水酸化マグネシウム 化学式 と 物性 と 溶解度

水酸化マグネシウム 化学式

水酸化マグネシウム 化学式の要点
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化学式は Mg(OH)2

Mg2+ と OH− の電荷バランスから (OH) が2個になる。現場説明では「OHが2つで塩基性に寄与」と言い換えると伝わりやすい。

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水に難溶が重要

水にほとんど溶けない性質が、胃内での反応速度・腸管での浸透圧作用の出方・相互作用(錯体形成など)の背景になる。

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制酸+緩下の二面性

胃酸中和ではCO2を出しにくい一方、腸内で可溶性塩に変化して浸透圧性の緩下作用を示す。添付文書の機序とつなげて理解する。

水酸化マグネシウム 化学式 Mg(OH)2 と 組成式 の 書き方

 

医療現場で「水酸化マグネシウムの化学式は?」と聞かれたときの結論は Mg(OH)2 です。[][]

ここで括弧が付く理由は、(OH) が「水酸化物イオン」という1つのまとまりで、Mg2+ の電荷を打ち消すために2個必要だからです(Mg2+ と 2×OH− の電荷が釣り合う)。[]

電子カルテの記載や資料作成では「MgOH2」と書きたくなる場面がありますが、化学式としては(OH)の単位を明示する Mg(OH)2 が誤解が少なく、薬学生・看護師への教育でも有用です。[]

  • 暗記よりも「電荷のつり合い」で説明すると、他の水酸化物(Ca(OH)2 など)にも応用できる。
  • 括弧は「同じ多原子イオンが複数個」という合図になり、誤読防止になる。

水酸化マグネシウム 化学式 から読む 物性 と 溶解度 と pH

水酸化マグネシウムは白色固体で、水に難溶であることが基本物性として繰り返し強調されます。[][]

試薬情報でも溶解性は「水に難溶(例:18℃で0.0009 g/100 g)」とされ、薄い塩酸には溶けやすい点が臨床での反応性(胃酸中での挙動)と直結します。[]

また、飽和水溶液が弱い塩基性(pH 約10.5程度)を示すという整理は、「強塩基のように一気にpHを上げる薬」ではないという説明材料になります。[]

  • 「難溶=作用しない」ではなく、「難溶=ゆっくり反応しやすい/局所のpH変化が穏やか」という理解が安全教育に役立つ。
  • 水に難溶でも、酸があると溶けて反応が進む(=胃酸下で意味を持つ)。[][]

水酸化マグネシウム 化学式 と 溶解度積 Ksp と 電離 の 見取り図

溶解度を数式で押さえるなら、固体の Mg(OH)2 は水中で Mg2+ と 2OH− に平衡的に解離し、その平衡を溶解度積 Ksp で表します。[]

代表的な記載として、Mg(OH)2(s) ⇄ Mg2+(aq) + 2OH−(aq) に対し Ksp = 1.2×10^-11 という値が提示されています。[]

医療従事者の実務ではKspの暗記は必須ではありませんが、「溶ける量がそもそも小さい」ために、同じ“アルカリ”でも NaOH のような強塩基溶液と挙動が違う、と根拠付きで説明できます。[]

  • 患者説明の言い換え例:📝「水に全部は溶けないので、胃酸があるところで少しずつ反応して働くタイプです。」
  • 指導の注意点:難溶性でも、腎機能低下や併用薬によって“体内でのMg負荷”が問題化することがある(後述)。[]

水酸化マグネシウム 化学式 と 制酸剤 と 緩下剤 の 作用機序

医薬品としての水酸化マグネシウムは、胃内の塩酸を中和して制酸作用を示し、その際に炭酸ガスを発生しにくく、胃壁刺激や二次的胃酸分泌を起こしにくいと整理されています。[]

同じ成分が緩下剤として働く背景は、胃内で塩化マグネシウムとなったのち、腸内で(重炭酸ナトリウムなどと反応して)可溶性・難吸収性の塩になり、腸管内容の浸透圧を介して水分保持→膨大・軟化→蠕動亢進へつながる、という機序です。[]

つまり Mg(OH)2 という「難溶性の塩基」が、消化管の環境(酸性→中性〜弱アルカリ性)で“形を変えながら”作用の顔つきも変える点が臨床上のキモになります。[]

  • 制酸としての用量例:水酸化マグネシウムとして成人1日0.9〜2.4gを分割投与。[]
  • 緩下としての用量例:水酸化マグネシウムとして成人1日0.9〜2.1gを頓用または分割投与。[]
  • 服薬指導の一言:緩下目的では「多めの水(約180mL)で効果的」との注意がある。[]

水酸化マグネシウム 化学式 から考える 独自視点:相互作用 と 「吸着・錯体」説明の型

水酸化マグネシウム製剤では、テトラサイクリン抗生物質ニューキノロン系抗菌薬、ビスホスホン酸塩などで「吸収低下」リスクが注意され、錯体形成などにより同時服用を避ける指導が求められます。[]

ここで患者に伝わりやすい独自の説明の型として、化学式 Mg(OH)2 を「Mg2+ を含む“結びつきやすい成分”」と捉え、薬の成分同士が“くっついて溶けにくい形”になり、吸収されにくくなる可能性がある、と説明すると納得が得やすいです。[]

さらに、腎機能障害ではマグネシウム排泄が阻害され貯留しうる点、高マグネシウム血症のリスク、長期大量投与での結石形成報告など、化学式の話を「安全性」に接続しておくと、処方監査・継続指導の質が上がります。[]

  • 併用注意の例:鉄剤フェキソフェナジンジギタリス製剤なども「吸収・排泄に影響」の可能性があるため、服用間隔の調整を検討する。[]
  • 高リスク患者:腎機能障害患者、高齢者、既に高マグネシウム血症が疑われる患者では特に慎重投与。[]
  • 現場の言い換え:🔍「一緒に飲むと薬同士が“固まりやすく”なって効き目が落ちることがあるので時間をずらします。」

制酸・緩下機序/相互作用/禁忌・注意の根拠(添付文書相当の詳細)

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エムジーファーマのミルマグ錠350mg(一般名:水酸化マグネシウム錠)の効能・副作用・添付文書・薬価などを掲載しています。ケアネット医療用医薬品検索は医師向けの医薬品検索データベースです。

物性(溶解性・外観など)を日本語で素早く確認(試薬情報だが溶解性理解に有用)

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