者が「目やにが出る=抗菌点眼」と自己判断しがちですが、ウイルス性に抗菌薬を漫然と使っても病態自体は変えにくく、接触感染対策(手洗い、タオル共用回避など)の指導が主役になります。

医療従事者向けには、院内での接触予防策(器具の消毒、患者導線、待合分離など)まで落とし込むと、単なる説明記事より実務性が上がります。

眼脂 とは 細菌 真菌

黄白色でネバネバ・ドロっとした眼脂は細菌や真菌が原因で、片眼性が多いとされ、肺炎球菌・黄色ブドウ球菌・インフルエンザ菌などが代表例として挙げられます。

ガイドの鑑別フローでも、濾胞形成がなく黄色膿性の眼脂を認め、リンパ節腫脹を欠く場合は細菌性結膜炎を強く疑う、という整理が示されています。

この“濾胞なし+膿性”は現場で非常に使いやすく、忙しい外来ほど価値が出る所見です。

注意したいのは淋菌で、膿のような大量の眼脂が特徴で、経過によっては角膜穿孔の危険があるため緊急度が高いとされています。

このタイプを「よくある結膜炎」と同列で扱うと、角膜合併症や重篤化を招く可能性があるため、“量が異常に多い・勢いがある膿性”は別枠で扱うのが安全です。

また、真菌を含む感染が疑われる場合、免疫状態やコンタクトレンズ使用歴、ステロイド点眼歴など、背景要因を必ず拾うことが診療の質を左右します。

眼脂 とは 独自 対処

独自視点として強調したいのは、「眼脂が増える背景に、点眼薬の保存剤などによる眼表面障害が紛れ込む」ケースです。

ベンザルコニウム塩化物(BAK)は多くの点眼薬で使われる保存剤で、角膜・結膜への毒性(細胞障害や炎症反応など)が報告されており、ドライアイ様症状や不快感が前景に出ることがあります。

つまり“感染が治ったはずなのに眼脂っぽさが残る”“複数点眼を始めてから目がゴロゴロして白い糸状の眼脂が増えた”といった訴えでは、病原体だけでなく薬剤要因も鑑別に入れると拾える情報が増えます。

患者指導では、眼脂そのものをゼロにするのではなく「原因に応じて正しく減らす」ことを目標に置くと、過度な清拭や不必要な市販点眼の乱用を抑えやすくなります。

セルフケアの基本は、清潔なガーゼ等で目頭から目尻へ“強くこすらず”に拭い、感染が疑われる場合はタオル共用を避けるなど接触対策を徹底することです。

一方で、痛みが強い、視力が落ちた、片眼で膿性が大量、角膜障害が疑われる(羞明が強い等)場合は、単なる「目やに」では済まないため眼科へ速やかにつなげる判断が重要です。dreamclinic+1​

参考:眼脂の性状(黄白色ネバネバ=細菌/真菌、サラサラ透明=ウイルス、長期の透明〜白色=アレルギー/ドライアイ)や、はやり目の潜伏期・感染対策の要点。

症状|日本眼科学会による病気の解説

参考:結膜炎鑑別の実務(かゆみ/乳頭増殖でアレルギー、眼脂の性状+濾胞+リンパ節で細菌/ウイルス/クラミジアを絞る)を図表で確認できる。

https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/conjunctivitis-2.pdf