睫毛脱毛 と 原因
睫毛脱毛 の 原因:眼瞼炎・デモデックス・落屑
睫毛脱毛の外来で頻度が高いのは、睫毛根部の炎症を伴う病態です。まつ毛周囲でデモデックスが過剰に増えると、眼瞼炎(Demodex blepharitis)の原因になり、睫毛の根元にフケ様の落屑(いわゆる“cylindrical dandruff”として説明されることが多い)や、かゆみ・赤み・異物感・目やにを伴うことがあります。これは「毛が弱って抜ける」というより、炎症環境と掻破・摩擦、そして毛包周囲の状態悪化が重なって“抜けやすい場”ができるイメージで整理すると、患者説明が通りやすくなります。
鑑別の実務としては、まず「まぶたの縁(lid margin)の発赤」「睫毛の根元の付着物」「マイボーム腺機能不全を示唆する所見」「再発性の眼刺激症状」を拾い、セルフケア介入が効くタイプかを見立てます。眼科領域では、症状が強い場合や再発を繰り返す眼瞼炎で、洗浄(アイシャンプー等で睫毛根元を清拭)を第一選択として位置づける考え方が紹介されています。
参考:まつ毛ダニ(デモデックス)が過剰に増えたときの眼瞼炎や落屑の説明
参考:中年以降の「まつ毛ダニ」相談で、洗浄・セルフケアを重視する眼科の考え方
睫毛脱毛 の 原因:円形脱毛症・自己免疫・甲状腺
睫毛脱毛は「頭髪の脱毛症の延長」で起きることがあり、特に円形脱毛症(自己免疫機序が想定される)では、頭髪以外に眉毛・睫毛へ波及するケースも臨床的に想定しておく必要があります。円形脱毛症と甲状腺疾患(橋本病・バセドウ病など)はいずれも自己免疫が背景にあり、合併しうるという整理は、問診テンプレに組み込みやすいポイントです。甲状腺機能異常は、びまん性の抜け毛だけでなく、眉毛や体毛にも影響することがあるため、「睫毛だけの問題」に見えても、全身のサイン(倦怠感、体重変化、動悸、冷えなど)をセットで確認すると見逃しが減ります。
医療従事者向けの実務としては、①円形脱毛症の既往/家族歴、②自己免疫疾患の併存、③甲状腺の既往や内服、④妊娠・出産などホルモン変動、⑤アトピー性皮膚炎やアレルギー背景、を同じ枠で聞くと効率的です。眼局所に強い炎症所見が乏しいのに“左右差のある欠損”が出ている場合は、円形脱毛症スペクトラム(睫毛型)を疑い、皮膚科連携も検討します。
参考:円形脱毛症と甲状腺疾患が自己免疫として関連しうる、という整理

睫毛脱毛 の 治療:ビマトプロスト・毛周期・副作用
原因治療(眼瞼炎のコントロール、接触皮膚炎の回避、全身疾患の治療)に加えて、「毛周期への介入」をどう説明するかは、医療従事者が迷いやすい部分です。ビマトプロストはプロスタグランジンF2αアナログとして、毛周期に作用し成長期を延長することで、睫毛の長さ・太さ・濃さの改善が期待される、と眼科の解説で整理されています。また、承認・適応の扱い(まつ毛貧毛症で承認されている製剤がある一方、緑内障点眼薬等の適応外運用では制度上の注意点がある)も、説明責任の観点で重要です。
現場での使い分けとしては、次の3点を患者に“同じ順番”で伝えるとトラブルが減ります。
- ✅ 何が目的か:炎症を抑えるのか、成長期を伸ばすのか。
- ✅ どれくらいで評価するか:毛周期の都合で短期判定は難しい(「数日で増える」タイプの介入ではない)。
- ✅ どんな副反応を警戒するか:眼周囲は皮膚が薄く、刺激症状や色素沈着などの相談が起こり得るため、セルフ中断や自己判断の併用を避ける。
参考:PMDA資料(ビマトプロスト外用剤0.03%)で、睫毛成長の経緯が説明されている
https://www.pmda.go.jp/drugs/2014/P201400037/111932000_22600AMX00551_D100_1.pdf
参考:ビマトプロストの作用機序(毛周期・成長期延長)を眼科が解説
睫毛脱毛 の 原因:化粧品・摩擦・接触皮膚炎(見落とし対策)
睫毛脱毛で意外に“説明がつくのに、問診されない”のが、日常習慣による慢性刺激です。医療従事者側は感染や自己免疫に意識が向きますが、患者側は「メイクやクレンジングは毎日のこと」として、強い摩擦・ビューラー圧・まつ毛エクステ/グルー・アイテープ等を“医療情報”として申告しないことがあります。結果として、炎症が軽微でも毛幹が折れたり、牽引性に抜けやすい状態が続き、「原因不明」として長引くケースが出ます。
ここはテンプレ化が有効です。具体的には、以下をチェックリストで聞くと再現性が高まります(入れ子にせず単独の箇条書きで運用)。
- 💄 アイメイクの種類(ウォータープルーフ、ラメ、アイライナーの粘着性)
- 🧴 クレンジング方法(オイルで擦る、コットンで往復、温罨法の有無)
- 🧲 まつ毛エクステ/まつ毛パーマの頻度、しみるかどうか
- 🧼 睫毛根元の洗浄習慣(洗い残し、皮脂の付着)
- 💤 目の掻痒と掻破(アレルギー性結膜炎の季節性)
介入は「やめてください」だけだと続きません。代替案として、①摩擦を減らす落とし方(押さえて溶かす)、②睫毛根元の清拭(低刺激)、③かゆみのコントロール、の順で提案すると、行動変容が起きやすいです。
睫毛脱毛 の 独自視点:感染対策としての「共用」リスク
検索上位で主流になりにくい一方、医療現場で実害が出るのが「共用」によるリスク管理です。睫毛脱毛そのものは非感染性でも、眼瞼炎や結膜炎が背景にあると、マスカラ・ビューラー・アイシャドウチップの共用や、テスター使用が、再燃や家族内伝播(特に細菌性・ウイルス性結膜炎が絡む状況)を助長することがあります。ここは疾患名を断定せずに、感染対策としての一般衛生指導に落とし込むと、医療従事者として言いやすく、患者にも受け入れられやすい領域です。
実務に落とすなら、「睫毛脱毛=美容の相談」として来院していても、次の一言を添えるだけで安全側に寄せられます。
- 🧴 「目の周りに炎症がある間は、アイメイク用品の共用やテスターは避けましょう」
- 🧼 「メイク道具は定期的に洗浄し、目やにが増えるときは使用を一旦中止しましょう」
- 🏥 「痛み・強い充血・視力変化があるときは、睫毛より先に眼科評価が優先です」
“まつ毛が抜けた”という主訴は、患者が恥ずかしさから情報を小出しにしやすい領域です。だからこそ、医療従事者側が非難にならない言い方で衛生・共用・摩擦の3点をテンプレで聞くと、結果として鑑別の精度と再発予防が同時に上がります。

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