evis x1 cv-1500
evis x1 cv-1500の仕様と構成
evis x1 cv-1500(OLYMPUS CV-1500)は、内視鏡に照明を供給する光源と送気機能を持ち、内視鏡から送信された画像信号を処理して診療に提供する「送気送水機能付内視鏡用光源・プロセッサ装置」に位置づけられます。
同梱品として送水タンク(MAJ-901)や12G-SDIケーブル、ポータブルメモリーなどが明記されており、導入時は「本体だけ」ではなく周辺品込みで棚卸しするのが安全です。
サイズは標準寸法で幅370×高さ198×奥行488mm、質量19.4kgとされ、設置面・台車・周辺配線の余裕を先に見積もると現場での無理なレイアウト変更を避けられます。
信号方式はNTSC/SDTV/HDTV/4Kに対応し、ビデオ信号出力としてVBS、SD-SDI、HD-SDI、3G-SDI、12G-SDIが挙げられています。
参考)https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/bookSearch/01/04953170467530
この「12G-SDIまで含む」点は、4K運用をする施設でモニターや記録装置側の入力仕様と噛み合わないと宝の持ち腐れになりやすいので、調達仕様書や接続図で事前に突合するのが実務的です。
ホワイトバランスはボタンによる自動補正、または内視鏡を接続したことによる自動補正が可能とされ、運用上は“いつ誰がWBを取ったか”が曖昧になりやすい工程を短縮できます。
evis x1 cv-1500の5LEDと観察モード
CV-1500では5LEDを採用し、ランプ寿命の延長や色再現性の向上を実現すると説明されています。
従来のキセノン光源と比較した場合、最大光量は「3.93W以下(300Wキセノン相当)」と添付文書に記載があり、明るさを“感覚”ではなく仕様として共有できるのが教育面で意外に効きます。
観察モードとしてWLI(通常光)、NBI、RDI、AFIが列挙され、光学フィルターを光路に移動して特定波長を選択的に出力することで切り替える原理が示されています。
NBIはViolet(415nm)とGreen(540nm)の狭帯域光を用いて粘膜・血管のコントラストを作る、というロジックがメーカー情報として整理されています。
RDIはRed/Amber/Greenの狭帯域光を使い、深部血管や出血時の血液が観察しやすくなることが期待される、と説明されています。
TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)は通常光情報を基に「明るさ補正」「テクスチャー強調」「色調強調」を最適化する画像技術とされ、スクリーニング時の視認性向上が期待される、という位置づけです。
現場目線では、観察モードが増えるほど「どのモードで何を見たいか」の合意形成が大切で、例えば“拾い上げはTXI寄り、質的評価は拡大NBI寄り”のように、施設ルールとして言語化しておくと教育が安定します。
また、CV-1500は毎秒120回の高速スキャン方式(高速面順次)により色ずれが少なく滑らかな画像が得られる、とされており、動きが大きい場面のストレス軽減要素として理解しておく価値があります。
evis x1 cv-1500のタッチパネルとマイCVモード
CV-1500はフロントにタッチパネルを採用し、検査中にキーボードを出し入れせず設定変更が可能とされています。
この“操作の短縮”は単に便利というだけでなく、清潔・不潔の切替えや手袋交換の回数、記録のタイミングなど、ワークフロー全体の設計に波及します。
一度の操作で複数機能を設定できる「マイCVモード」も紹介されており、検査中のボタン操作回数を減らし検査時間短縮につながる、と説明されています。
ホワイトバランスフリーは、EVIS X1シリーズのシステムとスコープの組み合わせであればホワイトバランス取得が不要になり、検査準備の効率化に貢献するとされています。
ただし添付文書上、ホワイトバランスは「ボタンによる自動補正」や「内視鏡接続による自動補正」として明記されているため、施設としては“完全にWB工程が消えるケース/残るケース”を機種・スコープの組合せ単位で棚卸しすると混乱が減ります。
