霧視 見え方 と原因と白内障

霧視 見え方

霧視(見え方)を臨床で迷わない整理
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まずは「定義」と「層」で考える

霧視は「かすんで見える」症状で、屈折・透光体・網膜・視神経のどこが原因かを分けて考えると鑑別が速くなります。

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急性か慢性か、片眼か両眼か

急な霧視、片眼の霧視、視野欠損の訴えは緊急度が上がり、眼底疾患や視神経疾患も常に意識します。

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眼科検査の「狙い」を言語化

視力・屈折、細隙灯、眼圧、眼底、OCTなどを「何を除外したいか」で組み立て、説明できるとチーム医療でも強いです。


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霧視 見え方 と原因の整理(屈折異常・角膜・水晶体・硝子体・網膜・視神経)

 

霧視(むし)は「目が霞んで見える」状態を指し、原因として屈折異常、角膜・水晶体・硝子体の濁り、網膜疾患、視神経疾患が挙げられます。

この分類は「光が網膜に届くまでの問題(透光体・屈折)」なのか、「網膜や視神経という受容・伝達側の問題」なのかを切り分ける実務的な枠組みで、問診と検査設計に直結します。

医療者向けには、霧視=視力低下と単純に結びつけず、患者が小さな視野欠損を「かすみ」と表現することもある点を最初に共有しておくと安全です。

霧視の訴えを受けたら、まず「急性/緩徐」「片眼/両眼」「痛み・充血の有無」「視野欠損・変視の有無」を短時間で押さえます。

参考)霧視 – 17. 眼疾患 – MSDマニュアル プロフェッシ…

とくに痛みや充血を伴う霧視は、角膜病変や急性閉塞隅角緑内障など前眼部由来の緊急疾患が混じり得るため、単なる疲れ目として流さないことが重要です。

一方、緩徐進行でコントラスト低下やグレアを伴う霧視は、水晶体混濁(白内障)など透光体の問題が示唆され、細隙灯で「見える化」しやすい領域です。

霧視 見え方 とドライアイ(涙・ムチン層・油層)

ドライアイは、涙の「目の表面に広がって崩れない性質」が失われ、目の不快感だけでなく「見えにくさ」を生じる病態として説明されています。

涙はムチン層・涙液層・油層の3層で構成される、という整理は患者説明だけでなく、見え方の揺らぎ(瞬目で改善する/しない)を解釈するうえでも役立ちます。

臨床では、霧視の訴えが強くても視力表では軽度に見えることがあり、「視力」よりもコントラスト低下・グレア・作業中の見え方の変動に注目すると拾い上げやすくなります。

ドライアイの霧視は、瞬目直後は比較的クリアでも、開瞼が続くと再びかすむ「変動性」を示すことが多く、問診で見え方の時間変化を確認すると鑑別に有利です。

参考)ドライアイ(目がかすむ・視界がぼやける)|横浜市港北区の新横…

デスクワークやモニター注視は瞬目回数低下に結びつきやすく、訴えの背景(環境・作業)を聞くこと自体が診断の一部になります。

ただし、ドライアイがあり得る状況でも、急性の片眼霧視や視野異常があれば眼底疾患を優先して除外する、という安全策を徹底します。

参考:霧視(かすみ)の定義と原因分類(屈折異常/角膜・水晶体・硝子体/網膜/視神経)がまとまっている(鑑別の大枠の確認)

日本眼科学会:かすむ(霧視) – 症状

参考:霧視の機序(透光体混濁・網膜疾患・視神経疾患・屈折異常)と、症状の拾い上げ(小さな視野欠損を「かすみ」と表現)が整理されている(見逃し回避の観点)

MSDマニュアル プロフェッショナル版:霧視

霧視 見え方 と白内障(まぶしさ・コントラスト低下)

白内障は、透光体である水晶体が混濁し、コントラスト低下やグレアを伴う霧視として表現されやすい代表的原因に位置づけられます。

患者は「白くかすむ」「光がにじむ」「夜の対向車ライトがつらい」など、視力表の低下だけでは捉えにくい訴えで来院することがあり、霧視の問診ではグレアと生活場面を具体化して聴取します。

