evis lucera elite cv-290
evis lucera elite cv-290 仕様と信号方式の要点
evis lucera elite cv-290は、内視鏡先端のCCDで電気信号化された画像信号をビデオ信号に変換・処理し、観察モニターへ出画することを目的としたビデオシステムセンターである。
信号方式はNTSCおよびHDTVビデオ信号に対応し、VBS、Y/C、RGB/YPbPr、SDI、DVI、DVなど同時出力を含む多様なビデオ信号出力を持つ点が、施設内の既存周辺機器と整合させるうえで重要になる。
入力側もVBS、Y/C、SDIに対応しており、運用現場では「どの系統で統一するか(例:SDI中心か、DVI中心か)」を決めておくとトラブルシュートが早くなる。
寸法は幅370×高さ85×奥行455mm(標準)、質量10.7kg、定格入力150VAで、ラック搭載や移設を前提にする場合は重量・奥行の確認が必要になる。
また、医用電気機器としてクラスIで、装着部に対する保護の程度はBF形装着部に分類される。
EMC規格IEC 60601-1-2(2001および2007)適合が明記されている一方、強い電磁波環境(MRI、無線機、携帯電話付近など)では誤作動のおそれがあるため、部屋のレイアウト設計や運用ルール化が現実的な対策になる。
evis lucera elite cv-290 NBI カラーモードと画像強調
evis lucera elite cv-290では、NBIカラーモードが3つのモードから選択可能で、コントラストも3つのモードから選択できるため、「観察目的(微小血管・表面模様・境界強調)に合わせて固定プリセットを作る」発想が有効になる。
画像強調は構造強調および輪郭強調のレベル切替、色彩強調のレベル切替ができ、赤・青の色調も±8段階で調整可能なので、同一病変を経時比較する施設では設定の標準化が特に重要になる。
ホワイトバランスはボタンによる自動補正で、色再現の正確性のためにホワイトキャップ(MH-155)の使用が推奨され、汚れがあると感染リスクだけでなく正確な調整ができない点が注意事項として示されている。
あまり知られていない落とし穴として、NBI観察中に暗いと感じた場合は直ちに通常光観察に戻すべき、と添付文書で明確に注意喚起されている。
これは「暗い=見えない」だけでなく、観察中の判断が遅れて体腔内を傷付けるおそれがある、という安全側の意図が読み取れるため、手技の中で切替判断を誰がいつ行うかまでチームで共有しておくとよい。
さらに、光デジタル観察で得られる情報は参考情報で診断の妥当性を保証しないため、通常光観察を含め総合的に診断する必要がある、と明記されている点は教育資料にそのまま落とし込める。
evis lucera elite cv-290 記録とリモートコントロール
evis lucera elite cv-290は、内視鏡画像の静止画表示と記録が可能で、画面サイズ変更や画像拡大もできるため、カンファレンス用の静止画作成や説明時の視認性確保に直結する。
また、当社指定の観察モニター、ビデオレコーダー、ビデオプリンター、写真撮影装置、内視鏡画像ファイル装置の制御が可能なリモートコントロール機能があり、「記録の取りこぼし」や「記録操作の属人化」を減らす設計思想が見える。
諸設定の記憶としてシステム設定・ユーザー設定が用意されているので、医師ごとの好みを許容しつつ、最低限の共通プリセット(例:通常光、NBI近接、教育用)を作っておくと運用が破綻しにくい。
運用上の注意として、SDI信号をデイジーチェーン(数珠つなぎ)で伝送する場合、途中機器の電源がOFFになるとそれ以降に映像信号が供給されなくなる、と明記されている。
この挙動は「突然映らない」事象の原因になりやすく、現場では“どの機器の電源状態が映像系統の生死を決めるか”をチェックリスト化しておくと復旧が速い。
さらに、観察画像は直接観察モニターに出力し、間に周辺機器を介さないよう注意があり、画面消失リスクを減らすための推奨構成として理解できる。
evis lucera elite cv-290 禁忌・安全とメンテナンス(独自視点)
evis lucera elite cv-290は「心臓への適用ができない」ため、心臓の観察や処置を目的とした手技には使用しないこと、また内視鏡を心臓および近傍に接触させないことが禁忌として示されている。
この禁忌は“循環器で使わない”という単純な話ではなく、他の内視鏡や処置具を介した接触も禁止されており、院内での機器転用・兼用(他科貸出)をする施設ほど、配置・貸出フローの設計が安全に直結する。
さらに、防爆構造ではないため、酸素濃度が高い場所、笑気など酸化物質雰囲気、可燃性麻酔ガス使用環境、可燃性液体が近くにある場所で使用しないことが明記されている。
独自視点として「装置の強みを最大化するのは画像設定ではなく、停止リスクの削減」である点を強調したい。
添付文書では、耐用期間が製造出荷後(納品後)6年(自己認証データ)で、主要構成部品として内蔵バッテリーは5年とされており、更新計画は“壊れたら買い替え”ではなく“バッテリーと耐用年数の先読み”で立てるのが合理的になる。
また、周辺機器は絶縁トランス容量以内で使用し、複数の絶縁トランス同士を接続しない、といった電源系の注意が具体的に示されているため、臨床工学技士と「電源・接地の設計レビュー」を定期化すると予防保全として効果が出やすい。
参考:添付文書(禁忌・仕様・EMC・耐用期間・注意事項の根拠)
EVIS LUCERA ELITE ビデオシステムセンター OLYMPUS CV-290 添付文書(PDF)

【指定第2類医薬品】イブA錠 60錠