また、ホワイトキャップセット(MAJ-941)が同梱品に含まれている点からも、WBや画質の基準作りが運用の一部として残り得ることを前提に、教育資料に「いつ何を使うか」を書いておくと事故が起きにくくなります。
運用上の小ネタとして、設定の自由度が増えるほど“誰の設定が正”になりやすいので、ユーザー設定の粒度(医師別/部門別/部屋別)を決め、変更権限とレビュー(定期点検時の見直しなど)をセットにすると、画質のばらつきや誤設定を抑えやすくなります。
evis x1 cv-1500の禁忌とリスク管理
添付文書の禁忌として「心臓への適用ができない」ことが明記され、心臓の観察や処置目的の手技には使用しない、とされています。
さらに、心臓やその近傍に内視鏡を接触させない、心臓近傍で他機器と接触させない、といった具体的な禁止事項が列挙され、感電により心室細動など重大な影響の危険がある、という理由まで示されています。
医療機器教育では“禁忌は知っているつもり”が最も危険なので、オンボーディング研修に「禁忌の理由(何が起こり得るか)」まで入れると定着しやすいです。
設置・使用環境については、防爆構造ではないため「酸素濃度の高いところ」「笑気ガス(N2O)のような酸化物質の雰囲気」「可燃性麻酔ガス」「可燃性液体が近くにあるところ」で使用しない、とされています。
また、電磁干渉に関して、高周波手術装置、MRI、マイクロ波治療器、短波治療器、無線機、携帯形RF通信機器などの付近で使用しないこと、過度な近接や積み重ねに注意すること、干渉があれば向き・設置場所変更やシールド等の軽減措置を講じることが具体的に書かれています。
意外に見落とされがちなのが「スコープコネクター部の電気接点が十分乾燥していること」「異物(薬液残渣、水垢、皮脂、ほこり、ガーゼのけば等)がないこと」の確認で、ここが甘いと誤作動や故障につながる、と明記されています。
体腔内への送気については「空気を入れすぎない」注意があり、苦痛だけでなく穿孔やガス塞栓症のリスクまで添付文書に列挙されています。
この記載は、装置の性能が上がるほど“送気が簡単にできる”ことの裏返しでもあるため、看護師・臨床工学技士・医師の間で、送気の責任分界(誰がいつ増減を判断するか)を決めておくと事故予防に直結します。
参考:禁忌・使用環境・電磁干渉・送気過多の注意点(添付文書の該当箇所)
PMDA 添付文書:EVIS X1 ビデオシステムセンター OLYMPUS CV-1500
evis x1 cv-1500の点検・リプロセス・耐用期間(独自視点)
CV-1500は特定保守管理医療機器に区分され、使用前点検を取扱説明書に従って行い、結果により修理やオーバーホールが必要なら実施することが示されています。
リプロセスについても、取扱説明書の該当章に従い洗浄・消毒を行うこと、不適切な洗浄・消毒は寿命を大幅に短縮するおそれがあることが明記されています。
また、通風孔のほこり確認・清掃(掃除機で吸い取るなど)まで具体的に書かれており、画質や機能以前に「熱・冷却・粉塵」が故障要因になる点を強調しておくと、現場での予防保全が回りやすくなります。
耐用期間は製造出荷後6年(自己認証データ)とされ、適正使用(使用前点検・定期点検・必要に応じた修理/オーバーホール)を前提とした年数であることが注記されています。
主要構成部品として内蔵バッテリーも6年と記載されており、装置更新計画を「本体寿命」だけでなく「バッテリー交換・周辺品更新」まで含めて作ると、年度末に想定外の費用が出にくくなります。
独自視点として、現場のトラブルの多くは“操作ミス”より“点検の形式化”に由来しやすいので、チェックリストを「実測・実観察の項目(画像異常、誤作動の兆候、接点の濡れ/異物)」中心に再設計し、サインだけを集める運用から脱却すると効果が出やすいです。
参考:耐用期間6年・点検・清掃・リプロセス注意(添付文書の該当箇所)
PMDA 添付文書:EVIS X1 ビデオシステムセンター OLYMPUS CV-1500(耐用期間・保守)

【指定第2類医薬品】イブA錠 60錠