イサブコナゾール添付文書の用法用量と禁忌薬剤
カプセル剤と注射剤を切り替えると効果が落ちる
イサブコナゾールの基本情報と添付文書の概要
イサブコナゾール(商品名:クレセンバ)は、深在性真菌症治療に用いられるトリアゾール系抗真菌剤です。添付文書には、アスペルギルス症、ムーコル症、クリプトコックス症の3つの適応症が記載されています。
参考)医療用医薬品 : クレセンバ (クレセンバ点滴静注用200m…
本剤の有効成分はイサブコナゾニウム硫酸塩で、体内でエステラーゼにより活性体のイサブコナゾールに加水分解されます。カプセル剤(40mg、100mg)と点滴静注用製剤(200mg)の2つの剤形が存在します。kegg+1
添付文書は2024年11月に第3版へ改訂されており、最新の安全性情報が反映されています。医療従事者は常に最新版を参照することが重要です。
イサブコナゾール添付文書に記載された用法用量の詳細
用法用量は独特の負荷投与方式を採用しています。
通常、成人にはイサブコナゾールとして1回200mgを約8時間おきに6回投与します。
つまり初日と2日目は1日3回の投与が必要です。
6回目投与の12~24時間経過後から、1回200mgを1日1回投与に切り替えます。
点滴静注の場合は1時間以上かけて投与し、急速静注は禁止されています。
これは注入反応のリスクを低減するためです。
カプセル剤と注射剤は医師の判断で切り替え可能ですが、投与回数のスケジュールは維持する必要があります。投与期間は基礎疾患の状態や免疫抑制からの回復、臨床効果に基づいて個別に設定します。
国内第Ⅲ相試験では、投与期間の中央値は84.0日でした。長期投与する場合は治療上の有益性と危険性を慎重に判断することが求められます。
添付文書に明記された禁忌薬剤と併用注意薬
添付文書には12種類の併用禁忌薬が明記されています。
CYP3A強力阻害剤であるリトナビル、コビシスタット含有製剤、イトラコナゾール、ボリコナゾール、クラリスロマイシンとの併用は禁止です。これらと併用すると本剤の血中濃度が最大5.22倍に上昇し、副作用リスクが増大します。
逆にCYP3A強力誘導剤のリファンピシン、リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、セイヨウオトギリソウとの併用も禁忌です。リファンピシンとの併用ではイサブコナゾールのAUCが90%減少し、治療効果が失われます。
併用注意薬も多数存在します。免疫抑制剤のタクロリムス、シロリムス、シクロスポリンは血中濃度が1.29~2.25倍に上昇するため、用量調整が必要です。ミダゾラムやフェンタニルなどのCYP3A基質も血中濃度が約2倍になります。carenet+1
メトホルミンは本剤がOCT2及びMATE1を阻害するため、血中濃度が1.52倍上昇します。糖尿病患者では低血糖リスクに注意が必要です。
JAPIC添付文書PDF – 併用禁忌・併用注意薬の詳細な相互作用機序と臨床データ
イサブコナゾール投与時の肝腎機能モニタリング要点
添付文書では定期的な肝機能・腎機能検査の実施を強く推奨しています。
肝機能障害の副作用発現頻度は13.7%(肝機能検査異常)、6.8%(肝機能異常)と高率です。重度肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)では臨床試験が実施されておらず、やむを得ず投与する場合は慎重な観察が必要です。m3+1
軽度・中等度肝機能障害患者では、非結合型イサブコナゾールのAUCが正常者の1.40~3.01倍に上昇します。つまり肝機能低下に応じて血中濃度が最大3倍まで増加する可能性があります。
腎機能障害に関しては、急性腎障害の発現頻度が1.4%と報告されています。重度腎機能障害患者では非結合型イサブコナゾールのAUCが正常者の1.96倍に上昇しますが、末期腎不全患者でも1.23倍程度です。m3+1
イサブコナゾールは血液透析では除去されません。腎機能に応じた用量調整は不要ですが、定期的なモニタリングは必須です。
肝腎機能検査の頻度について添付文書に具体的記載はありませんが、投与開始後は少なくとも週1回、安定後は2週間に1回程度の検査が推奨されます。異常値が認められた場合は投与中止を含めた適切な処置が必要です。
添付文書に記載された重大な副作用とその対策
重大な副作用として4つのカテゴリーが記載されています。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)は頻度不明ですが、発現時は直ちに投与中止が必要です。発熱、紅斑、水疱などの初期症状を見逃さないことが重要です。m3+1
肝機能障害は最も頻度の高い重大な副作用です。肝機能検査異常13.7%、肝機能異常6.8%、肝損傷1.4%の発現率が報告されています。
定期的な肝機能検査が必須です。
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急性腎障害(1.4%)と腎不全(頻度不明)も重大な副作用として挙げられています。血中クレアチニン値の定期的モニタリングで早期発見できます。m3+1
ショックとアナフィラキシーは頻度不明ですが、投与開始時は特に注意が必要です。初回投与時はバイタルサインを頻繁に確認し、異常があれば直ちに投与を中止します。
その他の副作用で頻度が高いものは悪心(5%以上)、下痢・嘔吐(5%未満)などの消化器症状です。これらは対症療法で管理可能なことが多いです。carenet+1
国内臨床試験では副作用発現頻度60.3%と高率でしたが、多くは軽度から中等度でした。ただし重篤な副作用のリスクもあるため、患者状態の注意深い観察が不可欠です。

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