胃腺腫 画像 内視鏡 検査 NBI 病理 診断

胃腺腫 画像

胃腺腫 画像で押さえる要点
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通常光→色素→NBIの順で考える

まず「形・色・境界」を通常光で取り、色素で範囲、NBI拡大で微細構造と血管を詰めると判断が安定します。

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最終診断は病理(Group分類)

内視鏡所見は強力な材料ですが、確定は生検/切除標本の病理で行い、Group 2/4の扱いが臨床上の分岐点になります。

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「腺腫っぽい癌」を常に想定

NBIでも癌としての認識が難しい病変があり、生検やフォローの設計が安全側の運用に直結します。

胃腺腫 画像 内視鏡 検査で見る基本

 

胃腺腫は胃粘膜由来の良性腫瘍と説明され、内視鏡では「隆起性」「表面のわずかな凹凸」「境界の比較的明瞭さ」など、まず形態から拾い上げるのが実務的です。

ただし臨床上の難しさは、「腺腫の見た目」と「隆起型の早期胃がん」が部分的に似る点で、画像だけで断定せず“疑う姿勢”を残すことが重要です。

医療従事者向けの運用としては、①通常光で全体像と色調差、②色素で範囲、③NBI拡大で微細所見、④必要な部位から生検、という順番にすると情報が整理しやすいです。

・内視鏡画像で最初に確認する項目(現場でのメモの形)

😊 形:0-I様の隆起か、平坦〜軽度隆起か

😊 色:周囲より赤い/白い/同等か

😊 境界:どこまでが病変か(不明瞭なら色素やNBIへ)

😊 表面:粗造、顆粒状、びらん様の混在がないか(生検部位のヒント)

胃腺腫 画像 インジゴカルミンで範囲

インジゴカルミンなどの色素散布は、粘膜の微細な凹凸を強調して病変の“範囲”を見やすくする目的で使われ、胃腺腫でも病変部位が明瞭になると解説されています。

実際の手順では、通常光で「ここが怪しい」を作ってから色素で縁取りを確認し、切除や生検の設計(どこを採るか、どこまで切るか)に繋げると効率が良いです。

なお、色素で境界がくっきりしても「良性確定」にはならないため、色素は“範囲を決める道具”として位置づけると説明がブレません。

・色素観察での実務ポイント

😊 範囲を決める:後から見返しても分かるように近接/遠景を両方撮る

😊 介入計画に使う:生検点、切除ライン、フォロー時の比較基準にする

😊 “良性っぽさ”と“癌の否定”を混同しない:次のNBI/病理へ必ず接続

胃腺腫 画像 NBI 拡大で微細所見

NBI(狭帯域光観察)は、粘膜表面構造や毛細血管の様子を詳しく観察する目的で使われ、拡大ズームを併用して腫瘍を詳細に調べるとされています。

研究報告では、NBI併用拡大内視鏡観察により粘膜微細構造や毛細血管像を明瞭に描出でき、胃腺腫と隆起型早期胃癌の鑑別をより客観的に検討できる可能性が示唆されています。

一方で、内視鏡画像の解説ページでも「NBI観察でも癌として認識することが難しい病変がある」旨が述べられており、NBIは万能ではなく、生検を組み合わせて安全に着地させる設計が必要です。

・NBI(拡大)での見方(“迷ったらこれ”)

😊 表面構造:均一か、パターンが崩れているか

😊 血管:太さ・走行が揃うか、不整が目立つか

😊 境界:どこでパターンが切り替わるか(範囲推定)

😊 結論:所見が揃わなければ「要病理」で止める(断定しない)

胃腺腫 画像 病理 診断 Group分類

生検病理の「Group分類」では、腺腫はGroup 3、癌はGroup 5、腺腫か癌か鑑別できない場合はGroup 4、腫瘍性か非腫瘍性か判断困難はGroup 2と整理されています。

特に臨床対応として重要な点として、Group 2には癌から採取された病変が入る可能性があるため再検査を推奨する、と明記されているのが実務上の落とし穴回避になります。

画像所見が腺腫らしく見えても、病理がGroup 2/4で返るケースは「採取量」「炎症」「挫滅」などが絡むため、画像だけで“良性に寄せた説明”をしすぎないコミュニケーションが安全です。

・病理結果を受けた次の一手(院内で揃えたい言語)

😊 Group 3:腺腫として扱い、サイズ/形態/部位で切除かフォローを相談

😊 Group 2:再生検や条件を変えた採取、必要ならコンサルトを検討

😊 Group 4:切除を含む確定診断ルートへ(“疑い”として扱う)

😊 Group 5:病期評価と治療戦略へ

【病理(Group分類)の根拠・各Groupの意味(特にGroup 2/4の扱い)】

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胃腺腫 画像 独自視点:フォロー 画像 比較の型

検索上位では「典型画像の提示」に寄りがちですが、医療現場で効くのは“次回と比較できる画像の型”を最初から作ることです(腺腫は経過観察が選択されることがあり、変化の検出が目的になるためです)。

具体的には、通常光の遠景(位置関係)→近接(表面)→色素で範囲→NBIで境界、の4点セットを同じ順番で残すだけで、別の検者でも比較しやすくなり、説明責任(記録の再現性)が上がります。

また「NBIでも癌として認識が難しい病変がある」前提に立つと、フォロー画像は“安心材料”ではなく“変化検出のためのセーフティネット”として組み立てるのが合理的です。

・フォロー時に見たい「変化」チェック(患者説明にも転用可)

😊 サイズ:わずかな増大でも一貫して増えるか

😊 形:平坦→隆起、頂部の不整が増えるなど形態変化は要注意

😊 表面:粗造化、びらん、出血点の出現

😊 境界:色素/NBIで範囲が広がる、境界が不明瞭化する

😊 病理:Group 2/4が続く、所見の整合が取れない場合は戦略を見直す

【内視鏡(通常光・色素・NBI)の役割と、胃腺腫画像の例(「色素で範囲」「NBIで詳細」部分)】

https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/gastroscopy/gastroscopy-disease/



胃と腸 2021年 12月号 主題 非乳頭部十二指腸腺腫・癌の診断と治療 [雑誌]