レスプレン薬の一覧と効果効能副作用解説

レスプレン薬一覧

レスプレン薬の基本情報
💊

有効成分

エプラジノン塩酸塩を主成分とする鎮咳・気道粘液溶解剤

🏥

製造販売元

太陽ファルマ株式会社が製造販売する医療用医薬品

📋

薬効分類

鎮咳・気道粘液溶解剤(薬効分類番号:2249)

レスプレン錠規格別薬価情報

レスプレン薬は現在3つの規格で販売されており、それぞれ異なる薬価が設定されています。以下に詳細な一覧を示します。

レスプレン錠5mg

  • 薬価:6.8円/錠
  • YJコード:2249001F1030
  • 識別コード:C-22B 5
  • 外形:白色フィルムコーティング錠(直径5.1mm、厚さ2.4mm、重量約54mg)

レスプレン錠20mg

  • 薬価:10.8円/錠
  • YJコード:2249001F2079
  • 識別コード:C-22B 20
  • 外形:白色フィルムコーティング錠(直径8.1mm、厚さ4.3mm、重量約209mg)

レスプレン錠30mg

  • 薬価:9.1円/錠
  • YJコード:2249001F3032
  • 識別コード:C-22B 30
  • 外形:白色フィルムコーティング錠(直径8.1mm、厚さ4.3mm、重量約208mg)

全ての規格において太陽ファルマが製造販売を行っており、先発品でありながら後発品(ジェネリック医薬品)は存在しません。販売開始は1974年2月と長い歴史を持つ薬剤です。

レスプレン効果効能詳細解説

レスプレンの効能効果は「下記の呼吸器疾患時の鎮咳及び去痰」と定められており、具体的には以下の疾患に適応があります。

対象疾患一覧

エプラジノン塩酸塩の作用機序は、中枢性・非麻薬性の鎮咳作用と気道粘液溶解を主とする去痰作用を併せ持つことが特徴です。つまり、咳を止める効果と痰を出しやすくする効果の両方を有する薬剤として、呼吸器疾患の症状緩和に幅広く使用されています。

薬物動態の特徴

レスプレンの尿中回収率データによると、投与後24時間で未変化体として4.22%、代謝物として2.10%が回収され、総回収率は6.32%となっています。この数値は、薬物の体内での代謝・排泄パターンを示す重要な指標です。

レスプレン副作用注意事項

レスプレンの副作用は比較的軽微なものが多いとされていますが、服薬時には以下の点に注意が必要です。

頻度別副作用一覧

🔹 1~5%未満の副作用

  • 過敏症状
  • 食欲不振・悪心
  • 下痢

🔹 0.1~1%未満の副作用

  • 嘔気・嘔吐
  • 胃部不快感
  • 腹痛

🔹 頻度不明の副作用

特定の患者への注意事項

妊婦または妊娠している可能性のある女性に対しては、有益性を考慮した投与が推奨されており、授乳婦については治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討する必要があります。

重大な副作用の記載はありませんが、消化器系の副作用が比較的多く報告されているため、胃腸の弱い患者では特に注意深い観察が必要です。

レスプレン服薬時併用可能薬剤

レスプレン服用中に他の薬剤を併用する際の情報は、患者の安全な薬物療法において重要な要素です。

併用可能な解熱鎮痛剤

レスプレン服用中に発熱や痛みが出現した場合、以下の市販薬との併用が可能とされています。

併用可能な胃薬

レスプレンによる胃腸症状が出現した場合、市販の胃薬との併用も可能です。胃痛や胃もたれ、胃の不快感などの症状に対応する薬剤を適切に選択することで、治療の継続が可能になります。

ただし、具体的な併用に関しては、必ず医師や薬剤師に相談の上で行うことが重要です。特に複数の医療機関を受診している場合は、お薬手帳を活用して薬剤の重複や相互作用を避けることが大切です。

レスプレン処方時独自視点解説

レスプレンの処方において、一般的には知られていない重要なポイントがいくつか存在します。

用量設定の特殊性

レスプレンの用法・用量は規格によって異なる特徴があります。5mg錠では成人1日量として12~18錠(60~90mg)と錠数が多くなる一方、20mg錠や30mg錠では3~4錠で同等の効果が得られます。これは患者のアドヒアランス(服薬遵守)に大きく影響する要素です。

小児への適応の詳細

小児に対する用量設定は年齢別に細かく規定されており。

  • 3歳以上6歳未満:1日量20~30mg(5mg錠で4~6錠)
  • 6歳以上10歳未満:1日量30~45mg(5mg錠で6~9錠)

この年齢別用量設定は、小児の体重や代謝能力を考慮した安全性の高い設定となっています。

薬物の安定性と保存

レスプレンは室温保存で有効期間が5年と長期安定性を有している点も特徴的です。これは、災害時の備蓄薬としても適している特性といえます。

臨床現場での位置づけ

現在のガイドラインにおいて、レスプレンのようなエプラジノン塩酸塩は、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザによる咳症状に対しても処方されることがあります。特に、咳と痰の両方の症状を有する患者において、単一薬剤で対応できる利便性が評価されています。

レスプレンに関する詳細な医薬品情報は以下のリンクから確認できます。

KEGG医薬品データベース – レスプレン詳細情報

医療従事者向けの添付文書情報については以下で確認可能です。

e-Pharma – レスプレン錠5mg基本情報