透析監視装置 操作方法
透析監視装置 操作方法の準備とプライミングとガスパージ
透析監視装置の操作方法は、治療開始前の「準備(自己診断・透析液作成など)→回路セット→プライミング→ガスパージ→各種確認」を一定の順序で崩さないことが基本です。
特にガスパージは、ダイアライザーをカプラで装置につなぎ透析液を流して空気を追い出す工程で、装置に専用スイッチや表示がある機種もあり、全自動化装置ではプライミング工程に組み込まれている場合もあります。
「ボタンを押したから大丈夫」に寄り過ぎないのがコツで、全自動でも“正しく動いたかの確認”が事故予防の本体です(例:接続部の固定、表示の工程進行、回路内の空気残りの有無など)。
- ✅ 透析液系:ガスパージ表示・流れの有無・接続(カプラ)固定を確認する。
- ✅ 血液回路系:プライミングが「洗浄・充填」まで到達しているか工程表示で確認する。
- ✅ 全自動の落とし穴:工程が自動でも、接続不良やクランプ閉塞は自動が“気づけない”ことがあるので、最後は人が確認する。
参考リンク(ガスパージの意味・工程、忘れた場合のリスクと確認の重要性)
透析監視装置 操作方法の警報とアラーム対応と静脈圧
警報が鳴ったら、まず「アラーム停止(消音)→アラーム表示の確認→対処」の順で、表示情報を根拠に切り分ける手順が推奨されます。
機種の仕様として、警報音は一時消音できる設計(例:2分)や、警報音の音圧レベル要件(例:1mで65dB(A)以上)が安全基準として示されていますが、消音は“対応の猶予”であって解除ではありません。
静脈圧は返血側の圧の監視で、一定以下になると静脈圧下限警報として通知され、患者の血圧や体調変化の確認が重要な初動になります。
- 🚨 初動:表示→患者(血圧・顔色・訴え)→回路(屈曲・クランプ・凝血)→装置の順で確認する。
- 📌 静脈圧アラームの理解:圧は“患者側の変化”も“回路側の変化”も反映するため、数値だけで決め打ちしない。
- 🔇 消音の注意:消音できても、原因が残れば再警報や別警報に発展するため、記録と原因の言語化まで行うと再発が減る。
参考リンク(アラーム対応の基本手順:停止→表示確認→対処)

透析監視装置 操作方法の返血と血液流量と気泡検知
返血の操作は、気泡検知などの警報・検知装置が機能している状態で行い、血液流量を50〜100mL/minに設定する、といった安全上の要点が標準的透析操作マニュアルに示されています。
機器の取扱説明書レベルでも、返血開始スイッチ操作の前に動脈側・静脈側の気泡検知機能の作動確認を行う、といった手順が具体的に記載されています。
さらに装置によって返血方法が複数(返血補助機能、オンライン補充液利用など)用意されているため、「施設手順」だけでなく“当該コンソールの返血モード差”を理解して使い分けることが実務上重要です。
| 場面 | 見落としやすい点 | 安全のコツ |
|---|---|---|
| 返血開始前 | 気泡検知がOFFのまま/表示の見落とし | 動脈側・静脈側の気泡検知の作動確認をルーチン化する。 |
| 返血中 | 流量を上げ過ぎる/焦って操作が雑になる | 血液流量50〜100mL/minなど、施設基準(標準手順)を守り“ゆっくり確実”を優先する。 |
| 返血モード選択 | 装置ごとの返血手順差を混同 | 当日の機種の取説に沿い、返血補助機能などモード名で確認してから押下する。 |
参考リンク(透析の安全な標準手順:返血中の流量・警報機能を有効にして実施など)
https://www.touseki-ikai.or.jp/htm/07_manual/doc/jikoboshiman.pdf
透析監視装置 操作方法の洗浄と消毒と次亜塩素酸ナトリウム
透析用監視装置の消毒方法は機種差が大きい一方で、例として次亜塩素酸ナトリウム消毒では0.05〜0.1%に希釈し、装置内に充填した状態で20〜30分放置後、清水で十分に洗浄する、といった具体条件が公的データ(PMDA掲載資料)に示されています。
また環境表面・透析装置外装の清拭消毒として、500〜1,000ppm(0.05〜0.1%)次亜塩素酸ナトリウムで清拭し、消毒後は水拭きを行う、といった感染対策上の実務ポイントも示されています(素材劣化や残留対策として水拭きが重要)。
「薬液の濃度」だけでなく、「接触時間」「すすぎ(清水洗浄)」「外装の水拭き」「金属部の取り扱い」まで含めて、装置寿命と安全性を同時に守る運用にするとトラブルが減ります。
- 🧪 次亜塩素酸ナトリウム:0.05〜0.1%など、指定濃度と接触時間(例:20〜30分)を守る。
- 🚿 すすぎ:薬液充填後は清水で十分洗浄し、残留を前提にしない。
- 🧻 外装清拭:0.05〜0.1%で清拭した後に水拭きを行い、残留・腐食リスクを下げる。
参考リンク(透析装置・環境表面の清拭消毒:濃度、血液付着時の物理的除去、水拭きまで)
透析監視装置 操作方法の独自視点:全自動と確認と記録
全自動透析装置は、プライミング〜返血まで「キー操作1回で対応」など、工程自動化で作業負担を下げる設計が進んでいますが、自動化が進むほど“確認点が見えにくくなる”副作用が出ます。
そのため、現場で差が出るのは操作の速さではなく、①確認の言語化(何を見てOKとしたか)、②警報の原因の仮説と再現防止、③申し送りで同じ装置・同じ患者に起きたパターンの共有、といった「記録の質」です。
また業務指針としても、装置の運転操作は製造販売業者の手順書・取扱説明書を遵守することが明示されており、“施設流”より先に「当該装置の正規手順」を軸に置くことが監査・教育の両面で有利です。
- 📝 実務で効く記録例:『静脈圧下限→血圧低下なし→回路屈曲あり→解除』のように、表示→患者→回路の順で残す。
- 🧩 自動化の盲点:全自動は工程を“実行”するが、接続不良やクランプ閉塞など「準備条件の誤り」は人が拾う必要がある。
- 📚 教育の軸:新人には“装置名+取説の該当ページ”で教えると、機種変更にも耐える運用になる。
参考リンク(業務指針:装置操作は手順書・マニュアル・取扱説明書の遵守)
https://www.ja-ces.or.jp/01jacet/shiryou/pdf/gyoumubetsu_gyoumushishin03.pdf