頻発月経と病院行くべきタイミング

頻発月経と病院行くべき症状

頻発月経で病院を受診すべきケース
🩺

月経周期が24日以内が続く

月1~2回の月経が数ヶ月続く場合は婦人科受診を検討しましょう

💊

貧血症状がある

めまい、立ちくらみ、疲れやすさを伴う場合は治療が必要です

👶

妊娠を希望している

不妊や流産のリスクがあるため早期受診が推奨されます


頻発月経とは、月経周期が正常範囲(25~38日)よりも短く、24日以内で月経が来る状態を指します。1ヶ月に2~3回月経が来ることもあり、日常生活に支障をきたす場合があります。

参考)妊娠希望のない方の頻発月経の対応 – 世田谷区の産婦人科なら…


思春期や閉経前は頻発月経が起こりやすい時期です。これらの時期にホルモンバランスが不安定になるためですが、性成熟期(20~40代)の頻発月経には注意が必要です。

参考)頻発月経は「病院に行くべき」?受診の目安。原因や治療法も解説…


頻発月経には無排卵性のものと排卵性のものがあります。無排卵性月経では排卵が起こらず、実際には破綻出血が生じている状態です。19日以内の頻発月経の60%が無排卵であるとされています。

参考)https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/qa/menstruation_Q36.html


以下のケースに当てはまる場合は、婦人科を受診すべきです:

参考)生理不順で病院にかかるタイミングは?治療法やリスクも|病気ス…

  • 月経周期が24日以内の状態が数ヶ月続いている
  • 月経量が多く、貧血症状(めまい、立ちくらみ、疲労感)がある
  • 将来的に妊娠を希望している
  • 月経痛が強く、日常生活に支障をきたしている
  • 基礎体温をつけても高温期と低温期の区別がつかない

頻発月経は「病院に行くべき」?受診の目安。原因や治療法も – Medicalook
頻発月経の受診目安や放置するリスクについて詳しく解説されています。​

頻発月経における無排卵のリスク

無排卵性の頻発月経は、排卵が起こっていないにもかかわらず月経様の出血がある状態です。経血量が少なく、出血がダラダラと長引くことが特徴です。

参考)無排卵月経の翌月は妊娠しやすい?無排卵月経の原因と治療法を解…


無排卵月経は自覚症状がほとんどないため、クリニックで検査を受けて初めて判明するケースが多いです。思春期や更年期前の女性に多く見られますが、性成熟期の女性でも発症することがあります。

参考)無排卵月経の特徴|セルフチェック方法と治し方【女医在籍】エマ…


無排卵月経の主な特徴は以下の通りです:

参考)排卵してない?無排卵月経の特徴や原因・治し方を紹介

  • 月経周期が不順(24日以内の頻発月経、または39日以上の稀発月経)
  • 月経時の経血量が極端に少ない、または多い
  • 不正出血を伴うことがある
  • 妊娠できない状態が続く

無排卵月経を放置すると、プロゲステロン黄体ホルモン)の不足により骨形成の低下、皮膚代謝の悪化、記憶力の衰退などの健康リスクが高まります。また、慢性化すると不妊の原因にもなります。​
基礎体温を測定することで、排卵の有無を確認できます。高温期と低温期の二相性がはっきりしない場合は、無排卵の可能性が高いため、婦人科を受診しましょう。

参考)月経チェック


無排卵月経の特徴(セルフチェック方法と治し方)- エマ婦人科クリニック名古屋栄
無排卵月経の詳細なセルフチェック方法と治療法について説明されています。​

頻発月経と黄体機能不全の関係

黄体機能不全は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が不十分な状態で、頻発月経の主要な原因の一つです。排卵から月経開始までの黄体期が通常10~14日のところ、これより短くなってしまいます。

参考)月経不順|外来・診療のご案内|HITO病院


黄体機能不全による頻発月経は、妊娠を維持するために必要な黄体ホルモンが不足しているため、不妊や流産の一因になります。20代~40代半ばの性成熟期で頻発月経を繰り返す場合は、特に注意が必要です。

参考)生理周期~長い場合と短い場合の原因~


頻発月経には以下の2つのタイプがあります:

参考)生理不順

タイプ 特徴 治療の必要性
卵胞期短縮症 排卵までの期間が11日未満と短い。加齢に伴う卵巣機能低下で起こりやすい 思春期や閉経前に多く、治療不要なケースが多い
黄体機能不全 排卵後の黄体期が10日未満と短い。黄体ホルモンの分泌不足 不妊・流産のリスクがあり治療が必要

黄体機能不全の診断には基礎体温の測定が有効です。基礎体温が高温期に移行しても、その期間が10日未満と短い場合や、高温期の体温が不安定な場合は、黄体機能不全の可能性があります。

参考)基礎体温


性成熟期で頻発月経を繰り返すようであれば、基礎体温をつけて婦人科を受診することが推奨されます。早期に発見して適切な治療を受けることで、不妊や流産のリスクを減らすことができます。

