結膜脂肪斑と原因と症状と治療と予防

結膜脂肪斑と原因

結膜脂肪斑:医療従事者向け要点
👁️

見た目の特徴

白目(球結膜)に黄白色〜黄色の斑点・軽い隆起として気づかれ、鼻側に多い点が臨床の第一ヒントになります。

🔥

症状は「炎症」で変わる

無症状のことも多い一方、炎症が乗ると充血・異物感・疼痛が前景に出て受診動機になります(いわゆる瞼裂斑炎の文脈で理解すると整理しやすい)。

☀️

背景因子は紫外線+乾燥

紫外線、加齢、コンタクト、潮風などの慢性刺激が関与しやすく、生活指導(UV対策・ドライアイ対策)が再燃予防の中心になります。

結膜脂肪斑と症状

結膜脂肪斑(臨床的には「瞼裂斑/pinguecula」と同じ文脈で語られることが多い変性病変)は、白目(球結膜)の角膜近傍にみられる黄色い斑点・隆起として観察され、特に鼻側に多い所見が典型です。

病変そのものは良性で、患者が最初に訴えるのは「見た目が気になる」「白目が黄ばんで見える」といった美容面であることも少なくありません。

一方で臨床上重要なのは、病変が“存在すること”よりも、そこに炎症が乗ったときに症状が前面に出る点です。

炎症が加わると、充血、疼痛、異物感、乾燥感、羞明などの訴えが増え、コンタクトレンズの装用感悪化が主訴になることもあります。

患者は「赤いできもの」「白目の一部だけ赤い」と表現することがあるため、問診では①片眼/両眼、②急性/反復、③屋外曝露、④コンタクト、⑤点眼歴(血管収縮薬の乱用含む)まで確認すると情報が揃います。

結膜脂肪斑と原因

結膜脂肪斑が生じる背景として、慢性的な外的刺激(紫外線、乾燥、ほこり、潮風、コンタクトレンズなど)が挙げられ、加齢とともに目立ちやすいと整理すると説明が通りやすいです。

病変の“黄色っぽさ”は、蛋白質や脂肪などの沈着により結膜組織が変性した結果として説明されます。

また、涙液の量が少ない(ドライアイ傾向)と、角膜・結膜表面の防御が弱まり、紫外線や刺激に対して炎症が起こりやすいという観点から、既存のドライアイ併存の有無を評価しておくことが実務上有用です。

患者説明では「腫瘍ではなく、長年の刺激で白目の表面が“硬く厚く変化した”ようなもの」「炎症が出ると赤くなる」と二段構えで話すと、不必要な不安を下げつつ受診継続につながりやすくなります。

結膜脂肪斑と治療

治療は、無症状なら経過観察が基本で、症状がある場合は“炎症と表面環境の破綻”に対するアプローチが中心になります。

具体的には、乾燥・異物感が前景のときは、まず人工涙液やヒアルロン酸などの潤滑を軸に表面摩擦を下げ、併存する刺激要因(コンタクト長時間装用、屋外曝露)を減らす指導が現実的です。

充血と疼痛が強い「炎症の時期」には、結膜の炎症を抑える点眼が検討される、という整理が一般向け解説でも共有されています(※実運用は角膜上皮障害の有無や感染除外を踏まえ、薬剤選択とフォロー間隔を決めます)。

患者が自己判断で血管収縮薬を反復使用している場合、充血の“見た目”は一時的に改善しても、乾燥や反跳性の充血で受診が遅れることがあるため、問診で使用状況を拾い上げて中止・切替を提案できると再燃の悪循環を断てます(この点は上位解説に出にくい実務的ポイントです)。

参考:紫外線と慢性疾患(翼状片瞼裂斑炎など)との関連、原因・対処・予防(UVカット眼鏡等)の具体策

目の日焼けが原因の目の病気は? 目の日焼けの対処法・予防法|大正健康ナビ|大正製薬
紫外線は様々な目の病気とかかわりがあり、目にも紫外線予防が大切です。今回は、見落とされがちな目の日焼けについて、注意すべき点や正しい対処法・予防法をご紹介します。

結膜脂肪斑と鑑別

鑑別で最優先になるのは翼状片で、見た目が似ていても「角膜(黒目)へ侵入していくかどうか」が大きな分岐点になります。

瞼裂斑(結膜脂肪斑の文脈)では角膜へ侵入しない一方、翼状片は三角形状に角膜へ伸びて進行し得るため、視機能(乱視・視力低下)に影響する可能性があり、説明・フォロー設計が変わります。

診察では、病変の位置(鼻側優位か、耳側か)、角膜侵入の有無、フルオレセインでの上皮障害、涙液・瞼縁所見(蒸発亢進型ドライアイの示唆)をセットで評価すると、単なる「白目の黄色いできもの」から一段深い臨床判断になります。

患者説明では「良性の変化だが、黒目に伸びるタイプ(翼状片)は別物で、伸び方次第で手術もあり得る」と伝えると、過度な安心と不安の両方を避けやすいです。

結膜脂肪斑と予防

予防の中心は、紫外線ばく露を減らすことと、眼表面の乾燥・摩擦を減らすことの二本柱です。

紫外線対策としては、UVカット眼鏡・サングラスの適切な使用、帽子や日傘の併用が紹介されており、特に屋外活動が多い患者では行動変容に落とし込んだ指導が有効です。

加えて、コンタクトレンズ装用者では装用時間の最適化、装用中の乾燥対策、レンズ種の見直し(高含水=乾きやすいケースなど)を検討し、炎症を繰り返す患者では「環境(風・乾燥)×装用習慣×点眼の使い方」をセットで介入すると再発を減らしやすくなります。

患者が「色の濃いサングラスほどUVに強い」と誤解している場合があるため、UVカット表示(紫外線透過率など)を根拠に選ぶ必要がある点まで説明できると、生活指導の質が上がります。