止血鉗子 内視鏡 高周波 クリップ

止血鉗子 内視鏡

止血鉗子 内視鏡:現場で迷わない要点
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止血法は「機序」で整理

内視鏡止血は、機械的(クリップ等)・熱凝固(止血鉗子/ヒートプローブ等)・局注/散布に大別し、出血様式と視野で選ぶのが近道です。

止血鉗子は「把持→最小限通電」

高周波止血鉗子は深部損傷のリスクもあるため、盲目的焼灼を避け、出血点を確実に把持して必要最小限の通電に徹します。

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再出血・困難例の次手

標準手技で困難ならOTSCや止血材、さらにIVR/外科の検討までをチームで共有し、手順を「先に」決めておくと安全です。

止血鉗子 内視鏡 止血法 分類と選択

 

内視鏡による止血は、熱凝固・クリップ・薬剤(局注/散布)など複数の選択肢があり、出血量や出血部位を考慮して最適な方法を選ぶ、というのが基本方針です。

実臨床での迷いを減らすコツは、「止血機序」で整理することです(局注法、機械的止血法、熱凝固法、散布法の4つに分類)。

静脈瘤上部消化管出血(NVUGIB)では、状況に応じた選択が重要で、一選択としてはクリップ止血法または熱凝固法を中心に考え、局注や散布は単独ではなく併用が推奨されています。

現場で使える整理(ざっくり早見)

止血鉗子 内視鏡 高周波 止血鉗子の基本

高周波止血鉗子は、接触型の熱凝固法で、モノポーラタイプとバイポーラタイプがある、とガイドライン上も整理されています。

一方で、把持や通電の仕方によっては深部への影響が強くなり、遅発性穿孔の危険が高くなるため注意が必要です。

そのため「盲目的な焼灼は控え、出血点を確実に把持することが重要」と明記されており、止血鉗子の価値は“焼く強さ”ではなく“把持して狙う精度”にあります。

看護師・臨床工学技士・医師で共有したい運用の勘所(例)

  • 出血点の同定:洗浄・吸引・体位調整で「点」にしてから把持する(面で焼かない)。​
  • 通電は最小限:止血できたら追加焼灼をルーチンにしない(深達の積み上げを避ける)。​
  • 鉗子形状の違い:各社でカップ形状・大きさが異なり、血管径や粘膜状態、潰瘍の有無で使い分け可能とされています。​

止血鉗子 内視鏡 クリップ 使い分けの要点

クリップ止血は、出血部位や露出血管を直接把持する機械的閉鎖法で、局注や熱凝固と比べて組織変性がほとんどない、という性質があります。

一方で、筋層の断裂や、把持したクリップが視野を妨げる点に注意が必要で、上手くいかない理由が「病変」だけでなく「視野設計」にあることもあります。

また近年は、開閉(つかみ直し)可能なクリップも市販されているとされ、初回把持のやり直しがしやすい方向に進化しています。

意外と盲点になりやすい「併用時の落とし穴」

  • クリップ後に熱凝固を追加すると、クリップに電流が流れて通電性が悪くなり、十分な止血効果が得られない場合がある、と記載があります。​
  • つまり「とりあえずクリップ→念のため焼く」は、理屈の上でも結果が悪くなり得るため、順序設計が重要です。​

止血鉗子 内視鏡 APC ヒートプローブ 散布の位置づけ

APC(アルゴンプラズマ凝固法)は、イオン化したアルゴンガスを放出しつつ高周波電流を放電して止血する非接触型の熱凝固法で、凝固層が浅く広範囲の焼灼に有効で、噴出性出血よりびまん性出血に有用とされています。

ただし、プローブ先端を粘膜に圧着させたまま焼灼すると粘膜下気腫が起こる場合があり注意、という具体的なリスクも挙げられています。

ヒートプローブは、先端の発熱ダイオードを内蔵したプローブを出血部位に押し当て、圧迫しながら熱凝固させる接触型の止血で、照射後もしばらく押し当てると止血効果が高まる、と解説されています。

散布(止血材)の“今どき”の見取り図

  • 吸収性局所止血材:止血鉗子による焼灼回数の低減を目的として使用する、ペプチド由来の製品が本邦でも使用可能となった、とされています。​
  • 非吸収性局所止血材:海外では使用され、本邦でもHemospray(TC-325)が薬事承認を得た、というアップデートがあります。​
  • 「視野不良の大量出血」や「悪性腫瘍からのびまん性出血」など、従来手技がやりにくい局面での選択肢として位置づけが議論されています。​

止血鉗子 内視鏡 独自視点 チーム連携と再出血設計

NVUGIBでは、患者の重症度評価に基づいてバイタルを安定化しつつ、必要に応じ酸分泌抑制剤投与を行うなど、内視鏡の前後管理が推奨されています。

また、標準的な方法で止血困難な症例ではOTSCや止血材の使用が検討され、さらに内視鏡的止血困難例にはIVRや外科手術を推奨し、IVRは低侵襲で合併症が少ない点から初回治療として弱く推奨、という段階的な考え方が示されています。

ここから導ける独自視点は、「デバイスの上手さ」だけでなく、再出血や失敗時の“次の一手”を内視鏡室のチームで事前に言語化しておくことが、安全性と時間短縮に直結する、という点です。

例えば、内視鏡室で共有しておくと強い“運用のプロトコル”(例)

  • 「視野が悪い活動性出血」:局注で一旦落ち着かせる→止血鉗子かクリップ→難しければOTSC/止血材→それでもダメならIVRコール、の順序を口頭で統一。​
  • 「クリップ優先にする条件」:抗血栓薬使用や熱損傷を避けたい状況では、理論的にクリップが有利な可能性がある一方、接線方向や線維化が高度な潰瘍では適さないことも理解しておく。​
  • 「焼灼回数の管理」:出血点の同定が甘いまま通電回数が増えるほど深部障害リスクが積み上がるため、“回数が増えてきたら一旦戦略変更”を合言葉にする。​

ガイドライン(NVUGIBの推奨・止血法分類・APC/止血鉗子の注意点などの根拠)

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