フックナイフ 研ぎ方
フックナイフ 研ぎ方 構え 砥石
フックナイフは刃が湾曲しているため、包丁のように「一定面を広く当てて研ぐ」よりも、「当たっている点(接触点)を少しずつ移動させて刃全体を作る」発想が重要です。特に内側(凹面)は砥石の平面と相性が悪く、無理に面当てしようとすると曲率を崩してしまい、結果として“木に食い込むのに切れない”刃になりがちです。
上位記事でよく紹介される基本手順は、「しのぎ面(ベベル)を整える→切っ先側も同様に整える→仕上砥石で内側の刃返りを取る→革砥で仕上げる」という流れです。
ここでの“構え”のコツは、刃先を砥石に当てた状態のまま、手首で曲線を描くのではなく、刃のカーブに合わせて「ナイフ側の接触位置を少しずつ送る」ことです。
また、医療従事者向けに強調しておくと、研ぎ作業は細かい金属粉(摩耗粉)が出ます。手袋での作業は切創予防には有効ですが、砥石や革砥に手袋の粉・繊維が付着すると研磨面が汚れやすく、刃先の不規則な欠けにつながることがあります。作業後は手洗いだけでなく、作業台・照明周辺も清拭し、金属粉の二次汚染(器材・衣服への付着)を避けてください。
フックナイフ 研ぎ方 しのぎ面 刃返り
研ぎ工程で最も大事なサインが「刃返り(カエリ、バリ)」です。一般のナイフ研ぎでも、一定回数研いだら反対面に刃返りが出ることが“研げている証拠”と説明されます。
フックナイフでも同じで、刃返りが均一に出ていないのに番手を上げたり革砥に進むと、刃先が立たず、表面だけが光って切れない状態になりやすいです。
刃返り確認の実務的なコツは次の通りです。
- 指腹で刃先をなでない(切創リスクが高い)。
- 刃先に対して「背(スパイン)側→刃先方向」に軽く触れて、引っ掛かりで確認する(一般的なバリ確認として紹介されます)。
参考)【初心者必見】砥石をつかったナイフの研ぎ方とは。コツと方法を…
- 強い照明を一点にして、反射の途切れで刃先の連続性を観察する(研ぎで照明を工夫する例が紹介されています)。
意外と見落とされるのが、「刃返りが“出ること”より“取れること”」です。フックナイフは内側の曲面に刃返りが残りやすく、残ったバリが木肌を削る際にめくれて、急に切れ味が落ちたように感じます。上位記事でも「仕上砥石で内側の刃返りを取る」工程が明確に書かれています。
ここを丁寧にやるほど、その後の革砥は少ない回数で済み、刃先の寿命(形状維持)にもつながります。
フックナイフ 研ぎ方 サンドペーパー #2000
砥石が扱いにくい局面では、サンドペーパー研ぎが現実的です。検索上位の解説でも「アクリル板/木板にサンドペーパーを貼る」「#1200、#2000で仕上げる」といった流れが紹介されています。
サンドペーパーの強みは、貼り付け先を「丸棒」「角材」などに変えることで、フックナイフの曲率に追従させやすい点です(耐水サンドペーパーを角材・丸棒に貼る方法も紹介されています)。
実施手順を、失敗しにくい形で整理します。
- 準備:耐水サンドペーパー(例:#1200→#2000)、貼り付ける板(平面用)と丸棒(内側用)、霧吹き(水研ぎ用)。
参考)モーラナイフ&フックナイフの「我流だけど実用的」研ぎ方|遊楽…
- しのぎ面:板に貼った#1200で、刃先が当たる角度を探し、短いストロークで刃返りが出るまで作る。
- 内側:丸棒に貼った#2000で、内側の刃返りを“削り落とす”というより“弱らせて外す”感覚で軽く当てる(強圧は曲率崩れの原因)。
- 仕上げ前の確認:刃先の反射が途切れず連続しているか、引っ掛かり(残バリ)が局所に残っていないかをチェックする。
「#2000をどこで使うか」は迷いが出やすいのですが、基本は“傷を浅くする工程”です。耐水ペーパー#2000は、砥石より当たりが柔らかく均一に研磨しやすい、という説明もあり、仕上げ前の表面調整に向きます。
参考)耐水ペーパーで傷目を細かくし、磨き作業に入れるかどうか確認
フックナイフでは見た目の鏡面化よりも、木を削ったときの“引っ掛かりのなさ”が性能指標になるため、#2000を「刃返り除去+傷の浅化」に使うと成果が出やすいです。
フックナイフ 研ぎ方 革砥 コンパウンド
革砥(ストロップ)は「刃先に残った微小なバリを除去し、刃先近傍をポリッシングして切れ味を上げる最終工程」として詳細に説明されています。
同資料では、ストロップは切れ味向上に有効だが、やり方を間違えたり回数を重ねすぎると刃先が丸まる、と注意点も明記されています。
フックナイフは用途上、刃先がわずかに丸まるだけで木に“擦る”感覚が増えるため、革砥は「短時間で終える」意識が特に重要です。
運用ルールを、現場で守りやすい形に落とします。
- コンパウンド粒度:基本は「最終砥石(または最終サンドペーパー)と同等以上」を使う、という目安が示されています。
- 塗り分け:同じ革面に粒度の違うコンパウンドを塗り重ねない(混ざると狙いの粒度にならない)。
- 角度と圧:砥石で付けた角度と同等、圧は軽く(強く押し付けない)、というのが大基本として説明されています。
- 方向:刃先から背方向(スパイン方向)へ動かす“スパインファースト”が基本として記載されています。
医療従事者向けの独自視点として、コンパウンドの扱いは「切れ味」だけでなく「衛生・曝露」の観点でも注意が必要です。詳細解説では、コンパウンドは人体に有害な成分を含む可能性があり、食材に使う場合は洗浄すべき、という注意書きがあります。
臨床現場で刃物を食材に使う機会は少ない一方、手指の微小な傷や荒れがある状態で研磨剤を扱うと、刺激・汚染源になり得ます。研磨作業は“業務区域外で完結”させ、作業後は手洗い・器材清拭・衣服の金属粉付着の確認までをルーチン化すると安全です。
参考:フックナイフの研ぎの基本手順(構え〜革砥仕上げの流れ)
フックナイフ研ぎの構え・しのぎ面・刃返り・革砥の手順がまとまっています
参考:革砥(ストロップ)とコンパウンドの注意点(粒度、塗り重ね禁止、角度、圧、丸まりリスク)
ストロップの目的・やり方・コンパウンド運用の注意点が詳しいです

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