感染性関節炎 原因と黄色ブドウ球菌とリスク因子

感染性関節炎 原因

感染性関節炎 原因の要点
🦠

起因菌は黄色ブドウ球菌が中心

成人では黄色ブドウ球菌が主要な原因菌で、状況によりレンサ球菌やグラム陰性菌も想定します。

🩸

侵入経路は血行性+医原性が重要

菌血症からの播種に加え、関節注射・関節手術などの医原性ルートも原因になり得ます。

⚠️

リスク因子があると「少量の菌」でも発症

高齢、免疫抑制、皮膚感染症、糖尿病、透析、注射薬物などがあると感染性関節炎の原因(成立条件)がそろいやすくなります。

感染性関節炎 原因の起因菌:黄色ブドウ球菌とMRSA

 

感染性関節炎化膿性関節炎)の原因菌として、成人では黄色ブドウ球菌が最も多く、レンサ球菌がそれに続く、という整理が臨床の基本になります。

また、MRSAメチシリン耐性黄色ブドウ球菌)も原因菌として一定頻度で想定すべきで、特に医療関連曝露や易感染宿主では初期治療のカバー範囲を考えるうえで重要です。

一方で「感染性関節炎=黄色ブドウ球菌」と短絡すると、病態に合わない抗菌薬選択につながるため、原因菌の推定は“侵入経路”と“背景因子(リスク因子)”をセットで評価します。

原因菌の推定で押さえたい視点は次の通りです。

・🦠皮膚・軟部組織に病変がある:ブドウ球菌・レンサ球菌が原因になりやすい。

参考)Table: 感染性関節炎の危険因子-MSDマニュアル プロ…

・🏥医原性(関節注射・手術・穿刺):皮膚常在菌(ブドウ球菌系)や医療関連の耐性菌も原因として考えやすい。

・🩸菌血症が疑わしい:血行性播種として原因菌推定を組み立て、血液培養も必ず視野に入れます。radionikkei+1​

感染性関節炎 原因の侵入経路:菌血症と関節注射と関節手術

感染性関節炎の原因(成立)は、関節内に微生物が到達することから始まり、代表的な侵入経路は血行性播種、直接侵入(外傷・医原性)、隣接感染の波及に整理されます。

臨床現場で見落とされやすいのは、関節穿刺・関節注射・関節手術といった医原性の関与で、MSDマニュアルでも危険因子として明確に列挙されています。

さらに、皮膚感染症そのものが危険因子に含まれており、「皮膚の小さな感染 → 一過性菌血症 → 関節播種」という経路も原因として成立し得ます。

原因を経路で考えると、問診と身体所見の“聞き方・見方”が変わります。

・🩹最近の皮膚病変:蜂窩織炎、潰瘍、褥瘡、手指の感染(見落としやすい)。

・💉関節内注射・穿刺歴:手技の清潔操作、直近の注射時期、注入薬(ステロイド等)の有無。mutsumi-cl+1​

・🏥整形外科手術歴:人工関節や関節鏡などがあると、原因菌の幅(耐性菌・バイオフィルム形成)をより意識します。

感染性関節炎 原因のリスク因子:高齢と糖尿病と透析と免疫抑制

感染性関節炎の原因は「菌」だけではなく、宿主側のリスク因子によって“少量の菌でも関節内で増殖し、急速に破壊が進む条件”が整う点が本質です。

MSDマニュアルが挙げる危険因子には、高齢、がん、慢性内科疾患、免疫不全(HIVなど)、免疫抑制療法(コルチコステロイドなど)、注射薬物の使用、性感染症リスク、皮膚感染症、そして関節穿刺・注射・手術が含まれます。

この枠組みでみると、糖尿病、透析、ステロイド使用、関節手術歴などが重なる患者では、原因菌が同じでも発症しやすさ・重症化しやすさが変わり、初期対応(培養採取と治療開始の優先順位)に直結します。

現場で役立つ「原因に直結するリスク因子の拾い上げ」チェック例です。

・👵高齢:MSDマニュアルでは“成人の50%が60歳以上”と示され、高齢は強い背景要因です。

・💊免疫抑制療法:ステロイドなどは原因成立を後押しし、少量接種でも感染が成立しやすくなります。oogaki+1​

・🧴皮膚感染症:病巣が小さくても危険因子として扱い、関節症状と結び付けて評価します。

・💉注射薬物使用:血行性播種(菌血症)を介した原因として重要です。

感染性関節炎 原因の検査:関節液培養とグラム染色と血液培養

感染性関節炎で原因菌を確定するうえで、関節液の採取と検査が核になり、少なくともグラム染色と一般細菌培養を組み込みます。

ただし、グラム染色は陽性にならないケースも多く、「グラム染色陰性だから感染性関節炎の原因菌が否定できる」とは言えない点が実務上の落とし穴です。

血液培養も一定割合で陽性となり得るため、関節局所だけで完結させず、菌血症の関与(=原因経路)を疑う場面では治療前の採取を強く意識します。

原因菌同定を“現実的な確率”で考えるためのポイントです。

・🧪関節液のグラム染色:陽性は約50%〜67%とされ、陰性でも除外できません。

参考)化膿性関節炎に対する関節液の診断特性

・🧫関節液培養:グラム染色と組み合わせて原因菌同定に近づけます。

・🩸血液培養:感染性関節炎の一部で陽性になるため、重症例・発熱・全身所見があれば2セット採取が基本です。

参考)https://www.radionikkei.jp/kansenshotoday/__a__/kansenshotoday_pdf/kansenshotoday-200224.pdf

※独自視点(検索上位で埋もれやすいポイント):原因菌が同定できない/遅れる最大の理由の一つは「抗菌薬投与が先に始まる」ことです(紹介患者・救急搬送で起こりやすい)。そのため、穿刺が可能なら“抗菌薬前に”関節液(可能なら血液培養も)を採る運用が、原因解明と適正治療の両方に効きます。radionikkei+1​

有用:感染性関節炎の危険因子(高齢、免疫抑制、皮膚感染症、関節注射・手術など)の一覧

Table: 感染性関節炎の危険因子-MSDマニュアル プロ…

有用:関節液検査の診断特性(グラム染色・培養の位置づけ、陰性でも否定できない等)

化膿性関節炎に対する関節液の診断特性

有用:感染性関節炎の原因微生物(患者群別の原因菌の整理に便利)

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/06-%E7%AD%8B%E9%AA%A8%E6%A0%BC%E7%B3%BB%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%A8%E7%B5%90%E5%90%88%E7%B5%84%E7%B9%94%E7%96%BE%E6%82%A3/%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%96%BE%E6%82%A3/%E6%80%A5%E6%80%A7%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%9F%93%E6%80%A7%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%82%8E

感染性関節炎 スーパーヒーロー ウォリアーファイターサポート トレーナー