内視鏡用散布カテーテルで色素散布洗浄吸引

内視鏡用散布カテーテルと色素散布

内視鏡用散布カテーテルと色素散布:押さえる全体像
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目的は「構造を浮かせる」

インジゴカルミンなどの色素散布で粘膜の凹凸・境界を強調し、観察と治療計画(範囲決定)を助けます。

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器具は「散布方式」で選ぶ

噴霧型・送水型・側方噴霧型などで到達性やムラが変わり、チャンネル径・長さ適合も重要です。

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閉塞と感染が最大の落とし穴

粉体や粘稠液の散布では「吸引の扱い」や乾燥防止が重要で、ディスポは感染リスク低減に寄与します。

内視鏡用散布カテーテルの適応と色素散布

 

内視鏡用散布カテーテル(スプレーカテーテル/散布チューブ)は、鉗子口(鉗子孔)から挿入し、先端から霧状またはジェット状に薬液・色素を散布して観察性を上げる目的で使われます。色素散布では、インジゴカルミンが粘膜のくぼみに入り込み、表面の模様が縁取られるように見えることで、正常と病変の境界や病変の広がりが把握しやすくなると説明されています。

医療従事者の視点では、散布は「見え方」を変えるだけでなく、その後のEMR/ESDなどの治療戦略(切除範囲の決定)に直結する工程です。インジゴカルミンの濃度が薄すぎると強調が弱く、濃すぎると視認性を落とす可能性があるため、目的臓器や狙いに合わせた濃度管理と衛生管理が重要だとされています。

現場で意外に見落とされやすいのが、「散布できた=均一に乗った」ではない点です。均一性は、液の性状(泡立ちやすさ、表面張力)、噴霧角度、距離、空気量・送水圧、さらには内腔の残液(洗浄水や胃液)に左右され、同じ薬液でも“散り方”が変わります。

  • 色素散布の狙い:凹凸・境界・広がりを明瞭化する。
  • 成否の鍵:濃度管理と「ムラの少ない散布」。
  • 均一性に影響:噴霧角度、距離、送気/送水圧、内腔の水分環境。

参考:色素散布の原理(凹部へ入り込み境界が明瞭化)、濃度調整の考え方、散布に使う器具の説明

インジゴカルミン内視鏡検査の手順と特徴

内視鏡用散布カテーテルの種類とチャンネル径

内視鏡用散布カテーテルは、同じ「散布」でも噴霧の性格が違います。例として、ディスポーザブルの散布チューブ「ファイン・ジェット」では、噴霧型(Sシリーズ)、送水型(Wシリーズ)、側方噴霧型(SSシリーズ)が用意され、先端チップのカラーで噴霧角度が違うこと、さらにチャンネル径2.0mm以上と2.8mm以上の仕様があることが示されています。

この“チャンネル径”は、単に「入る/入らない」ではなく、操作性(抵抗感)や、同時に送水・吸引・別処置具を扱う運用にも波及します。例えば、極細径内視鏡にも入る2.0mm対応は汎用性が高い一方、処置具同士の干渉や流量確保の面で、施設の標準スコープ構成・ワークフローに合わせた選択が現実的です。

参考)噴霧カテーテル

また、洗浄吸引一体型のカテーテルという発想もあり、山科精器の「エンドシャワー」は視野を保ったまま吸引・洗浄・色素散布ができ、標準型(8方向)・散布型(24方向)・吸引型(孔径2倍)から選択できるとされています。

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このタイプは「散布のために視野を捨てる」時間を減らし、色素散布と回収(後述)まで含めた一連の手技設計に向く点が特徴です。

  • 噴霧型:粘膜刺激を抑え、ムラなく噴霧しやすい設計がうたわれる製品がある。
  • 送水型:薬液をダイレクトに散布する設計がうたわれる製品がある。
  • 側方噴霧型:真横に散布し、広範囲のスクリーニングに適する設計がうたわれる製品がある。
  • 洗浄吸引一体型:視野を保ちながら吸引・洗浄・色素散布を行えるとされる。

参考:ディスポ散布チューブのタイプ(噴霧型/送水型/側方噴霧型)、チャンネル径、長さ、先端チップの考え方

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内視鏡用散布カテーテルの使用手順と送水装置

散布カテーテルの運用は「シリンジ直押し」だけではなく、送水装置(フットスイッチ等)との組み合わせが現場で重要になります。経鼻内視鏡のテクニックを解説する記事では、介助者の技量に左右されにくい方法として送水装置を用い、インジゴカルミンを均一に散布できるようにした、という考え方が示されています。

同記事では、散布の動力がチューブ内圧の上昇であるため、フットスイッチを踏み続けるのではなく「3秒程度の踏込を繰り返す」運用が紹介されています。

さらに、機器の手順書(PMDA公開資料)では、鉗子口から送水する際に、鉗子栓の蓋を開けて接続用チューブ(ディスポーザブル送水チューブ等)を鉗子栓に押し込み、内視鏡へ接続してフットスイッチで送水する、といった接続概念が示されています。

参考)https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/bookSearch/01/04547410415797

