胃脂肪腫 画像
胃脂肪腫 画像の内視鏡所見と粘膜下腫瘍
胃脂肪腫は胃壁内の「粘膜下腫瘍(SMT/SEL)」として見つかることが多く、内視鏡では正常粘膜に覆われた、表面平滑な隆起として観察されます。
SMTは多くが無症候性で偶然発見される一方、粘膜由来ではないため通常生検での確定診断が難しい、という前提を共有しておくと画像評価の優先順位が定まります。
内視鏡観察で拾うべきは「形状・色調・表面性状・陥凹や潰瘍の有無・硬さ」で、これらは“脂肪腫っぽさ”を裏付けるというより、むしろ鑑別(GIST等)とリスク層別化に効きます。
臨床で迷いやすいのは、「見た目が穏やか=良性確定」ではない点です。SMTは表面が正常粘膜で覆われること自体が共通所見なので、内視鏡単独では“決め打ち”せず、次に示すEUSやCTへ自然に接続させます。
参考)https://www.jstage.jst.go.jp/article/pde/63/2/63_90/_pdf/-char/ja
また、bridging fold(隆起をまたぐひだ)を伴うことがあり、これもSMTの文脈として押さえておくと、病変の“粘膜下っぽさ”を説明しやすくなります。
臨床説明では「胃にできたこぶ(粘膜の下のしこり)」という病態理解を作ってから画像を提示すると、過度な不安を煽らずに追加検査へ誘導できます。
胃脂肪腫 画像のEUS所見と第3層高エコー
胃脂肪腫の典型像として、EUSでは「第3層(粘膜下層)を主座とする高エコー像」として描出されることが重要ポイントです。
EUSの強みは、病変がどの層から発生しているか(主存在層)と内部エコー(均一性など)で、質的診断に迫れる点にあります。
つまり「内視鏡でSMTっぽい→EUSで層とエコーを詰める」という流れが、胃脂肪腫の“画像診断の主戦場”になります。
ここで実務的なコツは、EUSを「脂肪腫の証明」に使うのではなく、「GISTなどの鑑別のふるい分け」に使う発想です。胃SMTではGISTとの鑑別が重要である、と明示されており、EUSで第4層連続の低エコー・内部不均一などを示す場合は別軸で評価が必要になります。
EUSで典型的な第3層高エコーに収まるなら脂肪腫の確度は上がりますが、内部が不均一、境界が不整、層構造が追えない、といった“違和感”があるときは診断を保留し、CTや治療方針(切除/経過観察)へ連結します。
EUS所見をカルテに書く際は、「主存在層」「エコーレベル」「内部均一性」「境界」の4点セットで記載すると、チーム内の合意形成が速くなります。
胃脂肪腫 画像のCT所見と脂肪組織CT値
胃SMTの評価では、内視鏡・EUSに加えてCTなどの画像検査で全体像を把握し、治療方針に落とし込むのが基本です。
脂肪腫を疑う場面では、CTで「脂肪組織と同等のCT値」を示す腫瘤であれば脂肪性病変として整合しやすく、逆に内部不均一や脂肪より高いCT値など“脂肪らしくない”要素がある場合は慎重になります。
SMT一般論として「5cm以上・表面不整・陥凹/潰瘍・急速増大」は悪性所見として扱う、という整理は、CT評価(サイズ・形状)と相性が良い指標です。
意外に見落とされがちなのは、「脂肪腫っぽいCT」でも、サイズが大きいだけで脂肪肉腫などの可能性を完全には否定しきれない、という臨床の揺らぎです。実際に“画像所見上は脂肪腫と診断したが、腫瘍径の観点より脂肪肉腫を否定しえず”切除に至った報告があり、サイズは意思決定に直接効きます。
参考)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs/38/2/38_314/_pdf
また、出血などの合併症がある場合は「基本は経過観察」という枠から外れ、切除の妥当性が上がるため、CTは単なる診断補助ではなく“イベントの背景評価”にも使われます。
参考)https://www.saiseikai-shiga.jp/content/files/about/journal/2023/journal2023_11.pdf
医療者間のコミュニケーションでは、CT所見を「脂肪成分の確からしさ」と「危険サイン(不均一/不整/大径)」に分けて伝えると、過不足のない方針議論ができます。
胃脂肪腫 画像の鑑別診断とGIST
胃SMTではGISTとの鑑別が重要で、画像だけで確定させず、必要に応じて組織診断へ進める設計が求められます。
GISTはCTやMRI、内視鏡などの画像で大きさや転移・浸潤を確認し、最終的には腫瘍組織を採取して免疫組織染色(KITやDOG1など)で診断されます。
EUSの文脈では、胃SMTを見つけた場合にEUSが望ましいこと、さらにGISTの診断には病理組織診断が必要でEUS下の組織採取が有用である、と整理されています。
胃脂肪腫の画像リサーチ記事でも、GISTを“別疾患”として片付けず、「どこが違うと疑うか」を具体化するのが実務的です。例えば、脂肪腫の典型が第3層主座の高エコーであるのに対し、GISTは第4層と連続する低エコー腫瘤として描出されることがある、という対比はEUSレポートの読み解きに直結します。
参考)https://www.jsge.or.jp/committees/intractable_cancer/pdf/GIST17-32.pdf
さらに、SMTは生検で診断が容易でないという原則があるため、“疑ったらEUS→必要なら組織”という段取りを最初から患者説明にも織り込むと、検査追加への同意が得やすくなります。
鑑別の最終目的は診断名のラベル付けではなく、切除の要否・緊急度・術式選択に繋がるリスク評価なので、画像所見は常に「方針に効く所見か?」で取捨選択します。
胃脂肪腫 画像から逆算する切除と経過観察(独自視点)
胃脂肪腫は基本的に経過観察されることが多い一方、出血や通過障害など症状を伴う場合、あるいは脂肪肉腫が疑われる場合には切除が必要になり得ます。
また、SMT一般の警戒所見として「5cm以上・表面不整・陥凹/潰瘍・急速増大」は悪性を示唆し得るため、画像でこれらが揃うほど“経過観察の安全域”は狭くなります。
治療アプローチは占拠部位や腫瘍径に応じて選択が必要で、内視鏡治療や腹腔鏡下手術など低侵襲治療も施設・術者により検討される、という現実も押さえておくと方針提示が具体的になります。
ここで独自視点として提案したいのは、「画像の確からしさ」だけでなく「イベント耐性」を評価軸に入れることです。たとえばCT/EUSが脂肪腫に整合していても、出血を起こした個体は再出血のリスクが議論になり、内視鏡・外科いずれであっても“確実なコントロール”が優先される場面が出てきます。
つまり、胃脂肪腫の画像は“診断の絵合わせ”で終わらず、(1)今後の合併症リスク、(2)局在とサイズから見た手技リスク、(3)病理確認の必要度、の3点を同時に考えるための材料です。
カンファレンスでは「脂肪腫らしい」だけで終わらせず、「この画像なら、どの時点で誰が介入するか(内科/外科)」「増大・不均一・症状のどれが出たら方針変更するか」を事前合意しておくと、次のフォローがブレません。
胃粘膜下腫瘍の内視鏡・EUS所見(脂肪腫の第3層高エコー、悪性所見の考え方)の参考。
http://www.igaku.co.jp/pdf/jyoubusyoukakan_3.pdf

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