アキレス腱周囲炎と治し方
アキレス腱周囲炎の治し方の原因と症状
アキレス腱周囲炎は、アキレス腱とその周囲に炎症や変性が起こり、痛みが生じる病気で、「アキレス腱付着部炎」「アキレス腱付着部障害」「踵骨滑液包炎」など別名で扱われることがあります。
臨床で重要なのは「腱そのものの疼痛」だけでなく、「腱と踵骨の境目(付着部)」「靴が当たる領域」「滑液包炎を疑う腫脹」など、痛みの発生点を“構造物レベル”で推定して説明できることです(患者は“アキレス腱”と一括りに表現しがちです)。
原因として典型的なのは、スポーツや長距離歩行、仕事での立位・歩行などで「体重負荷+足関節の反復運動」が増えたケースで、加えて“不適切な靴”も誘因になります。
症状は、足関節後方でアキレス腱と踵骨の境目に痛みを感じ、腫れることもあり、歩行や足首運動で増悪し、階段・坂道の上り下りがつらくなるのが典型です。
靴に当たった時の痛みが強い例は、踵部の後方(特に付着部〜滑液包周囲)への機械刺激が症状を増幅しているサインになり、装具・靴の見直しが治療の中核になることがあります。
安静時は痛みが少ない一方、進行すると安静時痛が出る場合もあるため、患者教育では「痛みがあるのに使い続ける」ことが慢性化の入口になり得る点を、怖がらせずに具体例で伝えると有効です。
現場向けの説明テンプレ(例)
・「腱が切れている状態ではなく、腱の付け根や周りが“こすれたり腫れたり”して痛みが出ています」
・「階段と坂で痛いのは、足首が強く動くほど付け根に負担が集まるからです」
・「靴が当たる痛みがあるので、運動だけでなく“当たりを減らす工夫”も治療です」
アキレス腱周囲炎の治し方の検査と診断
診断は、アキレス腱周囲や踵骨付着部の圧痛、把握時痛(腱をつまむと痛い)、腫脹、運動時痛があり、かつアキレス腱断裂がないことを前提に行われます。
画像では、X線で踵骨の骨棘がみられることがあり、MRIで付着部の腫脹や水分貯留(滑液包炎)を確認できる場合があります。
医療従事者向けに押さえたいのは「骨棘=必ず痛み」ではなく、構造変化と症状が一致しない症例があることを前提に、身体所見(圧痛点・運動負荷での再現・靴の当たり)と活動歴の一致で臨床推論を組むことです。
鑑別の“最低限”チェック(外来・現場想定)
✅ 断裂の除外(急性外傷歴、歩行不能、筋力低下、圧痛の性状)
✅ 付着部痛か、中部痛か(治療戦略が変わりやすい)
✅ 滑液包炎/靴刺激が絡むか(靴・踵高・当たり対策の優先度)
✅ 痛みの時間経過(朝一のこわばり、運動開始時痛、運動後痛など)
※本記事は一般的な臨床整理であり、赤旗(感染、痛風発作、深部静脈血栓など)が疑われる場合や、急激な機能低下がある場合は別ルートで評価してください(医療従事者向けの注意喚起として)。
アキレス腱周囲炎の治し方の治療と薬
保存療法の基本は、サポーターや弾力包帯を用いた安静化で、歩行障害が強い場合は松葉杖で免荷することもあり、踵が高めの靴に変えるのも有効とされています。
薬物療法は、鎮痛作用のある外用剤(貼り薬・塗り薬)や内服薬が選択され、理学療法(リハビリ)として下腿筋ストレッチを行うことが述べられています。
痛みが強い場合にステロイドや局所麻酔薬注射が行われることもありますが、繰り返し投与で腱が弱くなり断裂などの副作用リスクがあるため注意が必要です。
保存療法で改善しない場合、変性部切除、骨棘切除、滑液包切除などの手術が検討されることがあります。
医療現場の説明では「手術の話」は不安を増やしやすいので、“保存で回復する例が多い”ことを先に伝えつつ、“回復を妨げる要因(過負荷、靴刺激、可動域・筋力アンバランス)を潰すと手術回避につながる”という建て付けにすると合意形成がしやすくなります。
臨床で使える“負荷調整”の具体例(セルフケア指導にも転用可)
・痛みが出る動作(階段・坂・ダッシュ・ジャンプ)を一時停止し、平地歩行や水中運動などに置換する