この「接続部のセットアップ」が雑だと、散布のムラ以前に、圧が上がらず噴霧が不安定になったり、接続部からの漏れで手元が汚染されたりします(実務上のトラブルとして頻発します)。

散布前の準備としては、送液ライン内の“水”や“空気”の扱いが肝です。上記の経鼻内視鏡テクニックでは、散布前にチューブや三方活栓の「水抜き」を行う具体的手順が述べられており、散布開始直後の「薄まる」「飛びが悪い」といった現象を減らす狙いが読み取れます。

参考)検査法 / 経鼻内視鏡のテクニック

  • 散布を均一にする発想:送水装置で再現性を上げる。
  • フットスイッチ運用:踏みっぱなしより短い踏込を反復する方法が紹介されている。
  • 鉗子口送水の接続:鉗子栓と送水チューブを接続しフットスイッチで送水する概念が示されている。

参考:送水装置を使った散布の手順(均一散布、3秒踏込など具体的運用)

検査法 / 経鼻内視鏡のテクニック

内視鏡用散布カテーテルの注意点と閉塞

散布カテーテルのトラブルで厄介なのは「閉塞」です。特に粉体や粘稠度のある製剤の散布では、吸引操作や乾燥によってチャネル内で詰まりやすく、リカバリに時間がかかります。PMDAの資料(止血材の例)では、閉塞を避けるため「カテーテルがチャネル内にある状態で内視鏡による吸引を行わないこと」という注意が明記されています。

この注意は、色素散布(液体)中心の施設でも他人事ではありません。検査の流れで「散布→すぐ吸引で回収」をしたくなる局面は多いものの、カテーテルがチャネルを占有している状態で吸引をかけると、陰圧によりカテーテル先端が粘膜へ張り付いたり、内容物を逆流させたりし、結果として詰まりやすい状況を作ります(特に粉体では顕著)。

参考)https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/kikiDetail/ResultDataSetPDF/380130_30700BZX00030000_A_01_02

もう一つの現実的注意は「単回使用かリユースか」です。ディスポ品は洗浄・消毒・滅菌作業を省け、滅菌済で感染リスク低減に寄与する、と製品説明で述べられています。

一方で、ディスポはコストや在庫管理が課題になりやすく、リユースは再生工程の品質(残渣、乾燥、管腔の洗浄性)がボトルネックになりがちです(ここは施設の感染対策と臨床工学・看護の連携領域です)。

  • 閉塞回避の重要ポイント:チャネル内にカテーテルがある状態で吸引をしない注意が示されている。
  • ディスポの利点:洗浄・消毒・滅菌作業を省け、滅菌済で感染リスク軽減に寄与する説明がある。
  • 詰まりやすい局面:散布直後の吸引、先端の粘膜貼り付き、乾燥、粉体・粘稠液。

参考:カテーテル閉塞回避の注意(チャネル内で吸引しない等)、散布距離の目安(約1~2cm)の考え方

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/kikiDetail/ResultDataSetPDF/380130_30700BZX00030000_A_01_02

内視鏡用散布カテーテルの独自視点と色素回収

検索上位の多くは「どう散布するか」「どの製品があるか」に寄りがちですが、臨床の満足度に効く“意外な差”は「散布後の回収設計」です。山科精器のエンドシャワーでは、色素散布の際に色素を回収することで処置後不快感の緩和が期待できる、と製品特徴として述べられています。

つまり、散布の評価軸は観察性だけでなく、患者体験(処置後の不快感)や、次工程(観察継続、写真記録のしやすさ)まで含めて再設計できる余地があります。

この観点で、運用の工夫として現場で効くのは次の3点です。一に、散布量を「一気に多量」ではなく「少量を複数回」で制御し、粘膜上の色素プールを作りにくくすること(送水装置の短い踏込運用はこの方向性と相性が良い)。

第二に、散布後の回収を“吸引ボタン連打”に頼らず、視野を保ちながら吸引できる構造や、吸引・洗浄一体型の器具思想を取り入れることです。

第三に、散布工程を「写真撮影の前処理」として標準化し、施設内で噴霧角度・距離・散布回数の目安を揃えることです(教育コストはかかりますが、再検率や撮影品質に影響します)。

また、散布カテーテルは色素だけでなく、薬液散布(例:気管支内視鏡領域の噴霧など)での応用もあり、注入バルブと組み合わせて効率的に薬液を噴霧できる旨が製品情報に記載されています。

消化器内視鏡のスタッフでも、他領域の「噴霧の作法」(空気と薬液の切り替え、微量注入、飛沫管理)を知ると、散布の再現性を上げるヒントになります。

  • 独自の評価軸:散布の「回収」まで設計すると処置後不快感の緩和が期待できるとされる。
  • 少量反復:送水装置の短い踏込反復という運用が紹介されている。
  • 他領域の知見:注入バルブ等で薬液を効率的に噴霧する設計がある。

参考:視野を保ちながら吸引・洗浄・色素散布、色素回収による不快感緩和の考え方

https://www.yasec.co.jp/product/medical/internal-medicine-device/p3702/

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