中心性網脈絡膜炎 原因 治療
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中心性網脈絡膜炎 原因 ストレス ステロイド
中心性網脈絡膜炎(臨床的には中心性漿液性脈絡網膜症/CSCとして扱われることが多い)は、原因が「完全には不明」とされつつも、ストレスの関与が指摘され、妊娠や副腎皮質ステロイド薬の副作用で起きることもある、と日本眼科学会の一般向け解説でも明記されています。
医療面接で重要なのは、患者が「ステロイド=内服」だけを薬歴として申告するとは限らない点で、外用(皮膚科)、吸入(呼吸器)、点鼻(耳鼻科)、関節内注射(整形)なども含めて確認することです(副作用としての発症があり得るため、投与経路にこだわらない聴取が必要です)。
さらに、国内多施設データの紹介では、ステロイド治療との関連が示された症例が一定割合存在し、ステロイド関連例は高齢者が多い・両眼例が多い・重症で再発も多いとされ、病態として脈絡膜肥厚が示唆されています。
この「ステロイド関連例は典型像(働き盛り男性・片眼)から外れる」点は、初期に疑えないと鑑別が遅れ、網膜下液の遷延や慢性化を助長しやすいので、紹介状や既往歴の読み込みまで含めたチーム対応(薬剤師・看護師の聴取協力)が実務上有効です。
中心性網脈絡膜炎 症状 中心暗点 変視症 小視症
症状は視力低下が軽い場合もある一方、中心暗点(中心が暗い)、変視症(ゆがむ)、小視症(小さく見える)など“黄斑の質的な見え方の異常”が出やすいことがポイントです。
患者は「視力はそこまで落ちていないのに仕事がしづらい」「スマホの文字だけ違和感がある」などと表現することがあり、問診では“見え方の種類”を具体化して拾うと早期発見につながります。
また、網膜剥離が治ると症状は軽快しやすい一方、何らかの見にくさが残ることが多い、網膜剥離が長期化・再発を繰り返すと視力低下も起こり得る、という説明は患者教育の核になります。
説明のコツとしては「視力(量)より、見え方(質)が先に崩れる病気」である点を共有し、自己判断で様子見が長引かないよう受診継続を促すと、慢性化リスクへの介入になります。
中心性網脈絡膜炎 OCT 蛍光眼底造影 ICGA
診断・重症度評価では、OCT(光干渉断層計)で黄斑部の網膜下液(漿液性網膜剥離)を断層で確認し、病勢の“見える化”をするのが実務上の第一歩です。
さらに、蛍光眼底造影(FA)やインドシアニングリーン蛍光眼底造影(ICG/ICGA)は、漏出点の同定や脈絡膜循環の異常把握に有用とされ、ICGで脈絡膜血管拡張・透過性亢進などCSCに特徴的所見が示される、という位置づけが日本眼科学会雑誌Online Journalの抄録でも述べられています。
検査の組み立てとしては、まずOCTで「液があるか」「慢性化を示す所見がありそうか」を評価し、治療介入(レーザーやPDT)を検討する局面で造影を追加して“狙う場所”を確定する流れが合理的です。
造影は侵襲とリスク説明が必要なので、患者の不安に対しては「治療の的確さ(漏出点や病態の確認)のために行う検査」という目的を明確にすると同意が得やすくなります。
中心性網脈絡膜炎 治療 経過観察 光線力学療法 抗VEGF
治療方針は、自然軽快が期待できる例があるため経過観察が選択される一方、改善しない・再発する・慢性化する場合には治療介入が検討されます。
具体的な選択肢として、光線力学療法(PDT)、抗VEGF療法、内服、レーザー治療、電解質コルチコイド拮抗薬などが挙げられ、まずはストレス要因や投与中ステロイドの調整で自然治癒が見られることもある、という臨床現場の整理が眼科クリニックの解説にも示されています。
PDTについては慢性例で「予後の良い治療」として言及される一方、日本では保険適用や費用面の制約があり得る点も実務上の説明ポイントになります(治療効果の期待と現実的な選択肢提示を両立させます)。
また、慢性CSCに対するreduced fluence PDTの検討など、PDTの“出力を落としたプロトコル”の研究も報告されており、治療は一枚岩ではなく副作用と効果のバランスを取りにいく領域である点は、医療者間の情報共有に有用です。
中心性網脈絡膜炎 独自視点 再発 説明 ステロイド歴
検索上位では「原因・症状・治療」の定型説明が中心になりがちですが、医療従事者として効く独自視点は“再発・遷延の背景にある修正可能因子を、患者の生活と処方の両側から潰す”運用設計です。
ステロイド関連CSCは、典型像と異なる臨床像(高齢、両眼、重症、再発多い)が示されており、紹介元の診療科が眼科以外であるほど「眼症状とステロイドの紐づけ」が本人にも医療者にも起こりにくい、という構造的な見落としポイントがあります。
そこで、初診時のチェックリスト化(例:吸入/外用/点鼻/関節注射を含むステロイド歴、増量や中止のタイミング、ストレス増悪イベント、睡眠状況)を外来フローに組み込むと、再発予防に直結する情報が安定して取れます。
患者説明では「再発は体質だけでなく、薬剤や負荷で起こり得る」ことを伝え、自己中断を防ぎつつ、ステロイドが必要な基礎疾患がある場合は“自己判断で中止しない”を強調して、処方元と眼科が連携して調整する方針に誘導するのが安全です。
参考:日本眼科学会の一般向け解説(症状:中心暗点・変視症・小視症、誘因:ストレス・妊娠・ステロイド副作用など)
参考:日本眼科学会雑誌Online Journal抄録(ICGでの脈絡膜充盈遅延・血管拡張・透過性亢進など、CSCに特徴的所見)
参考:兵庫医科大学の研究紹介(ステロイド関連CSC:頻度・臨床像の違い・脈絡膜肥厚の示唆)
中心性漿液性網膜脈絡膜症(CSC)とステロイド治療との関連性…

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