大学病院をやめる…と考えた時に、
あなたが不安に感じることのひとつは「保証」ではないですか?
特に家族を持つ医師の場合、
「あんな病院はもう嫌だ!身がもたない!やめる!」
「やめてもバイトの収入でなんとかなる!」
「いずれは開業をめざそう!」
「だけど、病気や怪我で働けなくなったら…」という不安で、
大学病院をやめる決心がつかないという方も少なくありません。
もしかしたら、あなたもそんな不安を抱えているのかも知れませんね。
大学病院で務めるメリット
激務で、給料安くて、いろいろ言いたいことのある大学病院ですが、
団体に属しているからこそ加入できる「雇用保険」「健康保険」というものがあります。
病気や怪我で働けなくなっても、一定の保証はあるんですよね。
独身ならば、「オレは絶対に大丈夫!大学病院やめるぞ!」と、
強気一本で望むこともできるかも知れません。
しかし、ご家族を持ったお医者さんであれば、
先行きのあまりの不安さに、奥様が叫びだすかも知れません。
「何考えてんの! 一家全員露頭に迷ったらどうするの! ふざけないで!」
「なんだと! オマエは、あの地獄の激務を我慢して続けろというのか!」
そんな状況は、本当に悲しいものです。
本当に保証はなくなるの?
たしかに、医師バイトで食べていくとなれば、フリーターと同じ。
保証なんかありません。
病気や怪我で動けなくなったらアウトです。
健康保険に入っていれば入院費・手術費は出るかもしれませんが、
日々の生活費はどこからも入ってこないわけです。
しかし、もちろん打つ手はあります。
それは「保険」。
病気や怪我で働けなくなった際の所得補償保険に加入するんです。
幸い、医師のバイトは、何故か「バイトのほうが所得が高い」ことのほうが多いんですね。
一般のバイトとは全く違います。時給1万円以上なんて、ザラにありますから。
つまり、所得補償保険に加入しながらバイトを続ければ、
「一定の補償がついた状態で働く」ことが可能になるわけです。
所得保障保険のデメリット
ただ、デメリットも当然あるんですよ。
基本的に、所得補償保険というのは「お高い」です。
なんせ、医師用の所得保障ですからね。
バイトの日給と月々支払う保険金をきっちり計算しましょう。
また、保険金は、働けなくなってから3ヶ月の猶予期間があるので、
少なくとも3ヶ月分の生活費は確保しておく必要があるでしょう。
「大学病院をやめるなんてありえない」と一択で考えず、柔軟に2択以上の選択を考えるのが大事かも知れませんね。