不同視性弱視の原因と診断と治療
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不同視性弱視の原因:屈折異常と左右差
不同視性弱視(不同視弱視)は、遠視・近視・乱視といった屈折異常に左右差が強いことで起こる片眼性の視力発達障害で、本人も家族も気づきにくい点が臨床上の落とし穴になります。
日本弱視斜視学会の解説では、原因として「片眼の屈折異常」が中心で、遠視が多い一方、度数差が大きければ近視・乱視でも起こりうることが整理されています。
また、度数差の目安として「2D(ジオプター)以上で不同視弱視になる可能性が高まる」という記載があり、問診で“左右差の既往”を拾うだけでなく、屈折検査で数値として把握する重要性が示唆されます。
臨床説明では「弱い眼が悪い」のではなく、「度数が強い眼ほど網膜にピントが合わず、脳がその入力を使わない時間が積み上がる」ことを、保護者の理解に落とし込むと治療アドヒアランスが上がります。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8302742/
特に不同視は“両眼開放での日常生活が成立してしまう”ため、学校生活での訴えが乏しく、健診で見つかる典型例が多いとされています。
参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8727565/
この「症状が少ないのに治療は時間勝負」というギャップが、受診中断や眼鏡装用不良につながりやすいので、初回説明で先回りしておく価値があります。pmc.ncbi.nlm.nih+1
不同視性弱視の診断:視力検査と屈折検査
不同視性弱視は、片眼ずつの視力検査と屈折検査で拾い上げるのが基本で、「日常生活に不自由がない」こと自体が見逃し理由になり得ます。
日本弱視斜視学会の説明では、診断として「点眼して屈折を調べる」ことが明確に書かれており、小児では調節の影響を外して左右差を確定する手順が核になります。
同時に、弱視は“他の器質疾患がないことの確認が重要”で、視力不良を弱視と決め打ちしない姿勢(除外診断の意識)が求められます。
日本眼科学会の一般向け解説でも、不同視弱視は「左右の屈折度数差が大きいと、度数が大きい方はピントが合わず使われないため視力が発達しない」という機序で説明されています。
この文章は、患者説明だけでなくスタッフ教育にも転用しやすく、院内で説明のばらつきを減らす“定型文”として有用です。
現場では「片眼だけ視力が出ない=眼球自体の異常」と誤解されやすいので、“ピント”と“脳の選択”という二段階で説明すると納得が得られやすいです。
不同視性弱視の治療:眼鏡と健眼遮閉
治療の第一選択は屈折異常の矯正で、不同視弱視では「まず眼鏡を装用して様子を見る」が基本としてまとめられています。
日本眼科学会も、弱視の種類を問わず屈折異常があれば眼鏡で網膜中心窩に焦点を合わせ、鮮明像入力を確保する重要性を強調しています。
つまり、遮閉訓練の話に急いで入る前に、眼鏡の“常用”が治療の土台であることをチームで共有する必要があります。
眼鏡だけで改善が不十分な場合、健眼遮閉(アイパッチ)を追加することが多いとされ、さらにアトロピン点眼(健眼への薬物的ペナライゼーション)も選択肢として記載されています。
日本眼科学会の解説では、眼鏡単独で改善しないときに遮閉訓練を併用し、視力の良い方の眼に遮閉具を付けて弱視眼で見るよう促す方法が説明されています。
遮閉具を嫌がる小児への工夫(キャラクター、シール、眼鏡の上から布製遮閉具など)も具体例が挙がっており、家庭実装の支援としてそのまま外来で使えます。
また、不同視弱視では「左右差がなくなり、安定して視力が維持できれば遮閉を終了」とされ、ゴール設定(いつまで続けるのか)を提示できる点がアドヒアランスに直結します。
一方で、視力が改善しても「眼鏡を外すと見えにくい状態は続く」「両眼機能のため眼鏡が外せるようにはならない」という注意点が明記されており、期待値調整が重要です。
“治った=眼鏡不要”と誤解されると再発や受診中断につながりうるため、改善後こそ説明を丁寧にするのが安全です。
不同視性弱視の早期発見:3歳児健診
不同視弱視は、片眼の視力が良好で生活に不自由が出にくいため、3歳児健診や就学時健診で見つかることが多いとされています。
この特徴は、医療者側にとって「家族が困っていないのに治療は必要」という説明難度の高さにつながります。
だからこそ、健診での指摘を“要精査”のまま放置しないよう、地域の紹介導線や説明資料の整備が実務上の介入ポイントになります。
視力の発達には感受性期があり、10歳頃を過ぎると治療に反応しにくくなると記載されているため、早期治療開始の意義を数字で語れます。
外来では「今すぐ困っていない」ことを肯定しつつ、「困らないまま治せる時期が限られる」ことを同時に伝えると、受診継続が現実的になります。
また、視力検査だけで弱視と断定せず、屈折検査・斜視検査などを総合して“弱視の可能性が高いなら予防的に治療開始”という考え方も示されており、グレーゾーン対応の指針になります。
不同視性弱視の独自視点:眼鏡装用の行動設計
不同視弱視は「眼鏡が治療そのもの」である一方、本人の主観としては“片眼はよく見えている”ため、眼鏡を拒否しても日常は回ってしまうという構造的な難しさがあります。
そのため初回から、家庭内での装用ルール(起床後すぐ・保育園/学校へ行く前・帰宅後の置き場所固定など)を“行動”として設計し、装用を習慣化する支援が重要です。
遮閉訓練に進む場合も、嫌がり対策として日本眼科学会が挙げる工夫(キャラクター化、シール、眼鏡の上から装着)を「家庭でできる具体策」として渡すと、単なる指示より実行率が上がります。
さらに、眼鏡で改善しても「眼鏡を外すと見えにくい状態は続く」と説明されているため、フォローアップでは“改善=卒業”ではなく“維持の工程”として受診間隔・装用継続の意味づけを更新することが大切です。
医療従事者側の実務としては、視力値の変化だけでなく、装用時間・遮閉実施時間・家庭での困りごとを毎回同じ質問票で拾うと、治療のボトルネックが「度数」なのか「実行」なのか切り分けやすくなります。pmc.ncbi.nlm.nih+1
この“行動設計を治療の一部として扱う”発想は検索上位の一般解説では薄くなりがちですが、不同視弱視のアウトカムを左右する現場要因として無視できません。pmc.ncbi.nlm.nih+1
日本眼科学会:弱視の種類と眼鏡・遮閉訓練の基本(患者説明の定型化に便利)
日本弱視斜視学会:不同視弱視の原因(2D目安)・診断(点眼下屈折)・治療(眼鏡→遮閉→アトロピン)の整理
https://www.jasa-web.jp/general/medical-list/amblyopia

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