アパルタミド添付文書の内容と注意点
アパルタミドは重度の副作用を見落とすと患者に重大な健康被害を与えます。
アパルタミドの基本情報と添付文書の役割
アパルタミドは前立腺癌治療剤として使用される抗アンドロゲン薬です。商品名はアーリーダ錠60mgで、ヤンセンファーマから販売されています。
2019年3月に国内承認を取得しました。
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添付文書には薬剤の適応症、用法用量、副作用、相互作用など医療従事者が安全に薬剤を使用するために必要な情報が網羅的に記載されています。特に抗癌剤では重篤な副作用のリスクが高いため、添付文書の熟読が患者の安全確保に直結します。pins.japic.or+1
アパルタミドの通常用量は1日1回240mg(60mg錠を4錠)経口投与です。遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢感受性前立腺癌が適応となります。薬効分類は429「その他の腫瘍用薬」に分類されています。pmda.go+2
医薬品インタビューフォーム(IF)は添付文書を補完する詳細情報源として活用できます。
これが基本です。
参考)https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008313.pdf
アパルタミド添付文書に記載された重大な副作用
添付文書の重大な副作用として痙攣発作、心臓障害、重度の皮膚障害、薬剤性過敏症症候群、間質性肺疾患が明記されています。痙攣発作が発現した場合は直ちに投与を中止する必要があります。shirasagi-hp+2
間質性肺疾患は2019年11月の使用上の注意改訂で追加された重要な副作用です。初期症状として息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱などが出現します。胸部X線検査や胸部CTによる早期発見が重要で、異常を認めた場合は投与中止と適切な処置が求められます。
臨床試験ではGrade 3または4の有害事象がアパルタミド群で42.2%に認められました。皮疹はプラセボ群と比較してアパルタミド群で高頻度に発現しています。主な副作用(5%以上)は食欲減退、皮疹、そう痒症、ほてり、悪心、下痢、疲労です。nejm+1
患者には初期症状を見逃さないよう、異常を感じたら速やかに医療機関を受診するよう指導することが必須です。つまり服薬指導の質が副作用の早期発見を左右します。
参考)https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001163931.pdf
アパルタミドの薬物相互作用と併用注意
アパルタミドはCYP2C9、CYP2C19、CYP3A、P糖蛋白(P-gp)、BCRP、OATP1B1を誘導するため、これら代謝経路の基質となる薬剤との併用時に血中濃度低下のリスクがあります。併用薬の効果減弱により治療目標が達成できない可能性が生じます。pharmacista+2
CYP2C8阻害剤(クロピドグレルなど)やCYP3A4阻害剤との併用では、アパルタミドの未変化体の血中濃度が上昇します。逆にアパルタミド側が酵素誘導剤として作用するため、併用薬の血中濃度モニタリングが重要です。pmda+1
不整脈関連事象の発現頻度は臨床試験で本薬投与群4.0%、プラセボ群3.2%でした。Grade 3以上の重篤な不整脈は本薬投与群1.7%に認められています。心臓障害のリスクがある患者では特に注意深い経過観察が必要です。gifu-upharm+1
患者の併用薬リストを確認し、相互作用の可能性がある薬剤がないか薬剤師が事前にチェックすることが医療安全の基本となります。
これは必須です。
ファーマシスタのアパルタミド相互作用解説(薬剤師向け詳細情報)
アパルタミドの保管方法と有効期間
アパルタミド錠の貯法は室温保存です。直射日光、高温、湿気を避けて保管する必要があります。
有効期間は24ヵ月と設定されています。
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安定性試験では25℃/60%RHの条件下で18ヵ月間、40℃/75%RHの加速試験でも規格内の結果が得られています。PTP包装は8錠×7シートで56錠入りです。gifu-upharm+1
患者への指導では、乳幼児・小児の手の届かないところに保管すること、薬が残った場合は適切に廃棄することを伝えます。冷蔵保存は不要ですが、高温環境(夏場の車内など)は避けるよう説明が必要です。
薬剤部では在庫管理時に有効期限を定期的に確認し、期限切れ薬剤の払い出しを防ぐシステム構築が求められます。
これが原則です。
アパルタミド添付文書の休薬・減量・中止基準
痙攣発作が発現した場合は直ちに投与を中止します。これは絶対的な中止基準であり、再開は認められていません。
痙攣発作以外のGrade 3または4の副作用が発現した場合は、Grade 1以下またはベースラインに回復するまで休薬します。初回発現後に回復して再開する場合は減量せずに投与継続できますが、再発後に回復して再開する場合は1段階減量が必要です。
間質性肺疾患既往歴のある患者は慎重投与の対象となります。投与中は初期症状の確認と胸部X線検査の実施など、患者の状態を十分に観察することが求められています。pmda.go+1
重度の皮膚障害が認められた場合は、早期に皮膚科医に相談し休薬または投与中止を考慮します。どういうことでしょうか?
皮膚の異常が出現した時点で速やかに医療機関を受診するよう、患者への事前説明が副作用の重症化予防につながります。医師・薬剤師・看護師が連携して患者モニタリング体制を構築することが、安全な薬物療法の実現には不可欠です。
アパルタミドの減量・休薬・中止基準の詳細(レジメン情報)

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