経鼻栄養チューブ 長さと挿入と確認

経鼻栄養チューブ 長さ

経鼻栄養チューブ「長さ」で迷わない要点
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測定は「挿入前」に毎回

体格差が大きく、同じ成人でも必要挿入長が変わります。鼻尖→耳朶→剣状突起(噴門部目安)に加算して、噴門通過を確実にします。

🩻

最終確認はX線が基準

気泡音やpH・CO2は補助。走行と先端位置をX線で確認し、複数人で読影・記録する運用が安全性を上げます。

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固定後こそ「長さ」を見直す

固定テープの張力や体位変換でマーキング位置がズレます。マーキング管理と再評価が、後から起きる誤投与リスクを下げます。

経鼻栄養チューブ 長さの測定法:鼻尖・耳朶・剣状突起(NEX)

 

経鼻栄養チューブの「挿入長」は、挿入してから感覚で調整するのではなく、挿入前に身体計測で決めるのが基本です。鼻尖(外鼻孔)→耳朶(外耳孔)→剣状突起(心窩部)のラインで測る方法は、現場で最も普及している“噴門部までの目安”の作り方として扱われています(いわゆるNEXの考え方)。挿入長の決め方として、外鼻孔→外耳孔→喉頭隆起に戻り→心窩部まで沿わせて測る、という説明もあり、患者の体表に沿わせて決める点が共通しています。

実務上のポイントは「剣状突起までで止めない」ことです。噴門部を確実に通過して胃内に留置するため、鼻尖→耳朶→剣状突起で測った長さに、さらに10cm程度を加える考え方が示されています。これは“剣状突起=胃の中”ではなく、“剣状突起は噴門部の目安”に過ぎないためで、加算しないと噴門部近傍に留まりやすく、胃液採取や安定留置の点で不利になります。

また、教育資料の中には「挿入長の目安:身長×0.3+10cm」という簡便式も提示されています。体表計測が難しいケース(拘縮、外傷、強い疼痛など)では、こうした目安で仮の挿入長を立て、最終的にX線で詰める運用が現実的です。

参考:挿入長の計測(外鼻孔→外耳孔→喉頭隆起→心窩部、身長×0.3+10cmの目安)

経鼻栄養チューブの挿入と管理(0:28:45) | カーディナルヘルス医療関係者向け製品情報サイト
医学監修国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 リハビリテーション科 診療科長藤谷 順子  先生医療法人琴仁会 光生病院 内科喜田 裕也  先生 監修元公益社団法人 東京都看護協会 会長富山福祉短期大学 看護学科

経鼻栄養チューブ 長さの目安:成人45~55cmと「+10cm」の意味

成人の経鼻(経口を含む胃管の距離感の理解として)では「45~50cm」という数字がよく出てきますが、これは“胃底部に届く”というより「口腔(門歯)から胃内までの距離感」の説明として整理されることがあります。ここで混乱しやすいのは、測定基準点が“鼻尖”なのか“門歯”なのか、そして留置目標が“噴門部”なのか“胃内で十分入った位置”なのかが、資料によって混ざる点です。

嚥下リハ領域の教材では、胃内留置の場合「噴門部までの長さに10cm加え、約55cm程度挿入する」という説明があり、鼻孔→耳朶、耳朶→剣状突起の合計を噴門部目安として使うことが示されています。つまり「+10cm」は、噴門部を通過して胃内に“余裕をもって”先端を置くための安全域(少なくとも噴門部直上で止めない)という意味合いで理解すると運用がブレません。

一方で、患者の体格差は大きく、「毎回、挿入前に目安にする長さを測定する」ことが強調されています。成人だから一律○cm、ではなく、NEXなどの計測を“その患者で”取り直すことが事故予防に直結します。

参考:噴門部まで+10cmで約55cm、噴門部目安は鼻孔→耳朶+耳朶→剣状突起

69.具体的方法:経鼻経管栄養・間欠的経管栄養法・胃瘻栄養法
日本摂食嚥下リハビリテーション学会、69.具体的方法:経鼻経管栄養・間欠的経管栄養法・胃瘻栄養法のサイトです。

経鼻栄養チューブ 長さとサイズ:Fr・全長・マーキング(意外と盲点)

「長さ」の記事でも、サイズ(Fr)やチューブの“全長”を軽視すると、現場で詰まります。経鼻栄養チューブは成人で6~10Frが使用される、という整理があり、細径化の流れ(誤嚥・粘膜損傷・不快感の低減、嚥下運動への影響の最小化など)と整合します。太さ(Fr)は挿入難易度・閉塞リスク・薬剤投与のしやすさに影響し、結果として「必要な長さまで安全に入れ、留置を維持する」実務に直結します。

さらに盲点なのが“チューブの全長”です。例えば一般的な経鼻栄養チューブの製品仕様では、全長が800mm(80cm)や1200mm(120cm)のラインナップがあります。成人で挿入長が55cm前後になる場面では80cmでも足りることが多い一方、固定の取り回し、体動や体位変換、経腸栄養ポンプ接続、自己抜去対策などまで考えると、全長の余裕が運用の安定性を左右します(ただし長すぎると取り回しが悪く、引っ掛け事故の誘因にもなります)。

