キンダリー透析剤 算定の薬価と透析液

キンダリー透析剤 算定

キンダリー透析剤 算定の要点
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まず「包括か出来高か」を確認

慢性維持透析(人工腎臓の1~3)では、透析液などが所定点数に含まれる場面があり、薬剤料を別算定できないことがあります。

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規格(6L/9L/10L/2袋1組)で管理

キンダリー透析剤AF5号(6L/9L)やAF5P号(10L)など、薬価と規格単位が異なるため、マスター設定と入力単位の整合が重要です。

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「透析液量」と「請求単位」は別物

電子添文の調製で作成できる透析液量は把握しつつ、レセプトは薬価基準の規格単位での請求・在庫管理が基本になります。

キンダリー透析剤 算定で人工腎臓の包括を確認

慢性維持透析として算定する「人工腎臓(J038)」では、区分「1~3」の場合に、透析液(灌流液)や血液凝固阻止剤生理食塩水などの費用が所定点数に含まれ、原則として別に算定できない扱いが示されています。

この「包括に含まれる」ルールを見落とすと、キンダリー透析剤を薬剤料として立てたつもりでも、審査で査定・返戻の原因になります。

一方で、同じJ038でも「その他の場合」などの区分では薬剤料の取り扱いが変わる場面があり得るため、算定区分(1~3か、4か等)と、当日の患者状態・実施内容(導入期、急性腎不全、HDF等)の整理が出発点になります。

現場でありがちな落とし穴は、「透析室の運用上は患者ごとの使用量を把握しにくい」ために、とりあえず薬剤を患者に均等割りして入力してしまうことです。

参考)https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_9_1_1%2Fj038.html

しかし包括対象であれば、そもそも“患者別に薬剤料を立てる”という設計自体が不要(または不適切)になり得るため、透析の算定区分と薬剤入力の運用をセットで見直す必要があります。

まずは院内のレセ電算・医事マスターで、J038のどの区分を日常的に入力しているか(慢性維持透析なのか、その他なのか)を棚卸しすると、疑義の8割は解消します。

キンダリー透析剤 算定に必要な薬価と規格(6L・9L・10L)

キンダリー透析剤は規格が複数あり、薬価基準上の単位も異なるため、「同じ製品名のつもり」で入力すると単位ズレが起きやすい薬剤です。

例えば、令和2年11月の薬価基準関連資料では、キンダリー透析剤AF5号が「6L1瓶(炭酸水素ナトリウム液付)2,196円」「9L1瓶(炭酸水素ナトリウム液付)2,960円」として掲載されています。

同資料には、キンダリー透析剤AF5P号が「10L1瓶(炭酸水素ナトリウム付)1,488円」、キンダリー透析剤5Eが「2袋1組 1,720円」として掲載されており、同じ“キンダリー透析剤”でも請求単位が混在することが分かります。

このため、実務上は次の2点を必ず確認します。

  • レセコンの薬剤マスター:規格(6L/9L/10L/2袋1組)が薬価基準どおりか。

    参考)301 Moved Permanently

  • 物品管理(SPD/倉庫)側:現場が呼んでいる“キンダリー”が、実際にはAF5号なのか5Eなのか(発注コードと一致しているか)。​

意外に多いのが、「透析液の調製比率や出来上がりL(例:210Lや315L)で請求単位を作ろうとして混乱する」ケースです。

参考)キンダリー透析剤(AF号、E)の作成できる透析液量を教えてく…

請求は薬価基準の規格単位で行い、出来上がり透析液量(L)は“在庫消費や原価、院内説明”に使う、と目的を分離すると運用が安定します。fuso-pharm+1​

キンダリー透析剤 算定の透析液量と調製(意外に重要)

メーカー情報として、キンダリー透析剤(AF号)の「電子添文の用法・用量通りに調製」した場合、9Lタイプは315L、6Lタイプは210Lの透析液になる旨が示されています。

さらに同情報では、作成した透析液が「何人分に相当するか」は、施設や患者で使用量が異なるため、各施設で計算が必要とされています。

この“何人分かは施設で計算”という注意書きは、算定(請求)というより、実務の入力設計・内部統制に直結します。

具体的には、患者数や透析条件の変動で、1日の薬剤使用本数(瓶数)が変わるのに、レセプト入力側は患者単位で固定的に入力しがちです。

結果として、月間でみると「購入本数」と「入力本数」がズレ、監査や在庫差異の説明が難しくなります。

そこでおすすめは、キンダリー透析剤については、月次で「入庫(購入)」「払出(現場使用)」「レセ入力(算定した場合のみ)」を突合するチェック表を作り、差異理由をテンプレ化することです。clinicalsup+1​

