腹膜透析カテーテル 収納袋
腹膜透析カテーテル 収納袋の目的と固定
腹膜透析(PD)では、腹腔内と体外をつなぐカテーテルが常時留置されるため、日常動作で「引っ張る・折る・擦る」を起こしやすく、事故抜去や皮膚トラブルのリスクが積み上がります。そこで収納袋は、接続チューブ(いわゆる“お腹のチューブ”)を袋内にまとめ、腰に巻いて固定することで、ぶらつきと衣類への引っかかりを減らす目的で使われます(例:綿100%の収納袋を“ひもで腰に巻いて固定”する製品仕様)。
また、出口部ケアの観点でも、チューブをむき出しで携行するより「触れる回数・擦れる回数」を減らしやすく、清潔保持の行動設計として説明しやすい点が臨床的メリットです。
医療従事者が指導するときは、「収納=見た目を隠す」ではなく「固定=ストレスを減らし、結果的に感染・炎症のきっかけ(微小外傷)を減らす」という因果で伝えると理解されやすくなります。出口部感染やトンネル感染は、出口部から細菌が侵入して起こり得るため、日常の取り扱いを丁寧にする意味が強調できます。
参考)【CAPD】カテーテル収納袋 C-5 : パルストア – 通…
とくに“腰に巻く”形式は、立位・座位・更衣・睡眠など生活のほぼ全場面に影響するため、患者の生活パターン(仕事、家事、体型、皮膚状態、季節の発汗)に合わせて、位置と締め付けを微調整できるよう支援することがポイントです。
腹膜透析カテーテル 収納袋の素材と洗濯と衛生
収納袋は肌に直接触れることが多いため、素材は「皮膚刺激」と「ムレ」を左右します。製品例として、綿100%を採用した収納袋があり、“肌に優しい”素材として提示されています。
一方で、綿は汗を吸いやすい反面、湿潤が続くと皮膚トラブルの温床にもなり得るため、「汗をかいた日は交換頻度を上げる」「乾燥を徹底する」といった指導が現実的です(頻回交換が難しい患者では、まず“濡れたまま密閉しない”を優先)。
現場で見落とされがちなのは、収納袋そのものよりも「袋の中に入れる前のチューブ状態」です。出口部ケア後、ガーゼ固定やテープ固定が甘いまま袋に入れると、袋内でチューブが動いて結局皮膚が擦れます。固定に用いるテープは“引っ張って貼らない”“しわの入りやすい部分での固定は避ける”といった基本を、収納袋の説明とセットで再確認すると事故が減ります。
参考)消毒と固定のポイント
さらに、患者指導で効くのは「清潔=アルコール消毒だけ」ではなく、環境整備・手指衛生・観察の継続という枠組みです。出口部ケアでは、清潔な場所での実施、手指洗浄、マスク着用、汗や汚れの除去などがポイントとして挙げられています。
収納袋はこの流れの“最後の工程”として位置づけ、「ケア→乾燥→固定→収納」の順番を崩さないように説明すると、自己流のアレンジによるリスクを抑えられます。
腹膜透析カテーテル 収納袋と出口部ケア
出口部ケアは、PD継続の土台です。出口部が不潔になると出口部感染・トンネル感染につながり、感染が深部に及ぶと腹膜炎のリスクにもなり得るため、毎日の観察と早期対応が重要です。
収納袋は“感染を直接防ぐ医療材料”ではありませんが、ケア後のチューブの扱いを安定させ、無意識の接触や摩擦を減らす「行動のガードレール」として働きます。
実務では、患者は「痛みがない=問題なし」と解釈しがちです。そこで医療者は、観察項目(発赤、腫脹、排膿、疼痛、熱感など)を毎日同じタイミングで見て、記録して、変化に気づく仕組みを作る支援が求められます(記録ノートでの継続観察が提案されています)。
収納袋の話をする際にも、単に使い方を教えるだけでなく、「袋を外したときに出口部を一瞬見る」「交換時に皮膚の赤みを確認する」といった“観察のトリガー”として組み込むと、指導が行動に変わります。
