縫合針 種類 歯科 角針 丸針 逆角針

縫合針 種類 歯科

縫合針の選択で変わる「刺さり方」と「裂け方」
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まずは先端形状

丸針・角針・逆角針・へら型など、組織に対する「押し広げる/切り進む」の違いを押さえる。

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次に弯曲(3/8・1/2)

術野の深さ・開口量・器械の可動域に合わせ、運針が破綻しにくいカーブを選ぶ。

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最後に糸との一体設計

針付縫合糸は「糸抜け・糸切れ」リスクを減らし、術者の再現性を上げる選択肢になる。

縫合針 種類 歯科の先端形状(丸針・角針・逆角針・へら型)

 

歯科で「縫合針 種類」を整理するとき、最初に見るべきは“針先の断面形状”です。縫合針は角針、逆角針、丸針、へら型などに分類され、同じ糸径でも針先が違うだけで刺通抵抗、組織損傷、裂けやすさが大きく変わります。

まず丸針は、組織を“切る”というより“押し広げながら進む”性格が強く、損傷をできるだけ避けたい柔らかい組織に向きます。メーカーの解説でも「柔らかい組織に使い、損傷を避けたい部位に最適」とされています。したがって、歯肉が薄くデリケートな症例、過度な裂開を避けたい場面で候補に上がります。

角針は、硬い組織でも刺通しやすいように“エッジ(刃)”で切り進むタイプです。一般に硬い組織の刺通に用いられると整理され、刺さりは良い一方、穴の周囲に切れ込みを作りやすい点がトレードオフになります。歯科では「刺さりにくいから角針」という単純化が起きがちですが、歯肉弁を結紮で引き寄せた瞬間に裂ける、という失敗と結びつくこともあります。

この“裂け”の観点で重要なのが逆角針です。歯周外科のフラップ手術では、逆角針と丸針を用いることが多く、角針(頂点が上を向く三角形断面)は結紮時の引張力で歯肉弁が裂けることがあるため、逆角針のほうがよい、と歯科の用語解説でも明確に述べられています。つまり、歯科における「逆角針」は“刺通性”だけでなく“結紮後の裂開耐性”を期待して選ぶ道具です。

へら型(へら状の針先)は、特殊用途(たとえば眼科領域など)として挙げられることがあり、一般的な歯科縫合の一選択にはなりにくい一方、“切れ込みを作りたくない方向がある”といった狙いがある場合に検討余地があります(実際の採用は製品設計と術式次第)。

ここまでを臨床の言葉に翻訳すると、選択の軸は次のようにシンプルにできます。

  • 丸針:柔らかい組織で損傷を抑えたい(押し広げる)。
  • 角針:硬い組織に刺したいが、切れ込みが入りやすい(切り進む)。
  • 逆角針:硬い組織にも入り、かつ結紮時に歯肉弁が裂けにくい方向性を狙う。
  • へら型:限定的・特殊用途(製品仕様と術式に依存)。

参考(歯周外科での逆角針の考え方)。

歯肉弁が裂ける理由と、逆角針・丸針が選ばれやすい根拠(フラップ手術の項)

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縫合針 種類 歯科の弯曲(3/8・1/2・直針)と術野の相性

先端形状の次は「弯曲」です。縫合針には直針と弯曲針があり、弯曲針はさらに弱弯(3/8)と強弯(1/2)などに大別されます。ここで大切なのは、“術野の狭さ・深さ・器械の可動域”を、針のカーブが代償してくれるという発想です。

直針は、歯科で用いられることがある、とメーカー解説に記載があります。口腔内は視野確保が難しい一方、直線的なアプローチがしやすい局面(浅い部位、直線的に通したい場面)では直針の操作性が活きることがあります。

一方で、歯周外科やインプラント周囲など、フラップ下で“弧を描いて運針したい”場面では、弯曲針のほうが運針の再現性が出しやすいことが多いはずです。弱弯(3/8)は比較的“直線感覚”に近く、強弯(1/2)は狭いスペースで回転させて運針しやすい、といったイメージで捉えると、術式設計と結びつけやすくなります(ただし最適解は持針器・針長・術者の癖にも左右されます)。

さらに、歯科の針付縫合糸製品の形態として「角針3/8」「角針1/2」「丸針1/2」のように、弯曲と先端形状を組み合わせて提示している例があります。これはメーカー側も「先端形状だけ」「弯曲だけ」でなく、臨床の手順に合わせた組合せ選択が重要だと設計していることを示唆します。

選択の考え方を、迷わない形に落とすと次の通りです。

  • 3/8:比較的浅い・開口が取りやすい・運針の軌道を大きく取りたい。
  • 1/2:術野が狭い・深い・回転半径を小さくしたい(特に奥歯部で有利になりやすい)。
  • 直針:浅い部位で直線的な操作がしやすい、あるいは術者が直針に慣れている。

参考(縫合針の弯曲と直針の位置づけ)。

弯曲(3/8・1/2)と直針の分類、先端形状の代表例

縫合針 - 松田医科工業株式会社
縫合針の役割は、後に導く縫合糸を的確にスムーズに誘導することです。 体内に残存する縫合糸と比較すれば、補助的な

縫合針 種類 歯科の「孔」(バネ穴・ナミ穴)と針付縫合糸

歯科の現場では「針付縫合糸」を使うことが多いものの、“針に糸をどう接続するか”も実は縫合針の分類要素です。縫合針の孔の種類として、バネ穴(弾機孔)とナミ穴(普通孔)が挙げられています。