医療従事者が説明する際は、「水晶体の濁りが散乱光を増やし、像の輪郭が甘くなる」という言い方にすると、霧視=ピントの問題だけではないと伝わりやすいです。

検査では、細隙灯で水晶体混濁を確認しつつ、眼底が見えにくいほどの混濁があるか、左右差があるかを記録します。

一見白内障らしくても、片眼の急な霧視や飛蚊症急増を伴う場合は、硝子体出血や網膜疾患など後眼部イベントの可能性も残るため、散瞳眼底やOCTなどで「白内障以外」を意識的に潰す姿勢が重要です。

また、薬剤・点眼による一過性の霧視もあり得るため、術後や点眼開始後のタイミング、散瞳薬の使用歴などをセットで確認します。

参考)3 霧視 (眼科 60巻10号)

霧視 見え方 とぶどう膜炎(飛蚊症・羞明・黄斑浮腫)

ぶどう膜炎では、前房や硝子体に炎症細胞が入り「霧視(かすみ)」「飛蚊症」「羞明感」などを呈し得る、と日本眼科学会が整理しています。

霧視の質としては「霧の中にいるようなかすみ」が続く、という訴えが典型のひとつで、単なる乾燥や屈折の揺らぎとは異なる持続性を示すことがあります。

さらに炎症が網膜へ波及すると黄斑浮腫や網膜剥離などを合併し、視力低下が進む可能性がある点は、紹介判断・緊急度設定に直結します。

医療現場では、霧視に「充血」「眼痛」「羞明」「飛蚊症の極端な増加」が乗る場合に、ぶどう膜炎を強く疑うというトリアージが有用です。

参考)ぶどう膜炎外来 – 専門外来 – 信州大学 医学部眼科学教室

ぶどう膜炎は原因が多岐にわたり、感染・自己免疫など背景評価が必要になるため、眼科での所見(炎症部位、前房/硝子体所見、眼底所見)を前提に多職種で情報を揃えると診療が滑らかになります。

参考)https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=21

「霧視=白内障」の思い込みを避け、飛蚊症・羞明・痛みの組み合わせで後ろにある炎症を想起できることが、医療従事者の安全運転です。

参考:ぶどう膜炎の症状(霧視・飛蚊症・羞明)と病態の説明(霧視の背景が“炎症細胞”である点の確認)

日本眼科学会:ぶどう膜炎

霧視 見え方 の独自視点:小さな視野欠損を「かすみ」と言う(問診プロトコル化)

霧視は「緩徐な視覚の明瞭さ低下」を指すことが多い一方で、患者は小さな視野欠損(例:小さな網膜剥離)を「目がかすむ」と表現する場合がある、と整理されています。

つまり、霧視という言葉の裏には「ピントが合わない」「白く霞む」だけでなく、「見える範囲が欠ける」「中心だけ抜ける」などの別物が混在します。

このズレを埋めるには、問診を“見え方の言語化支援”として設計し、患者の表現を症候学に翻訳する作業が不可欠です。

外来・病棟・救急いずれでも使える、霧視の問診テンプレ(入れ子にしない)を置いておきます。

  • いつから:突然か、徐々にか(突然なら緊急疾患を優先して除外)。
  • 片眼か両眼か:片眼は本人が気づきにくいので、必ず片目ずつ確認させる。
  • 見え方:白いモヤ、ピント不良、線が歪む(変視)、視野が欠ける、中心だけ見えない。
  • 随伴症状:眼痛、充血、羞明飛蚊症の増加、頭痛・悪心。
  • 変動:瞬きで改善するか、時間帯や作業で悪化するか(涙液の関与を推定)。
  • 誘因・背景:外傷、コンタクト、点眼・内服開始、全身疾患(糖尿病など)。

このテンプレで「霧視」という曖昧語を分解できると、ドライアイの変動性と、後眼部疾患の“欠け”を同じ棚に入れずに済み、紹介や検査の優先順位が決めやすくなります。


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