・1日の総歩数を一段階落とす(通勤ルート変更、エレベーター使用)
・靴の踵カウンターが当たる場合は、靴を変える/踵高を少し上げる(付着部の伸張ストレスを減らす狙い)アキレス腱周囲炎 (あきれすけんしゅういえん)とは
アキレス腱周囲炎の治し方のストレッチと筋力
理学療法として下腿筋のストレッチが治療に含まれ、スポーツ前後の柔軟体操、運動後のアイシング、再ストレッチやマッサージで筋疲労の蓄積を避けることが推奨されています。
「身体が硬い人は発症しやすいので、常日頃から筋の柔軟性を高める体操やトレーニングを心がける」という記載は、再発予防の患者教育にそのまま活用できます。
ただし実務上は、“痛いのに伸ばし続ける”と炎症の増幅や滑液包刺激を起こすことがあるため、ストレッチは「痛みが強い時期は軽く、反応を見ながら量を増やす」という処方思考が安全です。
現場で指導しやすいストレッチの“要点”(文章での処方例)
・対象:下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)を中心に、足関節背屈を無理なく確保する
・強度:痛みが「0〜10のうち2〜3」程度に収まる範囲(疼痛が上がるなら中止/調整)
・頻度:短時間を複数回(就寝前だけにまとめない)
・禁忌寄り:付着部の腫れが強い、靴の接触痛が強い時期は“伸ばし切り”を避ける
筋力面では、急性期を過ぎたら“下腿の筋力と負荷耐性を戻す”ことが再発予防の核になります。
医療従事者向けの一案として、①両脚カーフレイズ(等張性)→②片脚カーフレイズ→③遠心性を強調した下降局面(エキセントリック)という順に、疼痛反応を指標に進めると説明と実装が一致しやすいです(“腱は完全休養より適量負荷でリモデリングする”という教育にもつながります)。
アキレス腱周囲炎の治し方の独自視点の靴
アキレス腱周囲炎は“不適切な靴”が原因となることがあり、踵が低いぺたんこ靴、サンダルやスリッパのように踵が固定されない靴、足底が硬すぎる靴は避けた方がよいとされています。
ここが現場で意外に見落とされるのは、「運動の靴は良いが、通勤・院内履き・自宅スリッパが悪い」というパターンで、患者は“スポーツだけ気をつけたのに治らない”と感じやすい点です。
そのため問診では「競技用シューズ」だけでなく、平日で最も履いている靴(勤務靴、上履き、近所履き)まで確認し、踵の当たりと踵高(ヒールの有無)をセットで評価すると、介入の精度が上がります。
靴・装具の調整で狙うポイント(独自視点としての“優先順位”)
✅ 1位:踵の当たり(摩擦・圧迫)を減らす(踵カウンター形状、パッド、靴の変更)アキレス腱周囲炎 (あきれすけんしゅういえん)とは
✅ 2位:踵高を少し上げて付着部の伸張ストレスを下げる(症状が強い時期の“逃がし”として)アキレス腱周囲炎 (あきれすけんしゅういえん)とは
✅ 3位:足底の硬さを調整し、推進期の衝撃を緩和する(硬すぎる靴は避ける)アキレス腱周囲炎 (あきれすけんしゅういえん)とは
患者への説明例(短く、かつ納得感が出る言い方)
・「治すのは運動だけではなく、痛い場所に“当たらない・引っ張られない”環境を作るのも治療です」アキレス腱周囲炎 (あきれすけんしゅういえん)とは
・「いちばん長く履く靴が原因だと、リハビリで良くしても戻りやすいです」アキレス腱周囲炎 (あきれすけんしゅういえん)とは
(付着部・滑液包を疑う例で有用:疾患概説と治療の全体像)
(アキレス腱障害の理学療法に関するCQがまとまっている:筋力強化運動、ストレッチング、徒手療法、物理療法、装具・テーピングの位置づけ確認に有用)
https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00687/

ザムスト(ZAMST) アキレス腱 サポーター AT-1 テニス バレー Mサイズ 左右兼用 ブラック 370902