昼盲 とは
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昼盲 とは 症状:羞明と見えにくいの違い
昼盲は病名ではなく、患者が「明るいところで見えにくい」「外に出ると視界が白っぽく飛ぶ」「まぶしさで目を開けにくい」と訴える“症状のまとまり”として扱うのが安全です。
臨床では、①まぶしさ(羞明)が主体で視力は保たれるケース、②明所での視力低下が主体でコントラスト低下や中心暗点を伴うケース、③光源周囲のにじみ・光輪視など光学的な散乱が主体のケースが混在し、同じ「見えにくい」でも評価の軸が変わります。
とくに患者は「屋内では何とかなるが、日中の屋外で急に困る」と表現しやすく、明順応の破綻(錐体系)と、散乱・乱反射(涙液層/角膜/水晶体)を切り分ける問診が重要です。
【参考:昼盲の全体像(機序と原因疾患の例)】
明るいところだと見えにくい(昼盲症状)の仕組みと、白内障・ドライアイ・網膜/視神経/脳神経の可能性
昼盲 とは 原因:錐体・桿体と網膜疾患
網膜の視細胞は大別して桿体(暗所視)と錐体(明所視・中心視・色覚)で、昼盲は典型的には錐体機能の障害を強く示唆します。
代表例として錐体桿体ジストロフィー(錐体優位の障害)では、両眼の視力低下や中心暗点に加えて、羞明や「明るいところで特に見えにくい(昼盲)」が特徴とされます。
さらに、錐体は色覚に関わるため、昼盲の訴えに“色の見えづらさ”が早期から重なることがある点は、説明と検査設計(色覚・中心視機能評価)に直結します。
昼盲 とは 原因:白内障・ドライアイなど光学要因
昼盲は網膜疾患だけでなく、眼内レンズに相当する水晶体の混濁(白内障)でも起こり、明るい環境ほど散乱光が増えて見えにくさが目立つことがあります。
またドライアイでは涙液層が乱れることで角膜表面が不均一になり、光の乱反射が増えて「明るいところで見えにくい」「まぶしく感じる」につながると説明されます。
このため、昼盲の訴えがあっても“網膜に一直線”で進まず、視力(裸眼/矯正)・細隙灯での前眼部評価・角膜表面/涙液評価を最初に同時並行で行うのが実務的です。
昼盲 とは 診断:問診・ERGと紹介の目安
錐体桿体ジストロフィーの診断の決め手として、全視野網膜電位図(ERG)で錐体反応の低下を確認する、という整理は現場の合意形成に役立ちます。
一方で、明所での見えにくさがあっても白内障やドライアイなど“治療可能な原因”が含まれるため、可逆要素(散乱・乾燥・屈折変化)を評価してから網膜精査に進む導線が患者説明の納得につながります。
「急に悪化した」「片眼性が強い」「神経症状を伴う」などの場合は、網膜・視神経のみならず脳神経の異常も鑑別に入るため、眼科での迅速評価と必要時の連携が推奨されます。
昼盲 とは 独自視点:患者説明での“環境デザイン”と遮光眼鏡
昼盲の患者対応では、診断名の説明以前に「困る場面を再現してもらう」発想が有効で、屋外・車のフロントガラス越し・LED照明下など、反射/グレアが強い環境を具体化すると鑑別のヒントが増えます。
錐体桿体ジストロフィーのように羞明が強いケースでは、対症療法として遮光眼鏡の処方が挙げられており、患者のQOLを落とさない“当面の打ち手”として提案しやすい選択肢です。
このとき「暗くすれば良い」ではなく、まぶしさ軽減(グレア対策)と視認性(コントラスト確保)を両立するという説明にすると、過度な減光で転倒リスクを上げない指導につながります。