参考)【年代別】頻発月経の原因・症状・治療法|20~30代は特に注…

頻発月経と貧血症状のサイン

頻発月経が続くと、月経回数が増えることで経血量も増加し、鉄欠乏性貧血を引き起こすリスクが高まります。特に過多月経を伴う場合は注意が必要です。

参考)「過多月経」は鉄欠乏性貧血の原因になります。


貧血の主な症状には以下のものがあります:​

  • めまいや立ちくらみが頻繁に起こる
  • 疲れやすく、体がだるい
  • 動悸や息切れを感じる
  • 顔色が悪く、唇や爪が白っぽい
  • 集中力の低下

過多月経では、月経血の中にレバー状の血のかたまりが2日以上見られ、日中でも夜用ナプキンの使用が必要となり、その交換頻度が増します。このような状態が続くと、鉄欠乏性貧血の原因となります。

参考)生理と貧血の関係は?|生理のしくみ|おしえて生理痛


鉄欠乏性貧血の原因として最も多いのは過多月経です。子宮筋腫子宮腺筋症などの婦人科疾患が原因となって過多月経が起こっている場合がありますので、貧血症状がある方は注意が必要です。

参考)月経(生理)にまつわるトラブルと女性疾患について – クレア…


頻発月経で貧血症状がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。血液検査で貧血の程度を確認し、必要に応じて鉄剤の処方や、頻発月経の原因となる疾患の治療を受けることができます。

参考)頻発月経 – 婦人科


「過多月経」は鉄欠乏性貧血の原因になります – さくらクリニック千歳
過多月経による貧血のリスクと対処法について詳しく説明されています。​

頻発月経で隠れている病気

頻発月経の背景には、単なるホルモンバランスの乱れだけでなく、さまざまな婦人科疾患が隠れている可能性があります。特に性成熟期の女性で頻発月経が続く場合は、病気の可能性を考慮する必要があります。

参考)https://get-canvas.com/blogs/articles/menstruation-frequent-stress


頻発月経の原因となる主な疾患には以下のものがあります:

参考)婦人科疾患│ユイ・レディースクリニック横浜│女医

疾患名 特徴 その他の症状
子宮筋腫 子宮にできる良性の腫瘍。過多月経を引き起こす 月経痛、下腹部の圧迫感
子宮腺筋症 子宮内膜組織が子宮筋層に入り込む疾患 強い月経痛、過多月経
子宮内膜症 子宮内膜組織が子宮外に発生する疾患 月経困難症、性交痛、排便痛
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) 卵巣に小さな嚢胞ができ、排卵障害を起こす 月経不順、無排卵、不妊

子宮筋腫や子宮腺筋症などの子宮の病気は、過多月経や過長月経の原因となることが多いです。これらの疾患では、経血量が増えるだけでなく、経血にレバー状のかたまりが混じったり、月経痛が酷くなったりします。​
子宮内膜症は良性の病気ですが、月経を重ねるごとに進行し、症状も強くなるため、早めに治療を開始することが大切です。子宮内膜症のある方の90%に月経困難症がみられ、腹痛、腰痛、排便痛、性交痛が日常生活や学業、就労に影響をもたらします。

参考)産婦人科の病気:子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症


頻発月経で以下の症状を伴う場合は、婦人科疾患が隠れている可能性が高いため、早めに受診しましょう:

参考)月経が頻発するのはなぜ?原因や治療法について解説 – 三軒茶…

  • 経血量が明らかに増えている
  • 月経痛が以前より強くなった
  • 不正出血が2~3日以上続く
  • 下腹部に痛みや圧迫感がある

一度は病院や婦人科を受診し、子宮や卵巣、脳の病気による症状の可能性を確認することが望ましいです。超音波検査や血液検査などで、これらの疾患の有無を調べることができます。​

頻発月経と妊娠希望時の対応

頻発月経がある状態で妊娠を希望している場合は、早期に婦人科を受診することが重要です。頻発月経は排卵障害や黄体機能不全を伴うことが多く、不妊や流産のリスクを高めます。​
妊娠を希望する場合の頻発月経のリスクは以下の通りです:​

  • 無排卵の場合は妊娠できない
  • 黄体機能不全の場合は妊娠しても流産しやすい
  • 妊娠の可能性が著しく低下する
  • 適切な治療を受けないと不妊が長期化する

妊娠を希望している人への治療は、排卵させるための薬を投与し、排卵を引き起こします。無排卵性の場合は、各種ホルモン検査を行った上で排卵誘発剤を使用することがあります。

参考)頻発月経の対処法 – 世田谷区の産婦人科なら冬城産婦人科医院


黄体機能不全による頻発月経の場合は、黄体ホルモン製剤を周期的に投与する「ホルムストローム療法」というホルモン療法を行い、ゆっくりと排卵性周期を目指します。すぐに妊娠を希望される方の場合は、各種ホルモン検査を行った上で排卵誘発剤を使用することがあります。​
治療を開始する前に、まず以下の検査を受けることが推奨されます:​

  • 基礎体温の測定(排卵の有無を確認)
  • 血液検査(女性ホルモンの状態を調べる)
  • 超音波検査(子宮や卵巣の状態を確認)
  • 投薬テスト(薬を投与して月経が来るかを確認)

妊娠を希望している場合は、生理不順を放置せずに早めに対策を行うことが大切です。特に妊娠を希望している人は早めに受診して検査を受けましょう。​
頻発月経の治療は時間がかかることがほとんどです。気長に治療を続けることで自然と月経が来るようになることもあります。薬による治療と併せて、食事など生活習慣を整えることで女性ホルモンの分泌がよくなることもあります。​
月経が頻発するのはなぜ?原因や治療法について解説 – 三軒茶屋ウィメンズクリニック
頻発月経の原因と不妊治療について詳しく解説されています。​