また、製品によっては「5cm間隔のマーキング入り」など、挿入長の確認をしやすい工夫があります。マーキングは“入れた瞬間”の確認だけでなく、固定後にズレていないか、翌日に短くなっていないか(抜けかけ)を見つけるための、きわめてコスパの高い安全装置です。

参考:成人6~10Fr(1Fr=1/3mm)の整理

[15] 経鼻栄養チューブ[enteral feeding tube] | ニュートリー株式会社
栄養不良は栄養素の必要量と摂取量の不均衡から生じるもので栄養不足と栄養過多がある。栄養摂取過多に伴う肥満などの弊害は生活習慣病という形で取り上げられており、糖尿病・耐糖能障害、脂質代謝異常、高血圧などの健康障害を引き起こす。

参考:規格(例:長さ800mm/1200mm、マーキング入り等の製品情報の確認に)

https://med.nipro.co.jp/med_eq_category_detail?id=a1U5F000023c0eyUAA

経鼻栄養チューブ 長さの確認:X線・pH・CO2検知器と限界

挿入“長さ”を正しく測っても、それだけで胃内留置が保証されるわけではありません。教育動画資料では、挿入後に仮止めしてレントゲンで走行と先端位置を確認し、X線撮影後は複数の医療者で確認する、という流れが提示されています。さらに、X線確認のチェックポイントとして「食道に沿って気管分岐部を越える」「胸郭の正中を走行」「横隔膜ラインを越える」「先端は噴門部から先10cm程度」といった、具体的な読み方が示されています。

一方で、現場では“補助的な確認”が先行しがちです。気泡音の聴取や胃内容のpH測定は補助になるものの、単独での確認法としては行わない(それだけに頼らない)とされ、CO2検知器も「気管への誤挿入を示す」ための補助として位置づけられています。行政資料でも、胃内に留置できているかは「できるだけ複数の方法で確認する」ことが望ましい、と明記されています。

意外に重要なのが「何cm入ったらCO2を使うか」の運用です。製品資料では、チューブを30cm前後挿入した時点でCO2ディテクタを使用し、色変化で誤挿入の可能性を評価する方法が示されています。これは、気管誤挿入の早期発見(深く入れる前に止める)という観点で、長さ管理と相性が良い運用です。

参考:挿入長の測定~X線確認のチェックポイント(噴門部から先10cm等)

経鼻栄養チューブの挿入と管理(0:28:45) | カーディナルヘルス医療関係者向け製品情報サイト
医学監修国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 リハビリテーション科 診療科長藤谷 順子  先生医療法人琴仁会 光生病院 内科喜田 裕也  先生 監修元公益社団法人 東京都看護協会 会長富山福祉短期大学 看護学科

参考:複数法での確認、pH(5.5以下)、CO2検知器など(注意喚起)

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000053048.pdf

参考:CO2ディテクタの運用(30cm前後で使用、色変化で気管誤挿入の示唆)

https://cardinalhealth-info.jp/wp_chealth/wp-content/uploads/2023/09/af5fb83df2992af8dd4442ce2ed48675.pdf

経鼻栄養チューブ 長さの独自視点:固定後マーキング管理と「ズレの早期発見」

検索上位では「測り方」「何cm」が中心になりやすい一方、事故が起きやすいのは“挿入直後”だけではありません。固定後に患者が体位変換したり、口腔ケア・移乗・リハで牽引がかかったり、自己抜去しかけたりすると、先端位置が微妙に変わります。ここで役立つのが、挿入直後に行う「マーキング(印付け)」と、その後の“毎シフトの見直し”です。

実際、教育資料では「チューブにマーキングし固定する」ことが手順として示されています。つまりマーキングは“オプション”ではなく、「長さを管理して安全を維持するための記録媒体」です。固定テープの貼り替えや鼻翼部の皮膚トラブル対応のたびに、外鼻孔付近のマーキング位置(cm表示)を記録しておけば、いつ・どれくらい抜けた(または入った)かを、言語化できます。

臨床での実装案としては、次のように“観察項目として固定”すると抜け漏れが減ります。

・毎回の観察で見る項目(例)

  • 👀 外鼻孔部のマーキング位置(○cm):前回記録と差がないか。
  • 🩹 固定テープの張力:強すぎて鼻翼が圧迫されていないか/弱すぎて牽引で動きやすくないか。
  • 😷 咳嗽喘鳴・SpO2低下など:新規出現がないか(位置異常を疑うきっかけ)。
  • 💧 胃内容吸引や投与時の抵抗感:いつもと違う感触がないか(閉塞・屈曲・位置変化のサイン)。

・ズレを疑ったときの行動(例)

  • “押し戻して帳尻合わせ”を先にしない(まず投与中止、評価、必要ならX線)。
  • pHやCO2など補助所見は「単独で決めない」。
  • 記録は“cm差分”で残す(「少し抜けた」では伝達できない)。

この運用は派手さがない反面、「長さ」を“測定”から“管理”へ引き上げます。結果として、患者安全だけでなく、スタッフ間の引き継ぎ品質(どこまで入っている前提でケアしてよいか)を確実にします。

参考:固定とマーキング、X線確認までの一連(固定の位置例・マーキングの記載)

https://cardinalhealth-info.jp/movie/ent-prfy24-01/

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