瞳孔不整 とは 原因 症状 鑑別 受診

瞳孔不整 とは

瞳孔不整の要点
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「形の異常」に注目

瞳孔不整は大きさの左右差(瞳孔不同)とは別に、瞳孔の輪郭がいびつ・偏位する状態を指し、虹彩の器質的変化が背景にあることがあります。

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神経か虹彩かを切り分ける

明所・暗所での対光反応、疼痛や充血の有無、外傷歴・手術歴を組み合わせ、危険な病態(動眼神経麻痺など)を見逃さないのがコツです。

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救急につなぐ赤旗

突然発症、頭痛や眼瞼下垂、眼球運動障害、強い眼痛や視力低下を伴う場合は、眼科だけでなく救急評価が必要になることがあります。


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瞳孔不整 とは 症状

 

瞳孔不整は「瞳孔の形が丸くない」「縁がギザギザ」「楕円形」「中心からずれている(偏位)」など、形状の異常として観察されます。

医療現場では、患者が自覚しない“見た目の所見”として偶然見つかる一方、羞明・霧視・眼痛・充血など炎症に伴う症状とセットで現れることもあります。

特に重要なのは、瞳孔不整が「瞳孔そのものの異常」ではなく、虹彩(茶目)やその周辺構造、あるいは神経支配異常の結果として出ている可能性がある点です。

そのため、問診で確認したいのは、発症のタイミング(突然か以前からか)、眼外傷や眼科手術の既往、点眼薬散瞳薬など)の使用、頭痛・神経症状の併存です。

また、瞳孔不整は瞳孔不同(左右の大きさの差)と混同されやすいので、まず「形」と「大きさ」を分けて記録すると評価の精度が上がります。

瞳孔不同については、左右差が1mm以下なら生理的にも見られうる一方、神経経路異常や虹彩異常が原因となり得ることが整理されています。

参考)瞳孔不同(アニソコリア)

瞳孔不整 とは 原因

原因は大きく「虹彩の器質的変化」と「神経学的要因」に分けて考えると整理しやすいです。

虹彩の器質的変化の代表は、炎症(虹彩炎・ぶどう膜炎)、外傷、手術後、癒着(虹彩後癒着)などで、瞳孔の縁が引っ張られて不整円になったり偏位したりします。

ぶどう膜炎では、炎症により虹彩が水晶体に癒着して「瞳が不整円となる」ことがあり、これを予防する目的で散瞳薬点眼が使われる、と日本眼科学会の一般向け解説でも説明されています。

この“散瞳で癒着を防ぐ”という考え方は、瞳孔不整が単なる所見ではなく、視機能予後(合併症予防)と直結するポイントであることを示します。

一方、瞳孔所見に神経が絡むケースでは、瞳孔不同として表に出ることが多いですが、現場対応としては「危険な中枢疾患の可能性」を常に同時に考える必要があります。

瞳孔不同の原因として、動眼神経麻痺(脳動脈瘤を伴うことがある)、緑内障発作、ホルネル症候群、虹彩炎などが挙げられています。

参考)https://www.semanticscholar.org/paper/b4323412f617a416458231a8cbe9086a2a7301e0

瞳孔不整 とは 鑑別

鑑別では、①明所・暗所での対光反応、②随伴症状(痛み・充血・視力低下)、③神経学的所見(眼瞼下垂・眼球運動障害など)、④既往(外傷・手術・点眼薬)をセットで確認します。

看護roo!の用語解説では、瞳孔不同を見分ける方法として「明所・暗所における対光反応で異常の有無を確認する」ことが明確に整理されています。

この“明所と暗所”の考え方は、瞳孔不整のときにも応用できます。

たとえば、形がいびつでも対光反応が保たれていて、強い眼痛や充血がないなら、緊急性が相対的に低い器質的変化(陳旧性外傷・術後変化など)も鑑別に入ります(ただし判断は眼科所見が必要です)。

逆に、縮瞳側が目立つのか、散瞳側が目立つのかで、背景にある神経の障害(交感・副交感)を疑う方向が変わります。

看護roo!では、明所で散瞳側が目立つ場合の原因として外傷性散瞳緑内障発作・動眼神経麻痺・散瞳剤点眼・瞳孔緊張症など、暗所で縮瞳側が目立つ場合の原因としてホルネル症候群や虹彩炎などが挙げられています。

臨床では「瞳孔不整+充血+羞明」は前眼部炎症(虹彩炎/ぶどう膜炎)を強く示唆し、「瞳孔所見+眼瞼下垂/眼球運動障害/激しい頭痛」は神経救急を優先すべき赤旗になり得ます。

“瞳孔の形の異常”を入口にして、眼科疾患と神経疾患のどちらに軸足を置くべきかを早期に切り替えるのがポイントです。

瞳孔不整 とは 受診

受診の目安は「緊急度」で分けると現場で伝えやすくなります。

特に救急性が高いのは、突然の発症で、強い頭痛・意識変容・眼瞼下垂・眼球運動障害・視力低下・激しい眼痛を伴う場合です(この場合は眼科単独受診ではなく救急評価が必要になることがあります)。

一方、痛みが乏しく、以前からある所見で、視機能が保たれている場合でも、原因精査のため眼科受診は推奨されます。

ぶどう膜炎のように、原因が全身疾患(免疫異常)や感染など多岐にわたり、血液検査や胸部X線など全身検査が必要になることがあるため、単に“目の形の問題”として放置しない姿勢が重要です。

現場での紹介状や申し送りでは、次の情報があると診療が進みやすいです。

  • 発症時期(いつから/突然か徐々にか)
  • 眼痛・羞明・充血・霧視・視力低下の有無
  • 外傷・手術歴、点眼薬(散瞳薬を含む)
  • 明所・暗所での瞳孔所見(大きさ、形、対光反応)
  • 眼瞼下垂、複視、頭痛など神経症状

意外と見落とされやすいのが「散瞳薬が“治療”として処方される状況がある」点で、ぶどう膜炎では虹彩後癒着を予防するために散瞳薬点眼が使われると説明されています。

つまり、瞳孔が大きい/形が変という所見が、単純に“悪化”ではなく治療介入の結果として見えていることもあり、自己判断で中断させない説明が必要になります。

【参考リンク:ぶどう膜炎で「虹彩後癒着→瞳が不整円」や、検査・治療(ステロイド点眼、散瞳薬、全身治療)を概説】

ぶどう膜炎|日本眼科学会による病気の解説

【参考リンク:瞳孔不同の定義、明所・暗所での見分け方、原因(動眼神経麻痺・緑内障発作・ホルネル症候群・虹彩炎など)を整理】

瞳孔不同(アニソコリア)

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