バネ穴は糸を通すのが簡単で手順がスムーズ、という説明がされることが多く、セットアップに時間を割きにくい場面で便利です。一方でナミ穴は、糸先を整えて孔に通す技術を要するものの、糸が切れたり抜けたりしにくく、組織を傷つけにくい、とされています。ここは“上級者向け/初心者向け”ではなく、「スピード」「確実性」「組織へのやさしさ」をどこに置くか、という方針の違いとして理解すると選びやすくなります。

針付縫合糸の利点は、孔に糸を通す工程そのものを減らし、さらに接合部(スエッジ部)の設計で糸抜け等のトラブルを抑える方向に進化している点です。実際、歯科用縫合針の製品資料では「持針器とのフィット性」「糸抜け・糸切れの防止」など、接合部の品質が操作感に直結することが強調されています。

臨床の“地味だが効く”ポイントとして、針と糸の接合が不安定だと、運針は通っても最後に糸抜けしてやり直しになり、結果として創縁を余計に荒らすことがあります。縫合針の種類を考えるとき、先端形状や弯曲と同じくらい「接合の安定性」を評価軸に入れると、術後の腫脹や創部の粗さに間接的に効いてくることがあります。

参考(孔の種類:バネ穴・ナミ穴)。

バネ穴とナミ穴の特徴(孔の種類の区分)

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縫合針の役割は、後に導く縫合糸を的確にスムーズに誘導することです。 体内に残存する縫合糸と比較すれば、補助的な

縫合針 種類 歯科のフラップ手術での使い分け(逆角針・丸針)

歯科で「縫合針 種類」を検索する人の多くは、結局のところ「フラップ手術でどれを持つべきか」に悩んでいます。歯周外科のフラップ手術では、断面が逆三角形の逆角針と丸針を用いることが多い、という記載があり、これは歯肉弁の力学を踏まえた実務的な選択です。

ポイントは“結紮した後”に起こることです。角針は刺通性が高い反面、結紮で創縁にテンションをかけたとき、針孔周囲の切れ込みを起点に歯肉弁が裂けることがあります。ここで逆角針を選ぶ理由は、運針時の操作性だけでなく、結紮後に裂けが起きにくい方向の断面設計を使って、縫合部の破綻を減らすことにあります。

また、丸針が候補に入るのは、「できるだけ組織損傷を避けたい」からです。歯肉弁の血流や、乳頭部の繊細さ、薄い歯肉形態などでは、切れ込みを作りにくい丸針の性質が“術後に効く”ことがあります。

ただし、逆角針・丸針どちらが絶対ではありません。臨床では、

  • 歯肉の厚み(厚い/薄い)
  • 剥離の範囲(広い/狭い)
  • フラップの可動性(引き寄せが必要か)
  • 術者のテンション管理(締めすぎない結紮ができるか)

    などで最適が変わります。

実務での“考え方の型”を置いておきます。

  • まず「裂け」を避けたいなら逆角針を優先候補に置く。
  • 乳頭部など損傷を極小化したいなら丸針を検討する。
  • 角針を使うなら、結紮テンションと刺入点の取り方(創縁からの距離)をより慎重に設計する。

参考(フラップ手術と逆角針の根拠)。

角針で歯肉弁が裂ける可能性、逆角針推奨の理由

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縫合針 種類 歯科の独自視点:持針器との「相性」で刺通トラブルを減らす

検索上位の解説では「針の種類」自体に焦点が当たりがちですが、臨床でトラブルを減らす独自の見方として“持針器との相性”を前面に出すのは有効です。針は単体で完結せず、把持の仕方や把持力が不適切だと、針先が良くても刺通時にブレたり、針体が変形して狙った弧を描けなかったりします。

歯科用語としての持針器の説明では、マチュー型は比較的太い針で固い組織を縫合する際に使用し、ヘガール型は主に丸針や小さめの縫合針を把持する際に使用される、とされています。つまり「針の種類」を選ぶなら、同時に「持針器の種類」も合わせたほうが、運針の再現性が上がります。

ここで意外と見落とされるのが、“針の把持位置”と“針の断面”です。例えば角針や逆角針は断面にエッジがあり、把持面がズレると針が回転しやすく、刺入点がブレやすくなります。丸針は組織を押し広げる性質があるため、持針器側で余計な圧痕(針の潰れ)を作ると刺通抵抗が増えることもあります。

実務で役立つチェック項目を、あえて「針の種類」と同列に置きます。

  • 針の把持位置:針先から少し後方で、針体が最も安定する部位を保持する。
  • 把持力:強すぎると針体変形、弱すぎると回転・滑り。
  • 持針器の選択:太い針・硬い組織=マチュー型が候補、丸針や小さめ=ヘガール型が候補。
  • 針付縫合糸の品質:接合部の滑らかさや糸抜け耐性は、運針ストレスとやり直し回数に直結。

この視点の利点は、同じ「逆角針3/8」でも、持針器と把持が合えば“刺さる・狙える・裂けにくい”に寄せられる一方、合わなければ“滑る・ブレる・余計に傷つく”に転ぶ、という差を説明できることです。縫合針の種類を学ぶときに、器械側まで含めて一つのシステムとして把握すると、明日からの縫合の安定感が変わります。

参考(持針器と針の相性)。

マチュー型・ヘガール型・カストロビージョ型の使い分け(種類の項)

https://www.shika-yogojiten.jp/dictionary/1015/

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