カタル性結膜炎 うつる 目やに 手洗い タオル

カタル性結膜炎 うつる

この記事で分かること
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「カタル性」と「感染性」を混同しない

カタル性結膜炎は所見を表す言葉で、原因(ウイルス・細菌・刺激など)により「うつる」可能性が変わります。

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接触感染の基本を再確認

手洗い、タオル共用回避、分泌物の扱いが要点です。アルコールが効きにくいウイルスも想定して説明します。

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医療従事者としての実務対応

院内・家庭内での二次感染を減らす導線(物品・点眼・環境)を、患者指導に落とし込みます。

カタル性結膜炎 うつる 原因と症状

カタル性結膜炎は、一般に「粘膜で起こる滲出性の炎症(=分泌物が出る状態)」を指す表現で、目では眼脂(目やに)を伴う結膜炎の“見え方”を示します。

つまり「カタル性=特定の病原体名」ではなく、原因がウイルス・細菌・刺激(乾燥、異物、化学物質)などどれでも“カタル様”になり得るため、「うつるかどうか」は原因で決まります。

典型的な所見として、強い乳頭形成や濾胞形成が目立たない点が特徴とされ、問診・眼脂性状・随伴症状(咽頭症状、発熱、耳前リンパ節など)と合わせて原因推定が重要になります。

医療者向けの説明では、患者が検索で目にしがちな「はやり目(流行性角結膜炎)」や「ウイルス性結膜炎」と、単なる“カタル様の充血+眼脂”を混同しない整理が有効です。

参考)ウイルス性結膜炎

特に「片眼から始まり、数日で反対眼へ」「水様性の眼脂」「耳前リンパ節腫脹」「周囲にも同様症状」などはウイルス性を疑う材料になり、感染対策の説明を強める判断につながります。

一方で、刺激性や軽い細菌性の可能性が高い場合でも、目をこする行動自体が症状を長引かせ、二次感染(細菌混合感染)にもつながるため、衛生指導は“原因が未確定でも”価値があります。

カタル性結膜炎 うつる 接触感染と手洗い

「うつる」結膜炎で最も重要なのは、飛沫よりも接触感染(手指や共用物を介する)である点です。

流行性角結膜炎はアデノウイルスが原因で、汚染された手指、タオル等の共用物を介して広がることが明確にされています。

このため、患者指導の中心は「こすらない」「手洗い」「タオル・ハンカチ・枕カバー等の共用回避」「分泌物で汚れた物品の取り扱い」に置くと、現場でも再現性が高いです。

意外と説明が難しいのが「アルコール消毒」への過信で、自治体や公的情報でもアデノウイルスにはアルコールが効きにくい旨が繰り返し注意されています。

参考)流行性角結膜炎|那覇市公式ホームページ

したがって、手指は基本に立ち返って石けんと流水での手洗いを徹底し、目に触れる行為(点眼、洗顔、コンタクト操作)の前後は特に強化するのが安全です。

参考)咽頭結膜熱について

医療従事者の場合、患者対応の導線(診察→処置→記録)で“無意識に顔へ触れる”癖が感染拡大の起点になり得るため、手洗いタイミングを行動単位で具体化して指導・共有すると効果が出やすいです。

現場向けに一言でまとめるなら、「結膜炎は“目の分泌物”が感染源になりやすいので、分泌物が付いた手で別の粘膜に触れない設計にする」です。

家族内での伝播も、同じ洗面台・同じタオル・同じ枕周りの“共有”で起きやすいので、家庭指導では物品の線引きを具体的に提示すると実践率が上がります。

参考)https://www.hospital.arao.kumamoto.jp/health/health_talk/health_talk49.html

「症状が軽い=感染性が低い」とは限らず、発症初期ほど感染リスクが高いこともあるため、症状の程度ではなく行動(接触)を制御する説明が適します。

カタル性結膜炎 うつる 目やに タオル 点眼

タオルやハンカチ、洗面器など“目の周囲に触れる物”は、接触感染の媒介になりやすい代表例です。

患者には「タオルは個人用」「目を拭くならティッシュ」「使用後は速やかに廃棄」「枕カバーや洗顔用タオルを分ける」を、セットで伝えると抜け漏れが減ります。

医療者が見落としやすいポイントとして、自宅でも職場でも“共有の布”が残りやすいのは、手拭きタオルとキッチンタオルなので、ここを明示すると家族内感染の予防に直結します。

