iga腎症 症状 子供 と 血尿 蛋白尿 学校検尿

iga腎症 症状 子供

子供のiga腎症:症状の見え方と見逃し防止
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無症状が多い

70〜80%は学校検尿の蛋白尿・血尿で発見され、本人の自覚症状が乏しい。

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感染で目立つ血尿

咽頭炎・扁桃炎などの感染を契機に肉眼的血尿が出て受診につながることがある。

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重症のサイン

高血圧、腎機能低下、浮腫(ネフローゼ様)を伴う急性発症もあり、早期トリアージが重要。

iga腎症 症状 子供 の 血尿 と 蛋白尿

 

子供のIgA腎症は、尿所見として血尿・蛋白尿が持続する形で見つかることが多く、学校検尿で拾い上げられる典型例が多いです。

血尿は顕微鏡的血尿として続くこともあれば、感染(上気道炎や扁桃炎など)を契機に褐色〜ワインレッド色の肉眼的血尿として目立つこともあり、「風邪の直後の赤い尿」は重要な受診動機になります。

一方、蛋白尿は疾患活動性や予後とより関連しやすく、軽症〜重症の層別化(例:早朝尿の蛋白/Cr比など)に直結するため、同じ“尿潜血陽性”でも蛋白の併存の有無を丁寧に確認します。

臨床現場では、保護者が「血尿が消えたから大丈夫」と判断しやすい点が落とし穴で、間欠期にも顕微鏡的血尿や蛋白尿が持続していないかを継続評価する説明が欠かせません。

iga腎症 症状 子供 と 学校検尿 と 無症状

小児IgA腎症は「ほとんどが無症状」で、70〜80%が学校検尿で気づく、という臨床像が繰り返し報告されています。

この“無症状での拾い上げ”は日本の学校検尿システムの恩恵でもあり、早期診断・治療介入によって将来の腎不全を防ぐ可能性がある、というメッセージを医療側が共有することが重要です。

ただし、無症状=軽症とは限らず、蛋白尿が強い例や血圧上昇を伴う例では、見た目が元気でも腎予後に関わりうるため、検診異常後の受診中断を防ぐ導線設計(再検時期、紹介基準の明文化)が実務的に効きます。

特に「血尿+蛋白尿」を同時に指摘された場合、慢性糸球体腎炎(IgA腎症を含む)の比率が高いとされ、一次医療の時点で“様子見で放置しない”姿勢が重要になります。

iga腎症 症状 子供 の 診断 と 腎生検

IgA腎症の確定診断には腎生検が不可欠で、蛍光抗体染色でメサンギウム領域へのIgA沈着を確認することが必須項目とされています。

ただし腎生検は誰にでも行う検査ではなく、鑑別(例:非糸球体性の血尿、紫斑病性腎炎など)を踏まえつつ、尿所見の持続や蛋白尿の程度、腎機能、臨床経過から適応を慎重に判断します。

臨床的には、肉眼的血尿を繰り返しても間欠期の尿所見に異常がない場合には腎生検適応にならないことがある、という点は家族説明で誤解が起きやすいポイントです。

尿沈渣(変形赤血球、赤血球円柱など)や円柱所見は糸球体性を示唆し、血尿の「由来」を臨床で詰める助けになるため、健診異常の二次精査では“尿定性だけで終えない”設計が望まれます。

iga腎症 症状 子供 の 治療 と ガイドライン

小児IgA腎症では、病理所見上の重症度に応じて治療を選ぶ考え方が一般的で、軽症例ではACE阻害薬など、より重い例では副腎皮質ステロイドを主体に複数薬剤を組み合わせる多剤併用療法(いわゆるカクテル療法)が提示されています。

Mindsには「小児IgA腎症診療ガイドライン2020」が掲載されており、RA系阻害薬、ステロイド、免疫抑制薬、多剤併用療法、運動・食事、移行期医療などのCQが体系化されています。

臨床コミュニケーションでは「治療=すぐ強い免疫抑制」ではなく、尿所見(特に蛋白尿)・血圧・腎機能・病理で層別化して段階的に考えることを言語化すると、過不足のない受療行動につながりやすいです。

また、扁桃摘出+ステロイドパルス療法は成人を中心に国内で行われることがある一方、有効性の国際的評価が定まっていない点も整理して伝えると、医療機関間での情報ギャップを減らせます。

iga腎症 症状 子供 と 予後 と 長期フォロー(独自視点:学校検尿 “陰性化” の落とし穴)

小児IgA腎症は「子どもは予後が良い」と誤解されがちですが、長期では末期腎不全へ進行しうる疾患で、無治療では20年で20〜40%が末期腎不全に進行すると言及されています。

ここで意外に見落とされやすいのが、学校検尿で一時的に所見が軽く(あるいは陰性に)見える局面があっても、腎炎そのものが“治った”と即断できない点で、感染・運動・脱水など日常因子で尿所見が揺れることを前提に説明する必要があります。

医療者側の実務としては、保護者へ「蛋白尿が鍵で、血尿だけよりも注意が必要になりやすい」ことを早い段階で共有し、受診中断(フォロー脱落)を防ぐ行動目標(次回採尿のタイミング、家庭での観察ポイント)を具体化すると効果的です。

また思春期〜成人移行期は通院継続が難しくなりやすいため、ガイドラインの“移行医療”の視点を小児期から織り込むと、長期予後の改善に寄与しやすい設計になります。

小児IgA腎症の診療ガイドライン本文(推奨/CQ一覧、フローチャートの所在)。

Minds|小児IgA腎症診療ガイドライン2020

無症状〜学校検尿での発見、血尿・蛋白尿の典型像(家族向け説明にも使える)。

国立成育医療研究センター|IgA腎症

IgA腎症を診る 改訂2版