抗HCV薬ゴロ覚え方と暗記のコツ

抗HCV薬ゴロ覚え方

ゴロを丸暗記しても成分名の後半しか思い出せません。

この記事の3ポイント
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作用機序別の分類

プロテアーゼ阻害薬、NS5A阻害薬、NS5B阻害薬の3種類を語呂合わせで整理

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実践的な暗記法

成分名の語尾パターンと作用機序を結びつける覚え方を解説

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国試頻出ポイント

インターフェロンフリー療法と併用禁忌薬の重要知識を整理

抗HCV薬のプロテアーゼ阻害薬ゴロ

抗HCV薬のプロテアーゼ阻害薬は「~プレビル」という語尾で覚えます。代表的な成分にグラゾプレビル、パリタプレビル、グレカプレビルがあります。

プロテアーゼ阻害薬のゴロは「プレビル:プロテアーゼ阻害」です。「プ」の文字で作用機序と成分名を結びつけます。

グラゾプレビルは「エレルサ錠」と併用するエルバスビルとセットで処方されることが多い薬剤です。

透析患者にも使用可能という特徴があります。

パリタプレビルは「ヴィキラックス配合錠」に含まれる成分の1つで、オムビタスビルとリトナビルと配合されています。カルシウム拮抗薬との併用で浮腫が出やすいため注意が必要です。

グレカプレビルは「マヴィレット配合錠」としてピブレンタスビルと配合され、現在の一選択薬の1つとなっています。

全ジェノタイプに有効です。

抗HCV薬のNS5A阻害薬ゴロ

NS5A阻害薬は「~アスビル」という語尾が特徴です。「アス→AS→NS5A」という連想で覚えます。

代表的な成分はレジパスビル、ベルパタスビル、エルバスビル、オムビタスビル、ダクラタスビルです。この中でレジパスビルとベルパタスビルは特に重要ですね。

レジパスビルは「ハーボニー配合錠」としてソホスブビルと配合され、2015年の発売以来広く使われてきました。日本人に多いジェノタイプ1型に高い効果を示します。

ベルパタスビルは「エプクルーサ配合錠」の成分で、全ジェノタイプに対応可能です。腎機能低下例でも用量調整不要という利点があります。

NS5A阻害薬は肝機能障害が副作用として報告されているため、治療中の定期的な肝機能検査が必須です。

抗HCV薬のNS5B阻害薬ゴロ

NS5B阻害薬は「~ブビル」で終わる成分名を持ちます。

RNAポリメラーゼを阻害する作用機序です。

ソホスブビルは最も重要なNS5B阻害薬で、「ハーボニー配合錠」「エプクルーサ配合錠」の両方に含まれています。単独では使用せず、必ず他の抗HCV薬と併用します。

NS5Bポリメラーゼ阻害薬のゴロは「ソホス(素晴らしい)ブビル、RNAポリメラーゼを止める」です。

つまりRNA複製を阻害するということですね。

ソホスブビルの副作用として貧血、頭痛、倦怠感が報告されています。腎機能が低下している患者では慎重投与が必要です。

併用禁忌薬にリファンピシンカルバマゼピン、セイヨウオトギリソウなどがあります。これらはソホスブビルの血中濃度を低下させるためです。

抗HCV薬の語尾パターン暗記法

3つの作用機序を語尾で区別する方法は国家試験対策で最も効率的です。

以下の表で整理しましょう。

作用機序 語尾 代表成分 覚え方
プロテアーゼ阻害 ~プレビル グラゾプレビル 「プ」繋がり
NS5A阻害 ~アスビル レジパスビル AS→NS5A
NS5B阻害 ~ブビル ソホスブビル RNAポリメラーゼ

この分類を覚えておけば、初めて見る成分名でも作用機序を推測できます。

ただし例外としてピブレンタスビルはNS5A阻害薬ですが「~ブビル」で終わります。グレカプレビルとの配合剤「マヴィレット」に含まれる成分です。

語尾パターンを覚えたら、次は配合剤の組み合わせを整理します。NS5A阻害薬とNS5B阻害薬の配合、またはプロテアーゼ阻害薬とNS5A阻害薬の配合が基本パターンです。

国家試験では語尾から作用機序を答える問題が頻出します。

文字数は少なくても確実に覚えましょう。

抗HCV薬のインターフェロンフリー療法

2014年以降、インターフェロンを使わない経口薬のみの治療が主流になりました。従来のインターフェロン療法には3つの大きな問題がありました。

1つ目は注射による投与が必要で患者負担が大きいこと、2つ目は重篤なうつ病間質性肺炎などの副作用が強いこと、3つ目は日本人に最も多いジェノタイプ1型への効果が低いことです。

インターフェロンフリー療法の登場で治療成績は劇的に改善しました。

治癒率は95%以上に達しています。

治療期間は12週間が標準で、1日1回の服用で完結します。

患者のQOLが大幅に向上した治療法です。

ただし薬価は高額で、ハーボニー配合錠は1錠約2万7千円です。

3ヶ月の治療で約230万円かかります。

医療費助成制度により患者負担は月1万円から2万円程度に抑えられます。肝炎治療医療費助成制度の情報を患者に提供することが薬剤師の役割です。

厚生労働省の肝炎治療医療費助成制度について

抗HCV薬の国家試験頻出ポイント

配合剤の成分を正確に答えられるかが合否を分けます。

以下の配合剤は必須暗記項目です。

📌 主要配合剤の成分

  • ハーボニー配合錠:ソホスブビル + レジパスビル
  • エプクルーサ配合錠:ソホスブビル + ベルパタスビル
  • マヴィレット配合錠:グレカプレビル + ピブレンタスビル
  • ヴィキラックス配合錠:オムビタスビル + パリタプレビル + リトナビル

ヴィキラックス配合錠のリトナビルはHIV治療薬ですが、ここではパリタプレビルの血中濃度を高める目的で配合されています。

ブースター効果と呼ばれる使い方ですね。

国家試験では併用禁忌薬も頻出します。リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン、セイヨウオトギリソウ含有食品が代表例です。

これらはCYP3A4を誘導し抗HCV薬の血中濃度を低下させます。治療効果が得られなくなるため絶対に避けなければなりません。

グレープフルーツジュースは逆にCYP3A4を阻害するため、ダクルインザ錠やスンベプラカプセル使用中は摂取を避ける必要があります。血中濃度が上昇し副作用リスクが高まるためです。