また、透析液の水質基準や調製手順は医療安全・感染対策とも絡むため、「算定の話」だけで終わらせず、透析室の手順書(SOP)と医事運用の接点を作ると、監査時に強い説明ができます。

キンダリー透析剤 算定の端数とレセプト入力(Q&Aの論点)

実務で頻出するのが、「透析剤を複数患者で共有して使用しているが、端数切り上げで請求してよいのか」「透析液○○Lへ換算して請求するのか」という悩みです。

しろぼんねっとのQ&Aでも、透析剤(例:A剤とB剤セット)を1日量として複数患者に使用し、医事コンの単位が「2袋〇〇組」になっているケースが相談されています。

この論点はキンダリー透析剤でも起こり得て、特に「2袋1組」規格(5Eなど)を使う施設では、入力単位と現場の使用実態が合わないと端数問題が表面化します。

ただし、前提として慢性維持透析(人工腎臓の1~3)に該当するなら、透析液は所定点数に含まれ別算定できない扱いがあるため、端数以前に「そもそも薬剤料として立てる設計か」を確認する必要があります。

もし「その他の場合」等で薬剤料を算定する運用をしているなら、少なくとも次の観点を院内で統一すると混乱が減ります。

参考)https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/kankeitsuuchi/kankeitsuuchi_r02.files/yakuzai_r021124_1.pdf

  • 規格単位での請求を前提に、レセ入力ロジック(患者別・日別)を決める。​
  • 端数処理のルール(切上げ・切捨て・月次調整)を、監査対応できる形で文書化する。​
  • 摘要欄に「共有調製・当日総使用量・患者按分方法」など、説明に必要なキーワードを整理する(院内ルールとして)。​

実際の査定傾向は支払基金・国保連や地域で差が出るため、最終的には施設の過去査定例と、審査側の照会内容を踏まえてルールを固めるのが安全です。

キンダリー透析剤 算定を安定させる在庫管理(独自視点)

検索上位の解説は「算定できる/できない」「薬価はいくら」になりがちですが、現場で事故が起きるのは“算定の正誤”より“在庫と入力の不整合”です。

特にキンダリー透析剤は、出来上がり透析液量(210L/315Lなど)の概念が絡む一方で、請求・棚卸は「瓶」「袋(2袋1組)」という規格単位で進むため、部署間で会話が噛み合わないことが起こりやすいです。

ここを放置すると、医事は「過剰請求では?」、透析室は「実使用は合っている」、事務長は「在庫差異が説明できない」という三すくみになります。

運用として効果が高いのは、次の“二重表記”を院内で統一することです。shirobon+1​

  • 物品ラベル・棚札:規格単位(例:AF5号 6L1瓶)+出来上がり透析液量(例:210L相当)を併記。​
  • 月次レポート:購入本数(瓶/組)→出来上がり透析液量換算→延べ透析時間・患者数と並べて見える化。​

さらに意外と有効なのが、透析室と医事の間で「1日総使用本数」の簡易記録(紙でも可)を残すことです。

レセプトは患者別ですが、現場は“日別に調製・供給”で動くため、日別の根拠があるだけで、端数・差異・監査の説明が格段に楽になります。ssk+1​

権威性のある参考リンク(薬価・収載情報の根拠)。

薬価基準改定資料(キンダリー透析剤AF5号/AF5P号/5Eの薬価と規格単位が掲載)

https://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/kankeitsuuchi/kankeitsuuchi_r02.files/yakuzai_r021124_1.pdf

権威性のある参考リンク(人工腎臓の包括範囲の根拠)。

人工腎臓(J038)の注意事項(透析液等が所定点数に含まれる旨の記載)

J038 人工腎臓(1日につき) | 今日の臨床サポート - 最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース.疾患・症状情報
J038 人工腎臓(1日につき) 1 慢性維持透析を行った場合1 イ 4時間未満の場合 1,876点 ロ 4時間以上5時間未満の場合 2,036点 ハ 5時間以上の場合 2,171点 2 慢性維持透析を行った場合2 イ 4時間未満の場合 1...

権威性のある参考リンク(出来上がり透析液量の目安)。

キンダリー透析剤(AF号)の調製で作成できる透析液量(6L=210L、9L=315L)

キンダリー透析剤(AF号、E)の作成できる透析液量を教えてく…