参考:出口部の消毒と固定の具体ポイント(テープを引っ張らずに貼る、のり残り除去、しわ部位を避ける等)
腹膜透析カテーテル 収納袋と入浴とビニール袋
入浴・シャワーは、出口部の取り扱いが雑になりやすい“事故ポイント”です。入浴時はチューブが引っ張られないように「腰ひも」や「ビニール袋」などで束ねることが注意点として挙げられています。
また、入浴の場面では、入浴用パック(入浴時にカテーテルやチューブを収納しやすいよう素材改良された製品がある)など、収納袋とは別の発想の資材が存在します。
医療従事者向けの実務ポイントは、「収納袋を付けたまま入浴しないでください」という単純禁止より、なぜ代替が必要かを説明することです。収納袋は基本的に“濡らさない・乾燥を保つ”前提で使いやすく、入浴では濡れ・蒸れ・粘着材の剥がれなど、リスク要因が一気に増えます(シャワー洗浄後の乾燥、清潔保持の重要性が示されています)。
そのため、入浴の手順を「出口部の扱い→チューブの保護→洗浄→乾燥→ケア→固定→収納」と時系列で教え、どこで収納袋に戻すのかまで具体化すると、患者は迷いません。
参考:入浴時の入浴用パック(素材改良、半透明で目視可能等)と在宅ケア用品の一覧
腹膜透析カテーテル 収納袋とベルトライン(独自視点)
検索上位では「収納袋の購入先」「ベルト型ホルダー」といった商品情報が中心になりがちですが、臨床の落とし穴は“ベルトライン”との干渉です。PDでは出口部位置として、ベルトラインなど刺激を受けない位置に、かつ下向きに留置されることが望ましいとされています。
つまり、収納袋を腰で固定するほど、患者のズボンやベルト位置(=ベルトライン)と、出口部やチューブの取り回しが干渉しやすくなります。
ここでの独自視点は「収納袋の適合評価を、衣類の着用シーンで行う」ことです。病棟や外来の指導場面では患者がゆったりした服装のことが多い一方、退院後はジーンズや作業着など硬いウエスト周りの衣類を使う患者もいます。ベルトライン近傍に擦れが生じると、出口部周囲の微小外傷→炎症→感染の入口になる可能性があるため、“普段着で試す”ことを指導に組み込む価値があります。medicalcapd.jms+1
加えて、固定位置の目安を「痛くない位置」だけで決めず、「座位で腹部が折れる位置」「車のシートベルトが当たる位置」「仕事中に前屈みになる位置」まで想定して調整すると、トラブルが起きにくくなります。
製品選択の実務では、ひもで巻くタイプ(綿100%の収納袋)と、面ファスナー等のベルト型ホルダーが混在します。患者の皮膚状態(かぶれやすさ、発汗)、自己管理能力(装着手技の確実性)、生活(夜間の寝返り、外出頻度)に応じて、収納袋の“形”より「固定の再現性」と「皮膚への優しさ」を優先すると、結果的に継続率が上がります。shopping.jreast+2
| 指導ポイント | 現場で起こりがちな失敗 | 短い声かけ例 |
|---|---|---|
| 固定してから収納 | 袋に入れた安心感でテープ固定が甘くなる | 「袋は最後、まず固定で“動かない”を作りましょう」 |
| しわ部位を避ける | 座位でしわが寄る位置にテープ・ベルトが当たる | 「座ってみて、しわができる所は外しましょう」 |
| 入浴は別手段で保護 | 収納袋のまま濡れてムレ→皮膚トラブル | 「お風呂は腰ひも・ビニール袋で“濡れない工夫”です」 |
- ✅ 収納袋の指導は「清潔・固定・観察」を一連の流れにする(単体の物品説明で終わらせない)。
- ✅ 入浴は収納袋の適用外になりやすいので、腰ひも・ビニール袋・入浴用パック等の代替策を具体的に示す。
- ✅ ベルトライン干渉は盲点になりやすいので、普段着での装着テストを指導に組み込む。

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