点眼行為そのものも感染拡大のトリガーになり得ます。

具体的には、点眼容器の先端がまつ毛や眼表面に触れると分泌物で汚染され、同一人物でも再汚染や治癒遅延の要因になり得るため、「先端は触れさせない」を手技として教える価値があります。

また、家庭で点眼を共有してしまうケースがあるため、「点眼液の共用はしない(同居家族でも別)」を、タオル共用禁止と同じ強さで伝えると事故が減ります。

職場・学校での現実的な相談として「いつから出勤できるか」がありますが、少なくとも流行性角結膜炎のように感染力が強いタイプは、発病から一定期間は感染の危険が続くとされ、行動制限を含む説明が必要になります。

このとき医療者は、診断名が確定していない段階でも「疑わしい間は、接触感染対策を最大化する」方針を共有し、周囲へ拡げない選択(自宅療養、物品分離)を提案するのが安全です。

“結膜炎=全部うつる”と断定すると不信につながる一方、“軽いから大丈夫”も危険なので、「原因が違うので、うつる可能性を見ながら対策レベルを決める」という言い方が臨床コミュニケーションに向きます。

参考)カタル性結膜炎(よくある目の病気 17) | 京橋クリニック…

目の健康情報(潜伏期、感染期間などの整理が臨床説明に有用)

ウイルス性結膜炎

流行性角結膜炎(感染経路、潜伏期間、予防策がまとまっており院内説明に使いやすい)

流行性角結膜炎|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイ…

カタル性結膜炎 うつる 鑑別 ウイルス 細菌

鑑別の実務では、「眼脂の性状」「結膜所見(濾胞・乳頭・浮腫)」「リンパ節腫脹」「全身症状」を組み合わせるのが基本で、問診の比重が高いのが特徴です。

ウイルス性では水様性の眼脂が出やすく、耳前リンパ節腫脹が参考所見になり得る一方、細菌性では膿性(黄白色)の眼脂を取りやすいなど、患者が自分で観察できるポイントを提示するとトリアージにも役立ちます。

ただし、現場では混合感染や、患者が自己判断で抗菌点眼を使って所見が変化することもあるため、単一所見に依存しない説明が必要です。

また、「はやり目」は一般名称として広く使われますが、医療者側では流行性角結膜炎(EKC)や咽頭結膜熱などアデノウイルス関連を想定し、感染力の強さと接触感染対策を強調する方が安全です。

国の情報でも流行性角結膜炎は感染症法の枠組みで定義されており、原因(主にアデノウイルスの特定型)や臨床像が整理されています。

参考)https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-30.html

患者説明では「診断がEKC相当なら、家庭内・職場内で広がりやすいので、手洗い・共用物回避・自宅療養の相談が必要」という順で、行動に落とすのが実務的です。

カタル性結膜炎 うつる 院内感染 独自視点

医療従事者の視点で“盲点”になりやすいのは、「眼を診る行為」そのものが接触感染の連鎖を作りやすい点で、患者の分泌物が手袋・手指・器具・周辺環境に移りやすいことです。

そのため、対策は単に「手袋をする」では不十分で、手袋を患者ごとに交換し、手袋の有無にかかわらず石けん流水で手洗いを行うといった、接触感染を前提にした運用が推奨されています。

さらに、器具類は滅菌または消毒が必要であることが明記されており、眼科外来だけでなく救急・小児科・内科外来でも“目症状がある患者”が混在する状況を想定して導線設計すると、アウトブレイクの芽を早期に摘めます。

独自視点として強調したいのは、患者指導の質が院内感染リスクを左右することです。

例えば、受付時点で「目を触らないように」「使用したティッシュは密閉して廃棄」「共用ペン・タブレット操作の前後で手洗い」といった行動を短いフレーズで渡すだけでも、接触面からの拡散を減らせます。

また、アデノウイルスのようにアルコールが効きにくい可能性があるなら、“アルコールで拭いたから安心”という空気を作らず、手洗いと共用物回避を中心に据えた説明へ統一することが、現場のブレを減らします。

実際の患者対応で使える、短い注意喚起(院内掲示・口頭指導向け)を挙げます。

  • 👋「目はこすらない。触れたら石けんで手洗い」​
  • 🧻「目を拭くのはティッシュ。使ったらすぐ捨てる」​
  • 🧺「タオル・点眼は共有しない」​
  • 🏠「疑わしい間は、人との接触を減らして相談(登校・出勤)」​

厚労省の流行性角結膜炎(定義・臨床的特徴など制度面の整理に有用)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-30.html